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大事な鉢植えを元気に育てよう!植物がよく育つ植え替えの方法

店で買ってきた多年草や樹木を、1年だけ楽しんでダメにしてしまうのはもったいない。植え替えたいけれど方法がわからなくて、枯らしてしまった経験はありませんか? 基本の植え替え方法がわかれば、どんな鉢替えも怖くない!簡単な鉢の植え替え方法をお知らせします♪

植え替えはなぜ必要?

鉢植えの場合、なぜ植え替えなければならないかというと、写真のように根が一杯に回ってしまって、これ以上伸びることができないからです。根詰まりと呼ばれていますが、この状態になると根がきゅうくつになってうまく水を吸えなくなり、下葉が落ちたり成長が止まったりします。

植え替えの道具①植木鉢

素焼きの植木鉢

一番よく見かける植木鉢で、大きさも各種そろっています。呼び方は、1号が約3cmで、たとえば5号鉢といえば上円の直径が15cmある鉢のことです。素焼きの鉢は通気性が良く、植え替えの後に植物の根がよく成長します。欠点はもろくて壊れやすいことと、重いことです。

プラスチックの鉢

軽くて壊れにくい鉢です。値段も安めで、形やデザインが豊富。ただ通気性がないため、植え替えの後、夏に蒸れやすいという欠点があります。

スリット鉢

スリット鉢はプラスチック鉢の底に細い切れ目を入れた鉢のことです。この切れ目は水はけをよくするだけでなく、実は草木を育てる方法としてさらに重要な役目をしています。切れ目から入る光を根が嫌って、鉢底で長く伸びなくなるのです。その分、脇の根が多く出るようになり、植物が健康に育ちます。

陶器の鉢

すっきりしたものから美しい模様つきまで種類が多く、植え替えの仕上げ鉢としてよく使われます。どっしりしていて安定感のある鉢です。ただ、陶器なので衝撃に弱くて壊れやすく、素焼きとちがって通気性のないものが多いのが弱点。

植え替えの道具②移植ゴテ

金属製の移植ゴテです。鉢の植え替えに使うときは、幅が細いほうが土が鉢からはみでてこぼれにくいので、使いやすいです。

これは移植ゴテというより、土入れ3点セットですが、植え替えで鉢に土を入れるとき、脇にこぼれ出なくて、とても便利です。

植え替えの道具③鉢底ネット

植え替えの大事な方法として、土を入れる前に鉢底に敷いておくネットです。鉢底に合わせて自由に切って入れます。使う理由は、主に鉢底の穴から用土が落ちないようにするため。虫はあまり底穴から入りません。

便利で安上がりな方法として、台所用のネット水切り袋を鉢底ネット代わりにしている人が多いようです。いい方法ですよね。私も使っています。35枚で97円とかすごく安いし、確かに水切れがよくて衛生的なので。

植え替えの道具④植え替え用土

普通の草花や野菜を植え替えするのでしたら、こういう専門の園芸用土が楽です。通気性・保水性を考えて腐葉土やピート、ミネラルや肥料まで混ぜてあることが多いので、買って使うという方法で手間がはぶけます。

観葉植物にも、植え付け・植え替え用の培養土があります。PHなどが植物にいいよう計算されていますから、初めての植え替えには専用の土を使う方法が便利で安全です。

植え替えの方法①植え替える鉢の大きさ

鉢から鉢への植え替え方法として大切なのは、必ず一回り、つまり3cmずつ大きな鉢に植え替えていくことです。小さな鉢からいきなり倍もある大きな鉢に植え替えると、水をやったとき根が吸いあげきれず、しめった状態になって根ぐされを起こしやすくなります。

植え替えの方法②用土の入れ方

用土を入れる方法は、まず植え替え用の鉢を用意し、底の穴をふさぐようにネットを入れ、その上に、水はけをよくするためにゴロ土を2~3cm入れます。手元にゴロ土がなければ、鉢底土か軽石を買って入れてください。

次の方法として、植え替えする植物に合った専用培養土を、植物の根の大きさに合わせて鉢底に入れます。このとき、遅効性肥料を使用法に合わせて混ぜておくとよいでしょう。

植え替える植物を鉢の真ん中にまっすぐ置き、専用土を周りから入れて、植木鉢の縁まで一杯になるようにします。こんな方法では土が多すぎると思うでしょうが、大丈夫です。

植木鉢の縁まで土を入れたら、棒などで上からそっと土を押さえます。あまり力いっぱいやらないでください。根が切れます。小さめの鉢なら縁を手で持って持ち上げ、軽く地面に打ちつけてもいいです。この方法でやるとフワッと入れただけの土が沈み、水やりのときにちょうどいいウォータースペースができます。

新しい土で植えおわったら、たっぷり水をやります。鉢の底から流れ出るぐらいです。このとき、前後左右に鉢をゆすりながら水やりをする方法を取ると、細かい根の間まで濡れた土が入り込んで、後の成長がよくなります。

【バラ】新苗の植え方

植え替え方法のお手本として、こちらのyoutube動画をアップしました。バラだけでなくたいていの植物に合ったていねいな植え方で、勉強になります。スリット鉢を使っているため、鉢底ネットや鉢底石は必要ないようです。

観葉植物の植え替え方法①パキラ

鉢の植え替え方法で相談が多いのは、室内で育てている観葉植物だそうです。ですので例として、パキラの植え替え方法を説明します。パキラは発財樹という別名があり、金運が上向くといわれる縁起のいい観葉植物として、最近人気が出てきました。

普通の観葉植物用土を使う方法でもいいですが、パキラの場合、乾燥地帯の植物なので、ベストなのは赤玉土7割、ピートモス2割、バーミキュライトか軽石1割の用土で植え替えることだそうです。

パキラの植え替え時期は、5月からは、7月まで。7号鉢までの小さいときは、毎年植替えるとよく育ちます。小さいうちは1号(3cm)ずつ直径の大きな鉢に植え替えます。植え替え方は普通の鉢植えとほぼ同じ。
まず鉢をさかさにしてそっと株を抜き、土部分の肩と底の土を少しく落とします。
1回り大きな鉢に鉢底ネットを入れ、鉢底石を2〜3cmぐらい入れます。
赤玉土とピートモスを混ぜた新しい土を鉢の1/3程度入れ、真ん中にまっすぐ株を置きます。
鉢の縁から3cmぐらい下まで土を入れ、根と土の隙間を作らないように軽く手で押さえます。
幹をゆすりながら、根と土がなじむようたっぷりと水を与えます。

観葉植物の植え替え方法②ガジュマル

観葉植物(ガジュマル)の植え替え

植物の見張り番なちゅどん(光と水分のセンサーつき)がいろいろしゃべってますね。植え替え方法の最後にもっとたっぷり水をやるといいと思いますが、木を大事にしていらっしゃるのはよくわかります。

観葉植物の植え替え方法③モンステラ

#Moving Monstera モンステラの植え替え

立派なモンステラの木ですね。ただこの方も、最後の水やりをしないのが気になります。モンステラは気根を出して他の木などにからみつく性質があるので、だらだらと横へ延びることが多く、数年に一度は植え替えが必要になります。

洋蘭の植え替え方法・デンドロビウム

デンドロビウムの植え替え方 プラ鉢とバークチップ編

最後に、これも植え替え方法の相談が多いという洋蘭についての動画です。デンドロビウムは東南アジア中心に世界に分布している多年草で、野生では樹の上で育つことが多いです。株分けがわりと簡単で、多くの品種があります。

植物の植え替え方法 まとめ

鉢の植え替え方法、いかがでしたか? プランターやコンテナへの植え替え方法もほぼ同じです。予想なさっていたよりずっと簡単だったと思います。限られた土の量と体積の中で、植物ができるだけ良い根を張って養分をたっぷり取れるように、適期に鉢替えしてみてください。きっといい葉が育ち、立派な花が咲くことでしょう♪

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