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    【園芸】桜は挿し木で増やせる!自宅で桜を楽しむ方法!【挿し木】

    実は意外と知られていないんですが、桜の木は挿し木で増やすことが出来るんです。これって、もし自宅で桜の挿し木が成功すれば、毎年、春に、自分だけの桜を愛でる事が出来るってことですよね!今回は桜の挿し木方法についてまとめてみました!

    自分だけの”桜”が挿し木で出来ちゃう?!

    春の訪れを知らせるうつくしい季節の花といえば、桜。
    桜はわたしたち日本人にとって、特別な思い入れのある植物です。

    そんな桜ですが、じつは挿し木で増やすことが出来るんです。植木鉢で育てる小さな自分だけの桜・・・そんなことが出来たら素敵だと思いませんか?

    挿し木とは?

    挿し木とは、木の枝を切り取って土に挿し、そこから根っこを出させて増やす方法を指します。色んな植物に応用できるのですが、なんと桜でも出来ちゃうんです。

    今回は桜の木の挿し木方法についてまとめてみました。
    必要な道具や手順、注意点などを見てみましょう!

    桜の挿し木 成功率はなんと70パーセント?!

    桜には約300種が存在し、そのうち1/3の品種に挿し木が可能であるといわれています。
    桜の挿し木成功率は約70%と言われており、正しいやり方で行えば失敗することもなさそうです。

    これは、ぜひともチャレンジしてみる価値がありそうですね!

    ちなみに挿し木は野生種に近い桜の方が根づきやすいようで、ヤマザクラやソメイヨシノあたりは特に成功率が高いそうです。

    挿し木する為の桜の枝を選ぶポイント

    まずは、挿し木の主役!桜の枝の選び方をチェックしておきましょう。

    若い枝をえらぶこと。

    今年生えたばかりの、緑色の若い枝をえらびましょう。茶色くなって木化してしまっているものは挿し木には向きません。さらに、そういった枝を切り落としてしまうと、元の桜自体が枯れてしまう恐れも。必ず緑色の新枝を選びましょう。

    太く強そうな枝を。

    緑色の枝で、なおかつ、なるべく太いものをえらびましょう。太いものはやはり生命力がみなぎっていますので、挿し木の成功率も上がります。

    幹から飛び出た枝。

    桜の木の幹からぴょんと飛び出ている枝は、本枝の栄養を横取りする性質のため、桜にとっても不要な枝なのだそう。つまりこの枝を切り取って挿し木にすると、桜の木にもダメージがありません。

    虫食い葉っぱの枝は避ける。

    当たり前ですが、害虫の付いていない枝がおすすめです。虫食い穴がなく、青々とした健康そうな葉っぱがついた桜の枝をえらびましょう。

    桜の挿し木の手順

    めぼしい枝を見つけたら、早速かっとしましょう。

    カットの仕方

    桜の挿し木の手順①
    桜の枝の先から10センチほどの長さの部分を、カッターやはさみなどを使用して斜めにカットします。斜めに切るのは、水をたくさん吸い上げやすくする為です。

    葉っぱもカット

    桜の挿し木の手順②
    枝についている葉っぱは、下半分を残して、画像のようにカットします。これは、水分の蒸散を少しでも防ぐためです。こうすることで、挿し木後の発根率が上がります。

    切った枝は水揚げする。

    桜の挿し木の手順③
    切り取り、持ち帰った枝は2時間から3時間程度、きれいな水につけて水揚げしましょう。

    生長促進剤を塗る

    桜の挿し木の手順④
    枝の切断面と、その数センチ上程度までに「ルートン」などの植物成長促進剤を塗ります。

    植木鉢にセット

    桜の挿し木の手順⑤
    清潔な鹿沼土に水を十分含ませ、そこへ斜めに桜をさしましょう。水をしっかり与え、挿し木作業は完了です。

    挿し木を育てる為の注意点。

    水やりはしっとりさせる程度

    桜の挿し木に水やりは、もちろん重要ですが、あまりあげすぎると腐ってしまいます。
    毎日、しっとりさせる程度に与えましょう。

    明るい室内がおすすめ

    挿し木したばかりの桜の枝は、まだ根っこが生えていない為、強い風が吹けば倒れてしまう恐れがあります。また、直射日光もしばらくは避けた方がよい為、明るい室内に置くのが良いでしょう。

    密閉すると発根率アップ

    桜の挿し木は、根っこが出るまでは乾燥しやすい為、水分の蒸散を少しでも防ぐために密閉してやると、発根率がアップするそうです。

    ペットボトルがなかなか使える!

    少しでも水分の蒸散を防ぐために、ペットボトルで挿し木するツワモノも。通常、桜は挿し木で根が出始めるのに2~3カ月かかりますが、この方法なら3週間ほどで根付くそう!

    気長に待つ事

    桜の挿し木は、すぐに根っこが生え、次の春には花が咲く・・・なんてものではありません。通常、根付くまでに2~3カ月、花が咲くまでに3年を要する事もあります。
    気長にのんびりとお世話しましょう。

    まとめ

    桜の挿し木は根気が要りますが、決して難しいわけではありません。末永く見守ってやれば、お部屋で自分だけのお花見を楽しむ事が出来ます。

    あなたもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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