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    より美しく咲かせるために!アジサイの剪定方法をまとめてみました

    梅雨時を彩る花として、古くから親しまれてきたアジサイ。剪定を必ず必要とはしない植物なのですが、放っておくと株が大きくなり過ぎてスペースを取ってしまいます。適切な剪定で、お庭のアジサイをコンパクトに、そして見栄えがする株に仕立てましょう。

    アジサイは梅雨時の風物詩

    梅雨時のお庭を美しく彩るアジサイ

    灰色の雨雲に覆われた空、しとしとと降り続く雨、そしてジメジメした空気と、うっとおしい季節の代名詞である梅雨時。心までも沈み込んでしまいそうですよね。

    そんな中、涼しい色合いとふんわりとした花で彩りを添え、心を和ませてくれるアジサイは、とても貴重な存在です。

    アジサイは梅雨を表現するものとして、カタツムリとセットで写真やイラストなどに登場する事も多く、梅雨時の風物詩として広く親しまれている事が分かります。

    アジサイの人気は高く、最近では品種改良が進んだ事もあって、様々な色や形を持った魅力的な園芸品種が出てくるようになりました。

    ご自宅のお庭に地植えしたり、または鉢植えにして楽しんでいる方も増えているそうです。

    父の日、または母の日のプレゼントとしても
    アジサイの人気は高まっているそうですよ。

    今回はそんなアジサイの剪定方法や時期について
    ご紹介します。

    アジサイの剪定方法

    アジサイに剪定は必要ない?

    植物の管理で最も大変とされている作業に剪定があります。

    大変だけど植物を元気に美しく育てるため、または植物が大きくなり過ぎないように管理するために、剪定作業は欠かせないとされています。

    バラや庭木のほとんどがこれに該当しますね。

    バラなどは、咲き終わった花を切り取る花後剪定、
    秋の花を見やすい位置に咲かせるための夏剪定
    (夏剪定がいらない品種もあります)

    そして株を若返らせて、春の花を美しく咲かせるための冬剪定と
    3つの剪定作業があります。

    ところが、アジサイは実は、剪定作業がそれほど重要ではない植物なのです。

    正確に言うと、アジサイの場合、「来年も花を咲かせるため」や「元気に育てるため」に剪定が必ず必要な作業ではないのです。

    アジサイは毎年生長し、たくさんの花を咲かせる多年生の植物です。放置していても、今年花が咲かなかった枝に花芽がつき、次の年に花を咲かせます。

    ですので、特に地植えの場合は剪定する必要はありません。

    しかし、当然の事ですが剪定せず放置していると、
    株はどんどん大きくなっていきますので、
    スペースを取られてしまいます。

    また、花が咲く位置が高くなってしまい、
    見栄えの良くない株になってしまいます。

    鉢植えや地植えでもお庭が狭いなどといったスペースに限りがある場合、剪定をしないでいるとバランスが崩れて形が悪くなってしまいますので、剪定作業が必要になります。

    このように、アジサイの剪定は「株を一定のサイズに保つ」というのが主な目的です。

    また、上手に剪定できれば、全体の葉や枝に
    日光があたるようになるので、生育が良くなり
    花つきも良く綺麗に咲いてくれるようになります。

    上手に剪定すれば、お気に入りのアジサイを
    より美しく咲かせる事ができるようになりますよ。

    アジサイの剪定の適期は?

    アジサイの剪定の適期は、6月~8月上旬の花が咲き終わり色褪せてきた頃に行います。

    アジサイは10月頃に翌年に咲く花芽を完成させるので、できるだけ早い時期に剪定を行う事で、翌年の花も楽しむ事ができます。

    アジサイの花後剪定

    アジサイの基本の剪定は、花が終わってすぐに行う「花後剪定」です。ポイントは、花がまだついている状態で行う事。

    アジサイは花の咲き終わりが分かりにくいですが、花びらが裏返しになったのを目安にして下さい。

    剪定は早いほど良いので、花がしおれたら剪定するようにしましょう。

    剪定後、1~2週間ほどすれば、茎の節目から新芽が出てきます。

    アジサイは、その年に伸びた新しい枝には花芽をつけない性質があります。そのため、上から1節目は花を咲かせる可能性が低いのです。

    そこで、剪定する時は花のすぐ下にある1節目よりも下、葉の2~4枚目下で、花ごと切り取ります。

    その後は花芽のついていない細い枝や古い枝を
    優先的に切り取って整理しましょう。

    特に鉢植えの場合、咲き終わった花を放置していると
    株が弱ってしまいますので、花後剪定は迅速に行いましょう。

    樹形を整える剪定

    樹形をリセットしたい場合には

    アジサイの茎が伸び過ぎて形が悪くなってしまった、または全体をコンパクトにしたい場合は、強剪定(切り戻し)を行います。

    3年に1回の頻度で、冬の時期に行います。株全体、全ての枝を株元近くまで切り戻します。

    一番下の節目だけを残して切り取ります。
    全体の枝が株元から約10cm~15cmほどの高さになればOKです。

    ただし、強剪定を行うと、翌年は枝の生長に手一杯で花をほとんどつけなくなります。

    アジサイの強剪定は、翌年の花を我慢して行って下さい。

    アジサイの剪定の注意点

    前にも書きましたように、アジサイの花芽は10月頃に完成します。そのため、9月中旬以降に枝を切り戻すと、翌年の花まで切ってしまう事になります。

    どうしても切りたい場合は、葉の付け根に花芽が確認できるようになってから行いましょう。

    ここまでアジサイの基本の剪定方法についてご紹介してきましたが、
    実はアジサイの品種の中で、少し剪定方法が異なるものがあります。

    それが”アジサイ・アナベル”です。

    アジサイ・アナベル

    アジサイ・アナベル

    アジサイ・アナベルはアメリカ原産の”アメリカノリノキ”を改良した園芸品種です。

    直径30cmにもなる大きなこんもりとした白い花をたくさん咲かせるのが特徴です。

    栽培が簡単で初心者でも良い花を楽しめる事から、人気の高い品種です。

    ヘイズ スターバースト

    大きな白い花が特徴のアジサイ・アナベルですが、最近は八重咲きの品種やピンク色の花をつける品種もあります。

    この花はアジサイ・アナベルの八重咲き品種の”ヘイズ スターバースト”です。

    淡いグリーンから白へと移り変わる花色と、八重咲きの繊細な花びらと花形が美しいと人気です。

    ピンクアナベル

    ピンク色の花を咲かせるアジサイ・アナベルの改良種です。アジサイ・アナベルと比べると少し小さめの花をたくさん咲かせます。

    アジサイ・アナベルと同じく丈夫で育てやすい品種です。

    このように、アジサイ・アナベルだけでもいくつかの種類があり、
    好みやお庭のイメージに合わせて選ぶ事ができます。

    それでは、アジサイ・アナベルの剪定方法についてご紹介します。

    アジサイ・アナベルの剪定方法

    他のアジサイと異なる剪定適期

    アジサイ・アナベルが他のアジサイと異なるのは剪定の適期です。2月~3月に行います。

    これは何故かというと、他のアジサイが秋頃に花芽を完成させるのに対して、アジサイ・アナベルは春に生えてきた枝に花芽をつけ、夏に開花させる性質だからです。

    他のアジサイと同じ様に夏に剪定してしまうと、
    翌年の花が咲かなくなるのでご注意下さい。

    適期が異なるだけで、基本的な剪定方法はほぼ同じです。
    アジサイ同様に全体のバランスを見ながら、花が咲いた枝を切っていきます。

    春に花芽を形成するアジサイ・アナベルのもう1つの剪定適期は11月~12月。切り戻しなどはこの時に行います。

    アジサイ・アナベルは成長し過ぎると枝が細くなり、下葉が落ちてしまうので、2~3年に1回の頻度で地表から10cmくらいの長さにまで切り戻します。

    アジサイ・アナベルは古い枝には花をつけない性質があるので、
    古い枝の処理もこの時期に行いましょう。

    アジサイ・アナベルの他の注意点

    日当たりを好む

    一般のアジサイは半日陰を好みますが、アジサイ・アナベルは日当たりを好みます。

    だからといって半日陰でも枯れるという事はありませんが、花が小さくなるなど生育に良くない影響が出ますので、日当たりの良い場所に植えるようにしましょう。

    地植えがおすすめ

    アジサイ・アナベルは水切れに弱く、鉢植えの場合、地上部に対して鉢が小さいと、水切れしやすくなってしまいますので、地植えで育てるのがおすすめです。

    地植えにすると、日照りが続いた場合などを除けば、水やりの必要がないので、管理が非常に楽になる利点もあります。

    アジサイの剪定・まとめ

    アジサイの剪定についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

    梅雨時を美しく彩ってくれるアジサイを上手に育てて、お庭を美しく演出しましょう♪

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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