2017/06/03
little-bird
あまり使うことがないお座敷を居室として使いたけど、収納が足りない!実は、床の間はリフォームでクローゼットに生まれ変わります!DIYでもできないこともない!今回は床の間からのリフォーム例と、古民家風の床の間からの和モダンへのリフォームについてご紹介しますs。
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日本家屋には床の間があるお宅が多く、古き良き時代の建築物の象徴、脇が仏壇というケースもあります。伝統の様式、現代に生きる私たちには重い、無用の長物と化していることもあります。スペース問題解消になど、リフォームしてみてはいかがでしょう。
床の間といっても、日本家屋の本格的な「床の間」と天袋や地袋のある「床脇」、書院窓のある本格的なものは一般的にはあまり見かけません。
昔ながらの和室(座敷)に必ずあった床の間。室町時代の僧侶の部屋にあったものから派生しました。本格的な床の間は、写真左から「書院窓」「床の間」「床脇」で構成されています。
近年の日本家屋やマンションに多い床の間単体のタイプであっても、畳一畳くらいスペースがあるものがほどんどです。このスペース、かなり有効活用できそうです。
左が「床柱」がある床の間。
右が「床柱」なしの床の間。
床柱がないほうが、モダンな印象があり、最近のリフォームは、押し板や床柱なしで設計する方が多いそうです。
床の間に押し板を設け一段高くしたのは、千利休が秀吉を茶室の床の間に坐らせたことから、床の間が上段を兼ねるようになったといわれています。茶道を確立した千利休さんなんですね~。
ところが収納スペースにするときに段差の押し板部分や床柱や押し板、邪魔になることがあります。。いらないからと撤去する前に、専門家に相談しましょう。
リフォームの際に床の間の床柱を取り除く場合、やってはいけないことがあります。最低でも以下の条件必ずすべて満たしているか確認しましょう。
1)床柱と対面の柱までが、1間(2000mm)以下であること
2)床柱の直下に、基礎、束石がないこと
3)床柱の真上の梁が5寸(150mm)以下で、2階の柱や小屋束がない
これらの条件は家屋の構造上撤去しても問題ない床柱の最低でもすべて満たされなくてはいけない条件です。ただの飾り柱だと思っていた床柱が、実は大黒柱で建築上大事な荷重を支えている物だったということにならないようご注意ください。
リフォーム前
床の間のりフォームリフォーム前の画像です。向かって右側の押入れと、奥には床の間があります。
リフォーム後
引き戸を付けて、全面クローゼットに!床もフローリングにリフォームして、和室の面影まったくありません!
リフォーム前
押入れと床の間のスペースをクローゼットにリフォームします。
リフォーム後
引き戸を付けて、大容量のクローゼットに変身しました。床の間と押入れの間にあった柱は撤去され、代わりに中央の位置に新たに支える棚ができています。
書院窓の部分を全面窓に変えて、床の間部分を引き戸タイプの収納スペースにすると部屋も明るくなり、大容量の収納スペースが確保できます。
片側を全面クローゼットに床の間の要素も半分残しています。残した部分がゆとりの空間を演出していますね。
すべて収納スペースにしてしまうのもいいですが、圧迫感があったり少しゆとりを感じる空間にしたいならこのようなリフォームもおすすめです。
市販のパイプラックや収納グッズを使って、DIYした床の間のクローゼット。梁の木目調に合わせて収納ボックスも調和をとっています。
様々な収納アイテムで小物の整理が楽にできそうです。なるべく素材感や色を統一することで、程よい手作り感がありチープにならないクオリティを保てます。
棚と扉はDIYで、市販のボックスを統一して使っています。床柱はそのまま、白と黒のモダンテイストになっています。
白く塗った板を張り付けて、カフェ風にリフォーム。砂壁や珪藻土の壁をDYIで変身させています。板はすのこ上に組み立て、要所要所に両面テープで貼り付けて作ることもできます。くぎが使えない壁や賃貸にはおすすめです。
マンションでも畳の部屋を一つだけ残し、客間として使うことも多い和室。現実的にリフォームで収納スペースにするご紹介をしてきましたが、敢えて残す選択肢もあります。
これも床の間というとしたら、床柱はないタイプですね。
洋室のような、でもちゃんとおもてなしができる空間として使えそうです。
床板と違い棚のみ、究極の和モダンスタイルにリフォームするとこうなる、そんな見本になりそうな床の間です。
床の間を収納スペースにリフォームするご紹介はいかがでしたでしょう。床の間のスペースにただ家具を置くだけより、クローゼットにすると部屋の雰囲気を統一できます。よろしかったらリフォームの参考にしてみてください!
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