2016/04/09
sura
ガーデニングにいざ挑戦しようと思っても、数ある植栽の中から何を選び、どこに植えたらいいのか悩みますよね。ここでは、シンボルツリー・生垣・グランドカバーでよく使われる植栽と、目的別の代表的な植栽をご紹介します。ガーデニングの参考にしてくださいね!
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気に入った植物をむやみに植えていると、できあがったお庭が想像していたものと違う・・・とがっかりすることに。植栽をする前に、まずどんなお庭にしたいのかテーマを決め、テーマに沿った植物を植えることが、ガーデニングのポイントと心得ましょう。
和風ガーデニング
日本に古くからある木々や草花などをアシンメトリーに植栽した、昔ながらの和風ガーデンです。主な植物は、紅葉、ユキヤナギ、ツツジ、アジサイ、ヤブランなど。最近は少なくなってきましたが、私たち日本人にとっては、気持ちをほっと落ち着かせてくれる雰囲気がいいですね。
イングリッシュガーデニング
左右対称で幾何学的なつくりのフランス型庭園に対して、つくりこみすぎず自然に近い状態で植栽した庭。色とりどりの花々で華やかさがあるのも特徴です。バラ、パンジー、チューリップ、ダリアなどの可憐な花や、ローズマリー、ラベンダーなどのハーブ、コニファー、アイビーなどがよく使われる植物です。
ほかにも、シンメトリーで直線的にデザインした、和風モダンガーデニングや、一見無造作に見える雑木林風ガーデニングなど、いろいろなテーマがあるので、どれにするかじっくり考えてみてくださいね。
テーマが決まったら、目立つ場所に何を植栽するかを決めましょう。シンボルツリーや生垣、庭の広い面積を覆うグランドカバーなどに何を植栽するかを決め、それから低木や草花を考えてみてはいかがでしょうか?それぞれの目的に合った植栽を紹介します。
シンボルツリーとは、家を引き立て、庭の印象を決める重要な役割を果たします。門扉や玄関の近くに配置されることが多いようです。高さのある木を選ぶのが基本です。庭の中でも一番目立つので、一年中葉のる常緑樹や、花や紅葉が楽しめる樹木がおすすめです。
コニファー
コニファーとは針葉樹の総称で、落葉しないため一年中緑が楽しめます。洋風ガーデニングにはピッタリ。クリスマスツリーに使われるモミの木もコニファーの一種です。一本だけ植栽したり、違う種類を複数植栽したり、いろいろと楽しめます。葉の色も黄色がかった緑や青みがかった緑などいろいろあります。
シマトネリコ
珍しい常緑の広葉樹で、さわやかな緑の葉が一年中楽しめます。洋風の庭にも和風の庭にも合い、近頃ガーデニング植栽として人気があります。初夏には白くて可憐な花を咲かせます。
ヤマボウシ
ツヤのある濃い緑色の葉が印象的な落葉広葉樹で、6月ごろ白やピンクの花を咲かせる植栽です。花といいましたが、実は花ではなく総苞(そうほう)とよばれる葉が変形したものです。常緑の種類もあり、こちらは一年中葉が楽しめます。赤いいちごのような実をつける種類もあります。
ヒメシャラ
夏にツバキに似た小さな白い花を咲かせる落葉広葉樹で、秋には写真のように紅葉するので、季節の変化を楽しめる植栽です。和風ガーデニング、洋風ガーデニングのどちらにも似合います。
紅葉(もみじ)
手のひらのような形をした葉をもつ落葉樹で、秋になると種類により赤や黄色などさまざまに色づく植栽です。夏に日光をたくさんあびるほどよく色づくので、よく日が当たる場所に植えるのがおすすめです。和風ガーデニングの代表的なシンボルツリーです。
フェンスの代わりに敷地の周囲に植栽し、防犯や目隠しの役割をになう生垣は、常緑樹を選ぶのがポイントです。落葉樹だと冬には葉がなくなり、役目を果たさなくなります。おすすめの植栽をみていきましょう。
レッドロビン
新芽が燃えるように赤く、はっと目を引くこと間違いなしの植栽がレッドロビン(和名:ベニカナメモチ)です。はじめは赤く、だんだん緑の葉になります。定期的に刈り込みをすると新芽が出やすくなり赤い色を長期間楽しめます。
プリペット
中国が原産地の植栽で、写真のように斑入りのものをシルバープリペットといい、春には小さい花を咲かせます。暑さ寒さに強く、丈夫で手間いらずのガーデニング初心者向けの植栽ですが、成長が早いのでこまめに刈り込みする必要があります。
ツバキ
深緑色の葉が印象的な植栽であるツバキは、花の少ない冬に大輪の花を咲かせて周囲を華やかに飾ってくれます。花色は赤だけでなく、白やピンクや複数の色が混ざったものなどいろいろあるので、あなたのお庭に合う花をぜひ探してみてください。
トキワマンサク
春になると花でいっぱいになり、道行く人の視線を集めるのがトキワマンサクです。花は白と濃いピンクの2種類あります。ガーデニングの楽しみ方は人それぞれですが、花にあふれたお庭にしたい!という方には、生垣としてこの植栽がおすすめです。
サツキ
街路樹としてもよく見かけるメジャーな植物であるサツキは、ガーデニング初心者にもおすすめの植栽です。丈夫で刈り込みにもよく耐えます。春に一面の花を咲かせる姿は見事ですよね。花色も白、ピンク、赤などいろいろあるので、どれを植えるか迷ってしまいます。
地面を覆うように植える、地面を這うように茂る植栽、またはごく背の低い植栽をいいます。雑草を防いだり、大切な樹木に害虫がつくのを防いだりと大切な役割があるだけでなく、花や葉が美しい種類も多く、お庭を彩る名脇役としてガーデニングにぜひ取り入れてみてください。
アイビー
日本語で「ツタ」とよばれる植物です。地を這うようにほふくするほか、壁づたいに上って行ったりします。レンガの建物にアイビーがからんでいる様子は絵になりますよね。丈夫でよく成長するのでお手入れがちょっと大変な植栽かもしれません。
セダム
プックリと膨らんだ葉がかわいらしいセダム。色や形が様々な種類があり、花のように鑑賞する楽しみがあります。とても丈夫で植えっぱなしでどんどん広がってくれます。複数の種類をミックスして植えることで、ガーデニングセンスが磨かれること間違いなしですね。
シバザクラ
一面のシバザクラに覆われたお庭を想像するだけでテンションが上がりますよね。手入れが難しいとされているシバザクラですが、苦労のかいあって満開になった花を眺めるのは、ガーデニングの醍醐味でもあります。
ハツユキカズラ
新芽が白からピンクのとてもきれいなグラデーションで、花が咲いたかと見間違う植栽です。「初雪」の名のとおりはかなげなキレイさですよね。花の少ないところにぜひ植えてみてください。
ギボウシ
薄紫の小さな花も魅力ですが、こんもりと茂る葉の色を一年中楽しめる植栽です。シンボルツリーの根元にさりげなく植え付けて、コーディネートするのも、ガーデニングの楽しみ方のひとつです。
ガーデニングの楽しみ方は人によりいろいろですが、やはり花が咲き乱れる庭の魅力はたまりませんよね。数ある中でも魅力ある花を咲かせる植栽をご紹介します。
バラ
花といえばだれもが必ずといっていいほど思い浮かべるのがバラ。子供のころ、バラに囲まれた家に住むことに憧れていた人も多いことでしょう。ただ、病気になりやすくキレイに咲かせるには子供を育てるように手をかけなければいけない、ガーデニング上級者向けといってもいいのがバラ。でも今ではいろいろな種類があり、丈夫で育てやすい種類もあるので、自分に合ったバラを根気よく探してください。
クレマチス
バラに負けないくらいゴージャスで華やかな植栽がクレマチス。つる性でフェンスなどに這わせて大きく育てると見ごたえがあり、ガーデニングしなければ味わえない満足感を感じます。八重のものや花弁がグラデーションのものなど、いろいろある中からぜひお気に入りを選んでください。
ユリ
ユリも花の女王の風格をもった憧れの花ですよね。個人の家のガーデニングではあまり見かけないので個性を出すことができます。70~100センチと高さがあるので花壇の後ろのほうに植えると立体感が出て、お庭の魅力が増しますよ。
アジサイ
春の花が終わり、寂しくなりかけた庭を彩るのがアジサイ。梅雨時のうっとおしい雨の梅雨を受けてしっとりと咲く姿を見るのも、ガーデニングの楽しみです。
チューリップ
イングリッシュガーデニングの定番植栽がチューリップ!たかがチューリップとあなどれません。八重咲きやフリル状のものなど、種類は豊富。レアものの品種は周囲から羨ましがられること間違いなしです。苗から育てるのが手軽ですが、球根を植えて育てると、さらに愛着がわきます。
数ある植栽の中には、花の香りがとりわけ魅力的な種類があります。見た目の美しさだけでなく、香りで道行く人を引き付けられると、ガーデニングもさらに楽しくなりますね。
沈丁花(じんちょうげ)
春によい香りを放つのが沈丁花です。室町時代から愛されてきた植栽で、白またはピンクの小さな花(正確にはガク)を咲かせます。100種類以上もの香りの成分が含まれていて、香水の材料にもなっています。
クチナシ
初夏に咲き、甘い香りを周囲に漂わせます。香りがよい花は見た目が地味なものも多いのですが、クチナシの白い花は、緑の葉にふちどられてとても華やかで見ごたえがあります。和風ガーデニングにさりげなく取り入れたい植栽ですね。
ハニーサックル
初夏から秋にかけ、独特の形をした花を咲かせる植栽です。つる性なのでフェンスなどにからませると旺盛に育ちます。満開に花が咲くと、窓を少し開けただけでも甘い香りが部屋中に・・・。花色も白、黄色、赤紫がかった色など豊富にあります。
キンモクセイ
秋に小さなオレンジ色の花を咲かせる植栽です。花よりも香りで近くにキンモクセイがあることがわかるほど。成長が遅いので頻繁に刈り込みをする必要がなく、ガーデニング向きの植栽です。
せっかくガーデニングに挑戦するなら、ハーブやフルーツも植えてみてはいかがですか?庭で獲れたハーブやフルーツを使えば、お料理もいつもより楽しく感じられるのではないでしょうか?
ミント
葉を摘むと、爽快な香りが楽しめるミントは、丈夫なので初心者にもおすすめの植栽です。摘んだ葉はハーブティーなどにして楽しんでください。冬の間は地上部は枯れますが根は枯れないので、春になるとまた芽吹いてきます。
ローズマリー
かわいい青い花をつけるローズマリー。肉の臭みを消し、清々しい香りをつけてくれます。秋から春先までの比較的長い期間、花を楽しむことができ、イングリッシュガーデニングの定番にもなっています。
フェンネル
肉のハーブであるローズマリーに対して、魚のハーブといわれている植栽です。利尿作用があるためダイエットにも効く嬉しいハーブ。人の背丈ほどに成長し横にも広がるので、十分なスペースのある場所に植えましょう。
ブルーベリー
ブルーベリーは、2メートルほどのブッシュ状に育つ植栽です。乾燥に弱いので水やりを欠かさないよう、注意が必要です。害虫や病気にも強くたわわに実をつけます。フルーツガーデニングの第1歩としておすすめです。
ブラックベリー
真っ黒く色づいたら食べごろのブラックベリーも育てやすくて、たくさん実をつける、ガーデニングにおすすめのフルーツ。食べきれないほど実ったら、ジャムにして保存しましょう。
スグリ(グースベリー)
直径5ミリ~10ミリほどの丸い実をつける植栽です。日陰を好むので、日が当たらなくて植栽が限られている庭に向きます。放っておいても毎年実をつけてくれます。赤い実と白い実がありますが、赤い実は酸っぱいです。
出来上がった庭では、植栽を楽しみながらティータイムやランチを楽しむなど、素敵な時間を過ごしましょう。
いかがでしたか?あなたらしいガーデニングのイメージがわきましたか?
植栽たちはみんな生き物なので、植えたら終わりではなく、肥料をやったり、刈り込みをしたりと手間もかかりますが、手間をかけた分だけきっとあなたを癒してくれることでしょう。素敵なお庭が出来上がることを願っています。
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