玄関は家の顔!!お洒落な玄関扉&機能的な玄関扉をご紹介します♪
2015/12/12
ayax
2016/06/21 更新
住宅のバリアフリー化が進み、玄関の段差が無いお宅も増えてきました。でも玄関の段差って意外と必要だという方もいるんですよね。玄関の段差ってあった方がいい?そして快適な段差の高さは?玄関の段差に便利なアイテムは?そんな玄関の段差事情について調べてみました。
現在日本では高齢化が進み、一般住宅においても将来介護をするかもしれない、また高齢者が住みやすいようにバリアフリー住宅にするという思考が高まっています。
段差がなく、フラットな床の玄関
広々としているのが印象的ですよね。
高齢者や障がいを持ったかたが足を上げずに中に入れるというのが最大のメリットです。
バリアフリーの目的は高齢者や障がいをもった方が自分の力で安全に生活を送れるようにすること、また介護をする側にとってもできるだけ負担を無くし適切な介助ができるような環境にすることです。
また、車椅子などの器具を使う場合、段差が無ければ玄関から部屋にスムーズに入ることができます。
段差が無いことで床がフラットになって広くなりますので車椅子の向きを変えたりするのにも役立ちます。
一般的な車椅子の大きさは、標準タイプで1100×630㎜(JIS規格最大)、玄関フロアの幅が狭い場合や回転するスペースがない場合などは段差をなくして車椅子のまま部屋にいけるような環境が必要ですよね。
家の構造上、段差ができてしまう玄関もあります。
そういった場合はスローブなどを設けるとバリアフリーになります。しかし緩やかなスローブにするにはある程度の広さが必要になりますので玄関の狭いお宅では難しいですよね。
海外の住宅では玄関は扉があるだけ、玄関ホールという空間はありません。もちろん床もフラットです。
靴を脱がない習慣の家が多い海外では靴のまま部屋に行きますので玄関の段差などの境界はもちろんありません。
玄関の段差は日本特有のもの、玄関は内と外を分ける境界ですよね、日本の玄関に段差があるのには日本の風土が関係しています。
日本は高温多湿な気候なので昔から湿気がこもりにくいように高床式の家屋が作られていました。現在でも地面から上がってくる水蒸気などで木造の土台や床等の腐食などを防ぐ為、地盤面より450㎜以上高くすることが定められています。
それに伴い、玄関の内や外に段差ができてしまう構造になります。
日本は畳文化で靴を脱ぐという習慣が定着しています。「内」と「外」をわける境界である玄関、昔は土間というものがありましたが、そこで靴を脱ぎ、「家に上がる」という言葉があるように段差をあがって部屋に入るのが日本の玄関の形でした。
玄関の段差を無くすバリアフリー化が進む現在、玄関の段差は本当に邪魔なものなのでしょうか。玄関の段差があることのメリットを調べてみました。
段差があると、靴を履くとき、靴紐を結ぶときに腰をかけられますよね。
段差の無い玄関ではイスを置くことでこの問題はクリアできますが、イスは場所をとります。段差があることで腰をかけて靴を履いたりちょっとした休憩ができるので便利ですね。
引っ越したばかりなのですが、新しい住まいは玄関に段差がありません。ので、すぐに砂があがってきてしまいます。同じようなつくりの家にお住まいの方、どんな工夫をされていらっしゃいますか?
風による吹き込みや汚れた靴などによる泥など玄関にはゴミがたまります。
段差があることで室内に入り込むことが食い止められるのは大きなメリットです。
段差があると足腰の弱い方には危険なんじゃないかという不安もありますよね。しかし高齢者が通うリハビリ施設などではあえて段差で訓練をするところもあるそうです。
すべての段差をなくしてしまうのではなく、段差のあるところには手すりをつけたり上りやすくして対応するといいですね。
玄関の段差、ひとつに段差といっても高さはそれぞれ違います。高さによって人の動作が変わってきますのでどのくらいの高さにするか考えて見ましょう。いろいろな玄関の形を集めてみました。
段差や床材の境界も無い玄関、
とてもスタイリッシュでオシャレですよね。マットを置くことで外からのホコリなどの進入をある程度防いでいると思います。
わずかな段差のある玄関、
高低差の無いマンションなどで多い段差の高さではないでしょうか。このくらいの段差だとわりとバリアフリーに近く、車椅子などでもあがることができますね。
一般的な日本の玄関の高さはこのくらいでしょうか。
腰をかけて靴を履いたりちょっと休憩したりするのにちょうどいい高さです。
高めの段差がある場合はステップ階段のようにすると高齢者の方でも上がりやすいですね。
一緒に手すりなどつけるとグッドです。
昔の住宅ではわりと高めの段差が設けられていました。
バリアフリー住宅では段差を完全に無くすことという決まりではなく、玄関の段差は18cm以下に抑えることが基準とされています。
今ある玄関の段差に対応できる便利なアイテムをご紹介します。
スローブですね。
わずかな段差でもスローブがあると上りやすくなりますよね。車椅子などを使う場合もスムーズに出入りができます。
手すりは玄関の段差を上がるときはもちろん、降りるときやバランスを崩しやすい靴を履くときにも重宝します。
収納付き踏み台です。
高さのある段差でも踏み台があればステップ階段のようになって上がりやすいですね。下が収納になっているので普段使いの靴やサンダルなど入れておけばすぐに出かけられますね。
手すり付き踏み台
段差を上がりやすいようにと置いた踏み台でつまづいてしまうなんてことも。手すりがあれば安心ですね。
ベンチにもなる収納です。
段差を利用して設置できるので便利ですね、靴を履いたり脱いだりがスムーズにできそうです。
段差の無い玄関でもこういう手すり付きのイスがあると便利ですよ
手すりは立ち上がるときにも使えて重宝します。
場所が狭い玄関、壁に取り付けできて折りたためるイスがあれば普段は畳んでおけて場所を広く使えます。木製や樹脂製などいろいろなタイプのものがありますので探してみてくださいね。
玄関の段差、将来介護が必要になるかもしれない、高齢になったら段差が大変になるかもしれない、そう考えてバリアフリーにしようかと考える方もいるでしょう。でも玄関の段差は日本の伝統でもあり、無くなってしまうのも少し寂しい気もします。段差があってもさまざまな工夫で問題をクリアできます。そこに暮らす人たちが快適に安全に暮らせるようどうしたらいいのか考えていきたいですね。
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