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ローズマリーの挿し木は難しい!?失敗しない方法をお教えします

料理や鑑賞用にも使えるハーブ、ローズマリー。ご家庭で育てている方も少なくないと思います。でも、「挿し木にしたら失敗した」という話もよく聞きます。ローズマリーの挿し木は難しいのでしょうか?いいえ、そんな事はありません。失敗しない方法をお教えします。

まずはローズマリーについて、簡単に紹介します!

挿し木の方法に入る前に、まずはローズマリーがどういう植物なのかを簡単に説明します。

ローズマリー

学名:Rosmarinus officinalis
別名:マンネンロウ
科名:シソ科
属名:マンネンロウ属
性状:常緑小低木
原産:地中海地方
開花期:4月~6月

強い芳香があってハーブとして利用されるほか、低い位置でよく茂って姿がある程度まとまるので、庭木や境界垣、花壇の縁取りなどにも広く利用されます

出典:http://www.yasashi.info

肉料理の香り付けに使用したり、リースなどのクラフト、煮出した液を入浴剤、化粧水、ヘアリンスなどに利用できます。料理に使用する場合は、香りがきついので少量にします。

出典:http://www.yasashi.info

ローズマリーの語源はラテン語の「ros marinus(海のしずく)」から。その爽やかな香りと常緑である事から、料理に鑑賞用植物にと、色々な方面で活躍できる万能なハーブです。

また、美容と健康に良い効能もローズマリーにはあるのです。

美容と健康にも優れた効能を持つハーブ・ローズマリー

ローズマリーとアロマオイル

ローズマリーから抽出されるアロマオイルは、とてもクリアでフレッシュな香りが特徴です。

主な原産国はスペイン・フランス・チュニジア・ポルトガルで、葉・茎・花から水蒸気蒸留法で抽出しているそうです。

ローズマリー自体は、14世紀の頃にハンガリー王妃であるエリザベート1世が、ローズマリーを入れた「ハンガリー水」を愛用して飲み続けたところ、とても若返った事が語り継がれています。

アロマテラピーの世界においても、ローズマリーには記憶力アップ効果などからも、若返りが可能なアロマオイルとして人気があります。

出典:http://www.gosetsumei.com

「ハンガリー水」の正体は、所謂「チンキ(ハーブをアルコールで漬け込んだもの)」と呼ばれるものだったそうです。
このハンガリー王妃を若返らせたという逸話から、ローズマリーのチンキを「ハンガリー水(ハンガリアン・ウォーター)」と呼ぶようになりました。「若返りの水」という別名もあります。

ローズマリーはハーブの中で、セージに並んで抗酸化力が高いとされています。
ローズマリーに含まれるカルノシン酸、ロズマリン酸が強力な抗酸化力をもつ成分だからです。

出典:http://hadalove.jp

ローズマリーには、ジオスミンという成分が含まれていて、血行を促す働きがあると言われています。
血行を促す働きは、代謝を促し、冷え・むくみのケア、疲労回復、など様々な美容健康を期待できます。

出典:http://hadalove.jp

ローズマリーに記憶力や集中力を高める効能がある事は昔から知られていたようで、花言葉にも「記憶」「思い出」というものがあるほどです。受験勉強や資格勉強などにも、ローズマリーのアロマテラピーが効果的だとされているのは、このためです。

また、ローズマリーは他にも収れん・清浄作用があります。ローズマリーを利用したアロマテラピーには、肌を引き締めてたるみやシワを改善したり、頭皮に使ってフケや脱毛を予防する効果も期待されているそうです。

これらの効能からローズマリーは「若返りのハーブ」と呼ばれています。

ただし、これだけ効果が強いハーブですので、アロマテラピーとして使用する場合、刺激に弱い乳幼児・高齢の方・妊娠中の方・高血圧症・てんかん・心臓疾患のある方は、使用を控えるなどの注意が必要だそうです。

ローズマリーの育て方

ローズマリー

ローズマリーがどんなに凄い植物か、お分かり頂けましたでしょうか?ぜひとも育てて、増やしてみたいと思いませんか?

それでは次に、ローズマリーの基本の育て方や挿し木の基本のやり方などを紹介します。

季節・日常の手入れ ポイント

枝が混み合っていたら、冬前や梅雨時期に刈り込んで風通しを良くします。ローズマリーは丈夫な植物なので多少切りすぎてもどんどんと枝が伸びてきます。

風通しが悪くなると株の内側に湿気がたまったり、日光が十分に当たらなくなり、葉が枯れたり生育が衰えるので気をつけましょう。

出典:http://www.yasashi.info

ローズマリーは環境が合えば夏越し・越冬も可能で比較的育てやすい、宿根草のハーブ。
手間が掛らないのですが、夏の過湿で枯れたり、冬の霜に何度か当たって枯れたりすることもありますので気をつけましょう。

出典:http://sodatekata.net

乾燥に強く、生命力の強いハーブであるローズマリーは、環境さえ合えばあまり手がかからない、管理は比較的楽な植物です。

ただし、乾燥に強いという事は、湿気に弱いという事でもあります。過湿や水のやり過ぎには注意が必要です。また、基本的に移植は苦手なので、植え替えは控えた方が良いでしょう。

ローズマリーの増やし方

ローズマリーの挿し木

ローズマリーの挿し木。やるからには成功させたいですよね。

挿し木は花の咲き終わった春や秋に行いましょう。新しい芽をつけた茎を長さ5cmほどに切り、葉を取り除いてからきれいな用土に挿します。1ヶ月ほどすると新しい根が出てきます。土の中に細菌や病原菌がいると切り口から入ってくるため、使う土は挿し木用土を使うようにしてください。

出典:https://horti.jp

ローズマリーを増やす方法である挿し木。次は、その挿し木についての紹介です。

挿し木について紹介します

桜の挿し木

ローズマリーに限らず、様々な植物を増やす方法として利用される「挿し木」。その挿し木にも、色々な方法があるのをご存知ですか?

それでは、これから挿し木のやり方について紹介します。

挿し木(さしき)は、植物の人為的繁殖方法の1つ。クローン技術の元祖とも言える。

母株の茎の一部を切り取り(これを挿し穂という)、挿し床に挿し、芽と不定根の形成を期待することで個体数を増やす園芸ないし農業技術である。

出典:https://ja.wikipedia.org

種子繁殖が経済的、あるいは栽培技術的に難しい植物、そもそも種子を形成しない植物などを増やす手段として用いられる増殖方法の1つが挿し木です。

その挿し木にも、いくつか方法があります。

挿し木の一般的なやり方は?

ハーブの一般的な挿し木の方法

ハーブ類は生命力が強いので、育てるのでも挿し木でも、よほどの事がなければ失敗しないと言われています。

1)なるべく今年、芽吹いた新芽の部分を、5cn程度、カッターやはさみなどでカットします。
(斜めにカットしておいた方がGOOD!!)

2)次に、できれば、カットしたものを、水揚げさせるために、1時間ほど水につけておいてください。

出典:http://www.bloom-s.co.jp

3)挿し木(芽)用の土が売られていますので、できれば、その用土に、挿していくのが良いでしょう。

4)挿し終わりましたら、十分に、水をかけてください。

出典:http://www.bloom-s.co.jp

水揚げの前に、下葉は4~5枚ほど残してカットします。これは下葉を残し過ぎると、光合成で枝が疲弊して根が伸びにくくなってしまうためです。

挿し木には、他にもこんな方法があります

挿し木の方法には、こんな方法もあります。植物によって向いている方法が違いますので、増やしたい植物がある時は、事前に色々と調べておく事をおすすめします。

水挿し


ポトスなどを増やすのに用いられる方法です。水を入れたコップなどの容器に茎の部分を挿しておくだけで、発根します。

注意点としては、水を腐らせないようにする事です。

葉挿し


多肉植物などを増やすのに用いられている方法です。文字通り、土に葉を挿します。

葉は適当な大きさにカットするものもあれば、そのまま挿すものもあります。

茎挿し


観葉植物のドラセナ類に向いている方法です。葉の下の茎をカットし、挿し木用の用土などに挿しておきます。

ローズマリーの挿し木の時期や注意点

ローズマリーの挿し木

ローズマリーは生命力の強い植物なので、挿し木なども失敗が少ないと思われていますが、実は意外と「失敗した!」という声をよく聞く植物だったりします。

ローズマリーの挿し木を成功させるには、何かコツがあるのでしょうか・・・?

ローズマリーの原産地は地中海沿岸地域のアルカリ性の石灰質土壌の丘陵地に
分布する乾燥に強い植物です。

ということは常に水分がある状態では枯れてしまうんです。

このことがわかれば水の入ったコップに枝を入れて根を出させる挿し木方法(水挿し)がローズマリーには適さない理由がわかると思います。

出典:http://kateisaien01.com

湿気を嫌うローズマリーに、水挿しは向かない方法だったという事です。
水挿しで根を出させる事はできますが、水につけっ放しでは駄目なのですね。

それでは、ローズマリーの挿し木の時期と、挿し木の簡単なやり方を紹介します。

ローズマリーの挿し木に向いている時期は?

ローズマリーの挿し木

ローズマリーの挿し木に向いている時期は春と秋、月でいいますと4月から6月、9月くらいです。

ローズマリーの挿し木のやり方

若い枝を5センチほどカットし、湿らせた挿し木用土か赤玉土(小粒)に挿します。このとき、 土の中に入る部分の葉は、取り除いておきましょう。

土が乾ききらない程度に水をあげて管理すると、約3週間ほどで根がでます。挿し穂を触ってもグラグラしないようなら、しっかり根が出ている証拠。根を傷めないように、そっと植え替えてあげましょう。

出典:http://allabout.co.jp

挿し木して3~4日は直射日光の当たらない明るい日陰で管理し、その後は日の当たる場所で、水のやり過ぎに気を付けながら管理しましょう。

また、挿し木にする枝をカットする時は、切れ味の良いハサミを使いましょう。切れ味が悪いと細胞を傷つけてしまい、根を出す事ができなくなってしまいます。

ローズマリーの挿し木・まとめ

ローズマリー

色々な場面で活躍できる万能ハーブ・ローズマリーを上手に育てて、生活に役立てて下さい!

いかがでしたでしょうか?料理にもガーデニングにもアロマテラピーにも使える、若返りのハーブ・ローズマリー。ぜひ育てて、そして増やしてみて下さい!きっと、あなたの生活を格段にアップさせてくれる、強い味方となる事でしょう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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