2021/04/29
User0617
2016/06/28 更新
実は意外と知られていないんですが、桜の木は挿し木で増やすことが出来るんです。これって、もし自宅で桜の挿し木が成功すれば、毎年、春に、自分だけの桜を愛でる事が出来るってことですよね!今回は桜の挿し木方法についてまとめてみました!
春の訪れを知らせるうつくしい季節の花といえば、桜。
桜はわたしたち日本人にとって、特別な思い入れのある植物です。
そんな桜ですが、じつは挿し木で増やすことが出来るんです。植木鉢で育てる小さな自分だけの桜・・・そんなことが出来たら素敵だと思いませんか?
挿し木とは?
挿し木とは、木の枝を切り取って土に挿し、そこから根っこを出させて増やす方法を指します。色んな植物に応用できるのですが、なんと桜でも出来ちゃうんです。
今回は桜の木の挿し木方法についてまとめてみました。
必要な道具や手順、注意点などを見てみましょう!
桜には約300種が存在し、そのうち1/3の品種に挿し木が可能であるといわれています。
桜の挿し木成功率は約70%と言われており、正しいやり方で行えば失敗することもなさそうです。
これは、ぜひともチャレンジしてみる価値がありそうですね!
ちなみに挿し木は野生種に近い桜の方が根づきやすいようで、ヤマザクラやソメイヨシノあたりは特に成功率が高いそうです。
まずは、挿し木の主役!桜の枝の選び方をチェックしておきましょう。
若い枝をえらぶこと。
今年生えたばかりの、緑色の若い枝をえらびましょう。茶色くなって木化してしまっているものは挿し木には向きません。さらに、そういった枝を切り落としてしまうと、元の桜自体が枯れてしまう恐れも。必ず緑色の新枝を選びましょう。
太く強そうな枝を。
緑色の枝で、なおかつ、なるべく太いものをえらびましょう。太いものはやはり生命力がみなぎっていますので、挿し木の成功率も上がります。
幹から飛び出た枝。
桜の木の幹からぴょんと飛び出ている枝は、本枝の栄養を横取りする性質のため、桜にとっても不要な枝なのだそう。つまりこの枝を切り取って挿し木にすると、桜の木にもダメージがありません。
虫食い葉っぱの枝は避ける。
当たり前ですが、害虫の付いていない枝がおすすめです。虫食い穴がなく、青々とした健康そうな葉っぱがついた桜の枝をえらびましょう。
めぼしい枝を見つけたら、早速かっとしましょう。
カットの仕方
桜の挿し木の手順①
桜の枝の先から10センチほどの長さの部分を、カッターやはさみなどを使用して斜めにカットします。斜めに切るのは、水をたくさん吸い上げやすくする為です。
葉っぱもカット
桜の挿し木の手順②
枝についている葉っぱは、下半分を残して、画像のようにカットします。これは、水分の蒸散を少しでも防ぐためです。こうすることで、挿し木後の発根率が上がります。
切った枝は水揚げする。
桜の挿し木の手順③
切り取り、持ち帰った枝は2時間から3時間程度、きれいな水につけて水揚げしましょう。
生長促進剤を塗る
桜の挿し木の手順④
枝の切断面と、その数センチ上程度までに「ルートン」などの植物成長促進剤を塗ります。
植木鉢にセット
桜の挿し木の手順⑤
清潔な鹿沼土に水を十分含ませ、そこへ斜めに桜をさしましょう。水をしっかり与え、挿し木作業は完了です。
水やりはしっとりさせる程度
桜の挿し木に水やりは、もちろん重要ですが、あまりあげすぎると腐ってしまいます。
毎日、しっとりさせる程度に与えましょう。
明るい室内がおすすめ
挿し木したばかりの桜の枝は、まだ根っこが生えていない為、強い風が吹けば倒れてしまう恐れがあります。また、直射日光もしばらくは避けた方がよい為、明るい室内に置くのが良いでしょう。
密閉すると発根率アップ
桜の挿し木は、根っこが出るまでは乾燥しやすい為、水分の蒸散を少しでも防ぐために密閉してやると、発根率がアップするそうです。
ペットボトルがなかなか使える!
少しでも水分の蒸散を防ぐために、ペットボトルで挿し木するツワモノも。通常、桜は挿し木で根が出始めるのに2~3カ月かかりますが、この方法なら3週間ほどで根付くそう!
気長に待つ事
桜の挿し木は、すぐに根っこが生え、次の春には花が咲く・・・なんてものではありません。通常、根付くまでに2~3カ月、花が咲くまでに3年を要する事もあります。
気長にのんびりとお世話しましょう。
桜の挿し木は根気が要りますが、決して難しいわけではありません。末永く見守ってやれば、お部屋で自分だけのお花見を楽しむ事が出来ます。
あなたもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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