【漆喰の外壁】メリット・デメリットは？値段は？DIYはできる？

漆喰は、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムが主成分です。外壁に使用すれば化学物質や二酸化炭素を吸着し、漆喰自体が固くしっかりとする性質があります。メンテナンスをしっかりすると耐久年数が100年とも言われています。

漆喰には大きく分けて本漆喰（海藻から作ったのりに麻繊維、石灰を混合させたもの）・
土佐漆喰（発酵させた藁に石灰と水を混ぜ熟成させたもの）・既調合漆喰（メーカーが製造した粉末の漆喰製品で、水を加えて漆喰として使用するもの）・琉球漆喰（土佐漆喰より藁の量が多い）・漆喰の機能を有する塗料（漆喰関連製品）に分けられます。

日本古来から使用されてきた漆喰の外壁は、城や蔵にも使われていることから高い耐久性と耐火性を備えた外装材であることが分かります。

近年では日本家屋のスタイルにとどまらず、欧風やプロヴァンス風といったモダン住宅の外壁にも漆喰が使用されるケースが増えました。

サイディングなどの外壁が多く使われるようになる中、職人の手作業による継ぎ目のない塗り壁は再び評価されるようになってきました。

まず、漆喰の外壁のメリットですがデザインの自由度が高いという点が挙げられます。欧風やプロヴァンス風などと呼ばれるタイプのおしゃれな外観にも合います。

また漆喰の性質として化学物質や二酸化炭素を吸着するという点や防カビ効果も期待できますし、外壁に使用しても耐久性と耐火性が高いというメリットがあります。

一方漆喰外壁のデメリットとしては施工費がどうしても割高であることや施工できる職人が減っていること、状況次第では割れてしまうといった点が挙げられます。

漆喰の外壁は湿気の多いところに使用すると、はがれやすくなります。漆喰が劣化した部分には早急なメンテナンスが必要です。

近年人気の高い漆喰の外壁仕上げです。コテの跡を自然に残した塗り方は、シンプルですがモダンな欧風住宅に合わせるとおしゃれです。

スタッコ調仕上げといった、ヨーロッパ建築の外壁をイメージしたパターンに仕上げるのも人気です。モダン住宅に良く合いそうですね。

漆喰の外壁にコテで自然な波の形を残す仕上げ方の一つです。好みにより大小さまざまデザインできます。職人の技が光りますね。
　　　　　　　　　　　　

扇仕上げとは、漆喰の外壁にコテで半円を描くようにパターンを付けて仕上げていく方法です。和風にも洋風にも合いそうですね。

漆喰の外壁をDIYでやってみたい、またはメンテナンスしたい部分だけでもDIYで…と考えている方もいるかもしれません。実際は漆喰の施工はとても難しい為、本来であればプロにお任せするのが一番と言えます。

最近では、施工が簡単で自分で漆喰を塗ることができる商品もあります。外壁に塗る場合は、壁の汚れを落とす高圧洗浄機や専用のコテなどの道具をきちんと揃えましょう。

漆喰の外壁をDIYで行う場合、外壁の汚れを落としたらマスキングテープで養生をします。下塗りをしたら翌日以降に仕上げをします。

漆喰が乾くまでは、湿気が大敵です。二週間ほどは雨に当たることの無いように、きちんと養生しましょう。施工の季節は寒い時期を避け、暖かい時期に行います。

漆喰外壁の施工費用の相場は7,500円〜/㎡です（新築時）。10年に1度はメンテナンスをすることが必要です。漆喰の外壁を補修する場合、補修の方法は劣化の状況によって変わります。

クラックと呼ばれるヒビがひどい場合、その部分の漆喰をすべて取り外して下地からやり直しです。 クラックの上から漆喰を塗り直す場合の相場は3,500円～/㎡、漆喰を取り除き新しい漆喰を塗る場合の相場は5,000円～/㎡ほどかかると言われています。

憧れの漆喰外壁についてまとめました。漆喰はメンテナンスを定期的に行えば耐用年数が長くなります。こだわりの住宅を建てたり外壁のリフォームをしようという時、漆喰の外壁も是非候補に入れてくださいね。