木材の温もりあふれるウッドデッキを作りたい!木材選びのコツとは
2015/12/23
sura
お家の周りのエクステリアをブロックやコンクリートではなく、木材やウッドフェンスで作られるお宅が増えています。ブロックの塀に比べ木材やウッドフェンスの塀は風通しがよく、しかも目隠し効果も兼ね備えた優れもののようです。最近の木材やウッドフェンスの現状を調べました。
ウッドフェンスとは
ウッドフェンスとは、木でできたフェンスのことで、昭和的に言うと、板塀でしょうか。
昭和40年代では、隣との境界の話し合いで、仕様が決まらない場合に、「ブロック塀か板塀のどちらかが好ましい」と判例にもあったくらい、板塀は一般的でした。しかし私がこの仕事を始めたころには、古臭い、時代遅れとされていました。
しかし、20世紀が終わるころには、庭のスタイルが多様化していきます。花や植物に加え雑貨やアンティークなどが主役となり始めます。それらを飾るために、加工がたやすくデザインの変更が柔軟におこなえるウッドフェンスが人気を集めるのです。
◆ウッドフェンスの特徴
ウッドフェンスの長所の第一は、アルミなど無機質な素材とは違い、天然木材の温かみがあるところでしょう。ですから、あまり厚塗りは避け、木目を生かす塗装がお勧めです。
第二は、加工性の高さでしょう。木材の持つやわらかい材質は色々な形に切ったり、穴を開けたりができ、また、色々な塗装が可能で、それらを組み合わせることで無限のデザインができ、個性を主張するには最高の素材です。
ウッドフェンスの短所はやはり耐久性でしょう。有機物なので、いつかは土に返ります。硬度の高い木材を選び、防腐作用のある塗料とあわせれば、ある程度の耐久性は確保でます。
天然木材の質感が魅力のウッドフェンスですが、耐久性が課題のようです。では、ウッドフェンスに使われている木材にはどんな種類があるのか調べてみました。
◆イぺ材
重量:重い
色:深いこげ茶色
東京アクアラインの海ほたるのウッドデッキや、横浜大桟橋のデッキにも使われる、耐久性、安定性のある木材。木目の美しさが特長です。
◆エコアコール ウッド
重量:軽め
色:明るめ
人体に無害な薬品と熱処理で耐久性を向上させた木材。国産の間伐材から作っているため森林の保護にもつながる。
◆セランガン・バツ
重量:重い
色:深いこげ茶色
イペ材に比べ耐久性はやや劣るものの、公共工事でも多数の実績がある木材。
◆レッドシダー
重量:軽め
色:明るめ
耐久性が劣るためハードウッドには含まれないが、軽量で安価な事から用途を限り、フェンスの横板に使用する場面がある木材。
◆ハードウッド
・レッドシダーなどのソフトフェンスに比べ、耐久性・強度・形状安定性に優れた天然木材です。
・超耐久のウリン、コストパフォーマンスに優れたイタウバなど、使用目的や予算に応じて木材を選 ぶことができます。
・耐用年数は樹種により15~35年以上といわれています。
・月日と共に深みと味わいを増していきます。
・経年変化により白銀化していきますので、塗装を必要とする場合がでてきます。
・輸入天然木材のため、価格変動があります。
「やっぱり天然木材ね~!」とおっしゃる方も多いと思いますが、最近では樹脂やアルミで出来ているフェンスがあるそうです。
◆まるで木材!リアルな木目の目隠し樹脂ウッドフェンス
まるで天然木材のように両面リアルな木目のエンボス加工が施されています。
アルファウッドは、お庭の目隠しや外構フェンスとしてお使いください。
木目のテクスチャーを表現することで、ナチュラルな木質感を再現しています。
◆腐らない樹脂ウッドフェンス
樹脂素材で実現する、ウッドフェンス。
数ある樹脂フェンスの中でも、仕上がりがきれいで、価格面でもお勧めの商品です。
腐らない、色あせしない、
ポリスチレン樹脂製ウッドフェンス
高密度ポリスチレン製ですので、木材に比べ、耐久性は半永久的。耐光テストでもほとんど変化がありません。
自然な雰囲気の木目調!
天然木材のような自然な木目を両面にほどこしてあるんですね!
カラーバリエーションも多いようです。
◆アルミ製ウッドフェンス
・アルミ形材に木材の様な木目シートをラッピングした素材です。
・耐候性・耐久性に優れ、腐ることなく、変色がほとんどありません。
・部材のサイズとバリエーションが豊富です。
部材を使い分けることでオリジナル性やアイデア性のあるデザインに対応します。
ウッドフェンスの素材には、天然木材・樹脂・アルミといろいろあるみたいです。
でも、やっぱり天然木材!という方の為に次は天然木材のウッドフェンスの魅力をご紹介します。
◆ウッドフェンスが主役に
昭和では、外周工事で地面の区割りやセキュリティーや目隠しが主な役目だったウッドフェンスですが、最近では、緑や花の背景とするためや、雑貨やアンティークを飾るキャンバスとするためにも施工します。時にはウッドフェンス自体が庭の主役となる等、庭の多様化ともに、ウッドフェンスも多様化しています。
あなたなら横張り?縦張り?
ウッドフェンスのデザインをする場合に、まず最初に悩むのは、横張りか? 縦張りか? です。
縦張りは、昔から良く使われ、トラディショナルな雰囲気があります。頭頂部の形をアレンジしたり、頭頂部の高さや目地の幅、目地の色に変化をつけたり、デザインの幅は縦張りのほうが豊富です。
◆無限のデザイン
天然木材のウッドフェンスを縦張りにするか横張りにするかかが決まると、次は、色をどうするかです。とにかくナチュラルを追求するには、クリア(透明)のオイルステインで仕上げます。緑(植物)を引き立たせるには、白が最適でしょう。ポップなかわいいデザインにするなら、白をベースに薄いブルーや薄いグリーンなどの色物を塗装します。色物の塗装はビビットな原色を避け、白が入ったパステル調やグレイがかったグレイッシュな色にします。シックに演出したいならば、ダークブラウンにします。どの塗装も、木目をなくさない塗装がお勧めです。木目をなくさない塗料を使用するか、水性塗料で塗装した後、ペーパー等で少し塗料を落とし、オイルで仕上げる方法で、木目がでる塗装ができます。また塗装の一部をはがしたり、一部を汚したり傷をつけたりといったエイジングを施しアンティークな雰囲気を作るのもお勧めです。アンティークな雰囲気を作ることで、「庭が汚れてしまった」といった、庭によくあるストレスを軽減できます。結果、庭に出る回数が増え、庭は良くなります。
頭頂部の形を三角や丸にすることで、印象がかなり変わります。また頭頂部をジョウロ等のモチーフにするとオリジナリティーが出るでしょう。また、頭頂部の高さを変えることで、色々なイメージが表現できます。高さをランダムに変えると野趣あふれるデザインになります。少しずつ高さを変え、カーブをつけると柔らかなイメージのデザインとなります。
目地の幅や色を変えることで、印象を変えることができます。目地とは、板と板の間のことで、その幅を広くすると、開放的なイメージとなります。目地の色を変えることで、オリジナリティーがでます。また、目地にモチーフの切抜きをすることで、もっとオリジナリティーが追求できるでしょう。
ウッドフェンスにするとウッドフェンスそのものだけではなく、庭を飾る飾り(今後はガーデンアクセサリーと呼びます)にも幅が生まれます。コンクリートとは違い柔らかい木材でできているので、釘やねじが簡単に打ち込むことができるので、容易に木材やワイヤーのガーデンアクセサリーが取り付けられます。たとえば、ウエルカムプレートやかわいいサインプレートを取り付けたり、棚をつけて、雑貨やアンティークを飾る等、庭に楽しい要素を増やしてくれます。最近では小屋の壁風にフェンスを作り、ステンドグラスをはめ込む等、デザインはどんどん進化しています。
これらのデザインを組み合わせることで、無限のデザインができることから、ウッドフェンスは庭のオリジナリティーの追求には最高のパーツだと言えます。
いかがでしたか?天然木材のウッドフェンスはあなたのアイデア次第で無限のデザイン展開ができるんですね~♪
使用する天然木材の種類や塗料の色、縦張り・横張りなどもあります。また、縦張りで適度に間隔をあけて内側からは見えるけど、外側からは目隠しになるようにしたりと・・・さまざまなバリエーションがあります。
自分の家の周囲にどんなウッドフェンスをしようかと考えるだけで楽しくなってきますね!
あなたも家の周囲にウッドフェンスを使おうと思ったら、是非いろいろなデザインを考えてみてください。きっとあなただけのオリジナリティーあふれるデザインのウッドフェンスができるでしょう。
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