やってみると意外と簡単♡自然の物で布を染めるとこんな綺麗になる。
2016/03/31
ogaちゃん
2016/06/08 更新
手芸が得意な方でも、布を染めるのはあまりやっていないようです。以前はたしかに大変でした。染料で指まで染まってしまうことも。しかし今は合成顔料という強い味方があるのです!クレヨンや絵の具の形ですぐ布に描け、手軽に染めることができます。軽~く試してみませんか?
[表示する]
友禅染
日本は昔から染物がさかんで、布を染める高度な技術が発達しています。この友禅染は、製造工程だけで9段階あり、何度も染め重ねていくことを考えると、気が遠くなるほど手間がかかっています。
ではこちらを見てください。100円ほどのトートバッグに、無印良品の布描きクレヨン609円で絵を描き、紙をはさんでアイロンを当てただけ。それでバッチリ布を染めることができて、洗濯しても平気です。技術の進歩ってすごいですね~。これを作った方の絵も、すごくうまいですけど。
細かい絵を描いて布を染めるのは大変だ、という方は、ステンシルシートとして売られている穴あきの型紙を使えば楽に描けます。使うのは布描きクレヨンでも、もっと簡単でアイロンのいらない布用染めペンでも。
ステンシルシート
これは100均のセリアで売っているステンシルシート。ポリでできているため曲げることができて、洗うこともできます。連続模様もあって、布の縁取りを染めるときなどに便利。
マービー 布用 ファブリック ブラシマーカー 6色
布を染めるためのマーカーで、広い面積や太い線を描くためにブラシになっています。耐水性顔料を使っていて、ただ布に描くだけで染めることができ、アイロンをかける必要がありません。
ムーンベール
布を染めるため図案写しに使うのは、不織布のトレーシングペーパー、ムーンベール。写す布が淡い色なら、付属のチャコエースで描きうつします。
修正液
しかし、染める布が黒や紺など濃い色の場合、意外なものが図案写しに使えます。ペンの修正液です! 液が白いので、黒っぽい布の上でバッチリ目立ちます。
まず図案を特殊なトレーシングペーパーのムーンベールに修正液で写し、染めるTシャツの上に置いてセロテープで止めます。それから図案をもう一度、修正液でなぞって、下に写します。
これが、修正液を使って布に写した図案。きれいに写っているでしょう? チャコペンとちがって修正液ですから、この白い色は消えませんが、この上にぺんてるの布描きえのぐで色をつければ、すべて隠れて綺麗な模様ができあがります。
布描きえのぐでサクラの図案を塗りおわったところです。とても素敵な絵になりました! 染めた後、完全に乾かせば、洗濯しても色落ちせずに、安心して着られますよ。
布描きえのぐ
これがぺんてるの布描きえのぐです。ふつうの水彩絵の具と同じように、色を混ぜたり水で薄めることができ、染めるときはただ布に描くだけで、アイロンをかける必要がありません。とても楽ちん。
図案写しマーカーとムーンベール(トレーシングペーパー)
ムーンベールの使い方を実際にやってみせています。薄い不織布のトレーシングペーパーで、写し取った図案を裏返しにして描くことができるので、布を染めるときだけでなく、はんこや版画などを作るときにとても便利。
らくがキット
染める布とか絵の具とか、いろいろ買い揃えるのがめんどうだなと思ったら、セットになっている製品を買うのも楽でいいですね。こちらは『シャツらくがキット』で、布描き絵の具が8色、Tシャツ1枚、筆3本、パレットが入って3000円です。
では実際に、本のイラストをTシャツの胸に染めるやり方を、順を追って見ていきます。この図案は、イラストを拡大コピーしたものです。
まず、拡大したイラストにムーンベールを重ね、チャコエースという付属のチャコペンで、布に染める模様をなぞっていきます。
ムーンベールをTシャツの上に重ねて、チャコエースでなぞります。写真はムーンベールを半分はがして、染めるための模様がTシャツに転写されているのを確かめたところ。
元のイラストを見ながら、明るい色から順番に、転写したイラストに色を塗っていきます。色と色の境目で混じりあうのがいやなら、わずかに隙間をあけて染めるといいでしょう。
濃い色で輪郭を描くと、きりっとして見えます。イラストも黒で縁取りするとダイナミックになりました。キットには筆が極細・細・並の3種類ついているので、細かいところまできれいに染めることができます。
完成しました! どうです? 手描きとは思えないこのかっこよさ!
本やアニメのイラストの場合、もとの絵がお手本になってくれるので、布への色つけが思ったより楽にできて、仕上がりがきれいですね。
これで、布の一部に模様を染める方法は、思ったより簡単で、費用もそれほどかからないといえことがわかりました。では布一面に地の模様を染めるときはどうでしょう?
ダイロンマルチ
染めるのに使う染料は、ダイロンマルチの紺色です。この染料1gと塩6g、熱湯1Lをよく混ぜて、染料液を作ります。
染める布は白い木綿で、さらし木綿といい、33~34cm幅で長さ10mを1反として売っています。ふきんや手ぬぐい、マスクなどに使え、最近ではお腹に巻いてダイエットできた!という話題もあります。
さらし木綿を、染める長さ(2~3m)に切って、縦に4等分に折りたたみます。そのとき表折りと裏折りを交互に、つまりびょうぶ畳みにします。アイロンで折りすじをしっかりつけてください。
折った布の幅と同じぐらいの正三角形の木の板を、2枚用意します。そして1枚を布の端に置き、板の縁に合わせてよこにびょうぶ畳みしていきます。
布を折りたたんだら正三角形の板ではさみ、クランプ(100均でも売っています)で平らに締めつけます。このとき強く締めすぎると染料がうまく染みこまないので、少しふんわりしているぐらいにしてください。
熱湯1Lにダイロンマルチ1gと塩6gをよくかき混ぜてとかしたところへ、折った布を乾いた状態で高さの半分以上をつけ、3分間そのままにします。
染めた布を取り出し、クランプで締めたまま流水ですすぎます。青い水が出なくなったらクランプを外し、広げてもう一度すすいでから乾かします。ちょっと雪の結晶のように見える模様ができました!浴衣・テーブルクロス・のれんやミニカーテンにも合う図案ですよね。
いかがでしたか? 普通の紙に絵を描くように、布に描けてきれいな色が出る染料が、たくさん出回るようになりました。絵が苦手でもだいじょうぶ。型紙を使ったり、好きな模様をコピーしてなぞればすぐ描けます。刺繍やアップリケより簡単にササッとできますから、お子さんのバッグなどを染めたらきっと喜ばれますよ♪
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局