広いLDKにおすすめ!口コミで人気のエアコン メーカー別選び方
2016/12/18
arisako
2016/02/11 更新
エアコンは冷暖房・除湿をはじめ、最近では換気・加湿など、室内の空気環境を整えるための必需品。しかし、エアコンとひとくちにいっても、実にいろいろなタイプがでています。そこでエアコンの選び方についてまとめました。選び方のポイントは4つ。
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エアコンは、冷暖房・除湿をはじめ、最近では換気・加湿など、室内の空気環境を整えるための必需品となっています。ハード面での省エネ性能が向上したため、ここ10年は劇的に進化してはいませんが、それでも、10年・15年選手の古いエアコンを大事に使うより、コスト的にも買い換えた方がお得なケースも見受けられます。このように、新居に入居する時だけでなく、子供部屋に必要になったり、買い替えが必要になったりと、意外と購入する機会が多いのではないでしょうか?
選び方の参考にいかがでしょうか?
特に最近は、住宅の気密性が高くなり室内の温度が維持しやすくなったことや、温暖化の影響、原油高の影響など、様々な要因が追い風となり、安全でクリーンなエアコンを、メイン暖房として採用する人も多くなっていると聞きます。暖房性能は格段に快適になっていますので、ガスや石油のメイン暖房を買い換える際は、エアコンも検討することをおすすめします。
しかし、エアコンは冷蔵庫や洗濯機と違い、取り付け工事が必要となる家電のため、機能と価格だけでは、選べない家電です。そこで当サイトでは、失敗しないエアコンの選び方について、要点をまとめてみました。エアコン購入前に、お役立て下さい。
適切な能力のエアコンを選ばないと、いくら運転しても全然部屋が冷えない・暖まらないということになります。適切なエアコン容量を見極めるのは、エアコン選び方の大事なポイントとなります。
そのためには、メーカーのカタログを参考にします。部屋の大きさが目安として記載されていますが、最低限チェックしたい項目は「畳数の目安」と「能力」のふたつ。エアコンの能力は(3.6kWなど)kWで表されます。そしてこの能力に対し、畳数の目安の掲載があります。では、その数値の意味について見ていきましょう。
畳数の目安表示に注意
みなさんが選び方の参考にしやすいのが、この「畳数の目安」でしょう。しかし、この数値の意味には、若干の説明が必要です。ここに【8~10畳】と記載があった場合8~10畳の部屋に適しているという意味ではありません。「木造なら8畳・鉄筋なら10畳」という意味となりますので、ご注意を!
能力(kW)は最大値と幅に注目
次は「能力」となります。冷房能力・暖房能力ともに、この数値が大きいほど、パワーが強く広い部屋に対応できるという意味です。( )内の数値は、変更できる能力の幅で、この最小値が小さいほど、きめ細かな運転ができるエアコンとなります。
また、枠外に記載されている「低温暖房能力」にも注目してください。枠内にある暖房能力は、通常外気温7℃/室温20℃時の能力を表していますが、より寒い時の能力がわかる数値として、外気温2℃/室温20℃時の能力を表しています。大きいほど暖房能力が高いと判断できます。暖房もエアコンメインであれば、この数値は要チェックです。
しかし、これだけでは不十分なのです。より最適な容量を見極めるには、もう少し細かい条件を加えていかなくてはなりません。では、容量を決める際のポイントを以下に整理しましょう。
容量を決めるとき、さらに考慮したい項目
・建物の種類(木造・鉄筋)
・建物の断熱性能
・部屋の向き
・窓の大きさ
これらを公式に従って計算すると、適切な容量が算出できますが、自分で計算するのは大変ですよね。そこで、これらの条件を伝えて専門家(販売店の人・設備業者の人など)に選び方のアドバイスをもらいましょう。
また、上記項目を入力することで、目安として必要な容量を算出してくれるサイトもあります。自分で目安を知り選び方の参考にしてみてください。
最近のエアコンは、ひと昔まえに比べると消費電力がかなり少なくなりました。しかし、その中でもやはり差はあるもの。どうせ買うなら省エネタイプにして電気代も節約しましょう。
また効率がよいということは、環境に対してもよいということ。エアコン選び方に「省エネ度チェック」は必須です! 省エネ度は、カタログや店頭に表示されている以下の項目でチェックできます。
統一省エネラベルを確認する!
エアコンは「統一省エネラベル」に指定されている品目です。省エネラベリング制度で定められている「省エネ基準達成率・エネルギー消費効率」の他、「多段階評価」「年間電気料金」など、省エネ情報の表示が義務付けられています。まずは、それらの表示をしっかり確認し選び方の参考にしましょう。
省エネ基準達成率
省エネ基準(目標値)をどれくらいクリアしているかを「%」で表しています。数値が大きいほど省エネの機種といえます。
しかし、エアコンの場合、冷房能力により【2.2kW・2.5kW・2.8kW・3.6kW・4.0kW・4.5kW・5.0kW・5.6kW・6.3kW・7.1kWh】と10段階に区分されています。
さらに、家庭用としてよく使われる【4.0kW】以下には、本体寸法により【寸法規定】と【寸法フリー】という区分もあり、それぞれに目標値が異なります。※「寸法規定」は、横幅寸法800mm以下・高さ295mmのコンパクトなタイプ。それに対し、寸法に規制がないものが「寸法フリー」となります。
ちなみに、エアコンの本体がコンパクトな方が省エネ性能を上げるのが難しいため、「寸法規定」のものより「寸法フリー」の方が、高い目標値が設定されています。このように、あくまで同じ区分内での比較には有効ですが、区分をまたいで比較する場合は注意をしてください。
多段階評価
店頭での表示が義務付けられている「統一ラベル」には、省エネ性能を★の数でで表示しています。エアコンの場合、省エネ基準達成率により★の数が以下のように決められています。
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★★★★★ 121%以上
★★★★ 114%以上121%未満
★★★ 107%以上114%未満
★★ 100%以上107%未満
★ 100%未満
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★の数が多いほど、省エネ性能が優れている機種と理解して選び方の参考してしてください。
エネルギー消費効率(APFまたはCOP)
より正確に省エネ性能を知るには、「エネルギー消費効率」という数値を参考にしてください。
エアコンの「エネルギー消費効率」を表す数値には、以前から使用していた【COP=エネルギー消費効率】と、2007年度から使用されている【APF=通年エネルギー消費効率】2つの種類があります。※2012年目標年度の製品からは、実使用の評価により近い数値ということで、省エネ評価はすべて【APF】に統一されています。
COPとAPFは、数値の出し方に違いがあるので同じものではありませんが、数値が大きいほど優秀な機種という意味は同じです。平たく言えば、1のエネルギーが何倍のパワーになるかを数値で表していると理解すれば、わかりやすいでしょう。従って、選び方としてはこの数値が大きいほどエネルギー効率がよい省エネ型の機種ということになります。
最近のエアコンは、最新機能が満載。選び方として自分にはどの機能が必要なのか迷うところでしょう。まずは、エアコンの基本性能の向上に影響する機能に注目します。エアコンとは「冷房・暖房・除湿」の3つの働きをするものです。現在、大半のエアコンでは、これら3つの運転を、温度や湿度に応じて自動で選択する「自動運転」が標準搭載されています。これは、効果的な運転により、省エネ性にも大きく影響しますので、その効果についてしっかり理解しておきましょう。
省エネにも大きく貢献する「センサー」機能
「自動運転」をするために、エアコンには温度や湿度を感知するセンサーが付いています。しかし最新のエアコンはそれだけはなく、「人のいる位置・人の運動量」までも感知するセンサーが搭載されています。これにより、人のいる場所だけ冷暖房したり、動いている人と寝ている人で温度を変えるなど、自動コントロールが可能となり、より快適で省エネな運転を実現しました。さらに、省エネ運転になる「エコ運転」、就寝中の「ナイトモード」などを搭載している機種も増えましたので、上手に取り入れると便利で快適になるでしょう。
快適性に大きく影響する「気流」
センサー同様に、エアコンの性能を左右するのが「気流」の設計。各社、部屋全体に効率よく冷暖房した空気を行き渡らせるため、ワイド・ロングなど気流の工夫が施されています。また、フラップを上下左右に動かすことで、人に風を当てる・当てないなどのコントロールも可能になり、効率だけでなく快適性の向上にも貢献しています。
多様化する「除湿」モード
次に選び方で気にしたいのが「再熱除湿」について。温度を下げる「冷房除湿」と異なり、室温を下げずに除湿できるモードです。肌寒い梅雨時などには快適に除湿ができます。以前は、湿度を取るために温度を下げた空気をヒーターで暖めるタイプがありましたが、最近は排熱を利用するなど消費電力が削減されています。また、洗濯の室内乾燥に最適な「衣類乾燥モード」や、結露防止に最適な「結露抑制モード」など、除湿の機能は多彩になっているので、これらのモードが状況に応じて選べる機種がおすすめです。
省エネにも大きな効果がある「自動お掃除機能」
フィルターを筆頭に、エアコン内部のメンテナンスを自動でする機能。メンテナンスの手間軽減だけでなく、省エネ効果にも一役買います。フィルターの目詰まりや内部の汚れは、エアコンの運転効率を悪くします。さらに、不快な臭いの原因にもなるので、小まめに掃除をしなくても運転効率と清潔が維持できるこの機能は、今や大人気の機能となっています。既にフィルター自動掃除機能は、ほぼ標準装備となっていますが、内部の熱交換器やファンまで全てメンテナンスフリーなタイプは、まだ上位機種が中心です。自動お掃除機能付きと言っても、全てのメンテナンスをしなくてよいとは限らないので、その違いをよく確認をしておきましょう。
部屋の空気を除菌&消臭する「空気清浄・換気機能」
エアコンの選び方では部屋の空気をきれいに保つために、室内の空気を除菌・消臭する「空気清浄機能」や、汚れた空気を入れ替える「換気機能」が搭載されている機種があります。最近はPM2.5に対応しているエアコンも登場しました。空気清浄については、各社独自の技術を開発し、それぞれにその効果をデータとして公表していますので、どれが一番優れているとはいえないのが現状です。ご自分が一番納得できる選び方で選ぶといいでしょう。換気機能については、設置する場所や状況によっては機能しないこともありますので、購入時にしっかり確認してください。
肌や髪の乾燥を防止する「うるおい機能」
エアコン暖房のニーズが高まる中、一番の不満要素である“乾燥”を軽減するための機能がこれ。空気中の水分を利用して、肌や髪の乾燥を防ぐ機能が搭載されました。エアコンをつけているだけでお肌が潤うなんて、女性にとっては夢のような技術です。長時間使用する、居間や寝室におすすめの機能といえるでしょう。
エアコンの選び方の大きなポイントはこれまでに紹介した選び方の通りですが、実際にエアコンを買う前に必ずチェックしておくべきポイントを確認しておきましょう。
最初にも書きましたが、「エアコンの選び方=機種の選び方」ではありません。施工がきちんとできるかを判断するために、必要となる情報を確認しておきましょう。では、室内機・室外機それぞれの選び方の確認ポイントを整理しましょう。
室内機・設置スペースの寸法(幅*高さ)
窓と絡む位置に設置する場合が多々あります。設置可能な空き寸法をしっかり確認しましょう。またエアコンを付けた場合に、近くに吊戸棚などがあると、扉が開かなることも! 周囲の状況も含めてよく確認しましょう。
最近は、古いエアコンからの付け替えを想定して、幅・高さ寸法が小さい機種も多く発売されています。今まであきらめていた方も、もう一度探してみると、取り付け可能なモノがあるかもしれませんよ。
室内機・下地補強の有無
エアコン取り付け位置が想定されている場合、下地の準備がされていますが、特に想定されていない場合は、壁の下地が必要かどうかを調べておきましょう。
電源の有無とコンセントの形状
エアコン取り付け位置が想定されている場合、コンセントも設置されているはずです。しかし、コンセントといっても、差し込みの形はいろいろあるため、機種によっては、容量・コンセントタイプなど、変更工事が発生する場合もあります。ご自宅にコンセントがある場合は、コンセントの形・ボルト(V)・アンペア(A)などをメモしてから、店頭へ出向きましょう。
効率のよい設置場所
せっかく高性能の機種を選んでも、設置場所によっては、その性能が最大限、活かされなくなります。できるだけエアコンの冷暖房の効きが良いよう、室内機・室外機ともに、効率のよい場所を選びたいものです。
以上の項目を確認し、施工ができる、できないについて不安がある場合は、まず専門家(販売店・設備店など)に相談してみましょう。解決方法や適した機種を提案してくれるでしょう。見積もりにきてくれる業者もいますが、量販店などで相談するときは、状況を正確に伝えるために、簡単な間取り図やデジカメ・携帯電話で撮った写真を見せるのが有効です。
設置場所に問題がなければ、選び方のポイントを詰めていけば、適した機種が選べるはずです。エアコンは施工が絡むので、選び方で失敗したからといって簡単に交換ができるものではありません。まずは、じっくりカタログを読み込み、選び方のおさらいをし、間違いの無い機種をセレクトしてください。
以上が、エアコンの選び方のポイントです。参考にしてください。
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