2016/10/04
tadashi0613
2016/11/17 更新
観葉植物の中でも人気なのがガジュマル。独特なフォルムでお部屋をおしゃれに演出してくれるのも魅力の一つですが、難しいお手入れが必要なく育て方が簡単なのも人気の秘訣です。そんなガジュマルの魅力や育て方の注意点などをまとめました。
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ガジュマルは比較的丈夫な植物で育てやすいので、初心者の方にもおすすめの植物です。日の当たる場所であれば室内でもしっかり育ちます。育て方のポイントをいくつか紹介するので、ご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。
ガジュマルは自生地域が熱帯から亜熱帯地方という暖かい気候を好む植物なので、基本的には日の当たる場所を好みます。新芽が芽吹く5月から9月はガジュマルの生育期なので日中太陽が当たる場所に置いておくと、太くがっしりとした株に育ちますよ。
日当たりがあまりよくないおうちでは、育たないのかというとそうでもなく、比較的耐陰性があるので、成長します。
【ガジュマルの育て方・日光は足りている?】
部屋の中で育てたり、日当たりがよくない場所で育てていると光合成ができているのが心配になりますよね。十分な光合成ができているかどうかの判断は、葉の色を見れば分かります。日光が不足すると葉の色が悪くなるので注意が必要です。
日光不足の場合はいきなり真夏の直射日光にあてると、葉焼けをおこしてしまうことがあるので、屋外の半日陰や明るい室内に置いて葉焼けを防ぎましょう。
ガジュマルは熱帯から亜熱帯の植物なので、乾燥を嫌い、やや湿度が高い環境を好みます。だからといって、いつも水をたくさん与えるわけではありません。育て方の中でも水やりはポイントになります。季節により水やりの仕方が変わるので注意しましょう。
春~秋はガジュマルの生育期なのでたくさん水を必要とします。土の表面が白っぽく乾いてきたら、たっぷりと水を与えましょう。ただし、土が乾燥する前に水をあげ続けると土の中の空気が不足し、根腐れや葉が枯れて落ちてしまうことがあります。ガジュマルを枯らしてしまう原因として、水の与えすぎがあるので、注意しましょう。
秋になり、気温が下がってくるとだんだんガジュマルの生育も鈍ってきます。そうなると、それほど水を必要としなくなってくるので、水やりの回数を減らし乾燥気味に管理します。土の表面が乾燥してから2,3日してから水を与えるようにします。
特に丸太状の幹から細かい枝葉がでるように仕立てられている株は、地上部のボリュームに比べると根が少ないものが多く、冬に水をやりすぎて根腐れさせてしまうことがあるので注意しましょう。
ガジュマルは湿度を好むので、水やりとは別に、霧吹きで葉に水をかけて湿度を高く保つようにすると安心です。葉水はイキキした葉を育て、害虫を防ぐ効果があったり、湿度調節ができるようになるそうです。霧吹きでシュッシュッとしてみてはいかがでしょう。
ガジュマルはあまり多く肥料を与える必要はありませんが、春~秋の生育期間中は、2ヶ月に1回ゆっくり効くタイプの化成肥料や観葉植物用の錠剤タイプの肥料を与えます。肥料は与えすぎると枝葉が伸びすぎてしまうので、少なめにしたほうがいいでしょう。また、冬は根を傷めてしまうので肥料は与えません。
ガジュマルは熱帯地方の植物のわりには寒さには強いです。が、ガジュマルが耐えられるのは5℃までです。なので、寒くなってきたら室内に入れてあげましょう。日当たりの良い室内ならば、5℃を下回ることは少ないと思います。
ガジュマルの用土は水はけと、水もちのよい土が適しています。
土を自分でブレンドする場合は、赤玉7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。
ただ、自分でやるのは大変なので手軽な市販の観葉植物用の土を使うのもいいですね。
インテリアとしてのガジュマルをおしゃれにするには、土の表面を通気性の良い軽石でマルチング(目隠し)すると見栄えが良くインテリアに馴染みますよ。
ガジュマルを長年育てていると避けられないのが植え替えです。
ガジュマルが、大きく成長し株が大きくなってきたら一回り大きな鉢に植え替えをしてあげましょう。成長の具合にもよりますが、だいたい2~3年に1回が植え替えの目安になります。
植え替えをせずに長期間そのままにしていると、根詰まりをおこし枯れていきます。
では、いつがガジュマルの植え替えに適しているのでしょうか。
植え替えは5月から7月中旬くらいがいいでしょう。夏の成長期の前に植え替えることにより、植え替えのダメージから早く回復させることができます
では、ガジュマルの植え替えのやり方をご紹介。参考にしてみてくださいね。
1.鉢から抜く
ガジュマルの株が大きく生長したら植え替えのタイミングです。
まず、古い鉢から株を引き抜きますが根が詰まっていると、なかなか抜けません。このとき無理やりひっぱると根が傷ついてしまうので注意しましょう。なかなか抜けないときは、鉢を叩いて引き抜きます。
2.根の周りの土を落とす
鉢から抜いたガジュマルの株の根の周りの古い土を1/3程落とます。また、古く変色した根を取り除いたり、腐っている根を取ったり、固まっている場合は少しほぐしたりと根を整理してあげます。
3.鉢に土を用意する
ガジュマルの植え替え用に一回り大きな鉢を用意します。
1.鉢の底の水がでる穴に網を敷く
2.鉢底石を鉢の深さ1/5~1/6程度の深さいれます。
3.準備した用土をいれます。用土は自分で混ぜ合わせて作っても、市販のものを使用してもいいです。
4.植え付け~完成
1.鉢の真ん中にガジュマルを置きます。
2.鉢土の根元が鉢の縁よりもやや低くなるようにし、ガジュマルがまっすぐになるようにし、隙間に土を入れていきます。土の表面が鉢の縁より2cmくらい低くなるように土をならしウォータースペースをつくります。
最後にガジュマルにたっぷりと鉢底から水がでるくらい水をあげます。これで、植え替えは完成です。
別サイトにてガジュマルの植え替えが詳しく解説されています。
→ガジュマルの植え替え・楽しい育て方の基礎知識
ガジュマルは挿し木で増やすことができます。挿し木に適した時期は5月から7月なので、剪定した際に増やしてもいいですね。
枝を10cm(3~4節)の長さで切り取って下の方の葉を取り除き上の方にいくつか葉を残します。残した上の方の葉のなかで大きいものは水分が蒸発しすぎないように、半分くらいの大きさにカット(中央の葉脈に対して垂直に)しておきます。
枝、や茎の切り口から出る白い樹液は固まると水を吸収できなくなるので、水できれいに落としましょう。また、樹液が手につくと肌がかぶれることがあるので注意しましょう。
その後は赤玉土やバーミキュライト、市販の挿し木用の土など水はけと水持ちのよいものに、挿し水を上げましょう。そしてしばらくは半日陰の場所に置いて乾かさないように管理します。
小さくなってしまったガジュマルが日に日に大きくなっていく様子が目に見えるので育て甲斐がありますね。我が子のように大事に育ててあげましょう。
ガジュマルは、生命力が強く、葉っぱや根が大きく長く生長するので、放置していると樹形が乱れてしまいます。なので、剪定は必要なんですね。
では剪定はどの時期がよいのでしょうか。ガジュマルは、いつでも剪定できる植物だそうです。が、切り戻しや丸坊主など強い剪定を行なって樹形を整えたい場合は、かなりダメージを与えることになります。なので、成長期の夏の前、回復の早い4月から7月上旬が剪定に適しているでしょう。
ガジュマルを剪定するときは、意外と思いっきり切っても大丈夫だそうです。初めての剪定は勇気がいりますが、生命力が強いので新芽を出してくれるそうです。
剪定のコツは、整えたい形よりも一回り小さくすることです。夏の成長期は一週間くらいで、新しい葉がでてくるでしょう。
また、剪定の後は観葉植物用の固形肥料を与えてたっぷり水やりをし、1週間ほど半日陰か明るい日陰に置きましょう。元気にガジュマルが回復してきたら、いつもの日当たりのよい場所に移してあげましょう。
このくらいばっさり切っても、大丈夫だそうです。
中には枝の根元からばっさり切って丸坊主の状態に戻す方もいます。
それでもきちんと新芽が出てくるというので凄い生命力ですよね。
「ハイドロカルチャー」とは、従来の土を使わず水で育てる水耕栽培の事です。ハイドロボールと呼ばれる人工土を使用するのでインテリアとしてもオシャレな雰囲気になりますし、手入れが簡単なので最近人気の育て方です。
ガジュマルは生命力が強いので、室内で育てることができる観葉植物です。お部屋にインテリアとして置く場合は、ハイドロカルチャーで育てる方法もあります。
水は、容器内の水が乾いたら1/5まであげます。土ではないので養分がありません。よって、月に2回薄めた液体肥料をあげましょう。また、年一回はハイドロボールを入れ替えて、植え替えをします。時期は5月から6月がいいでしょう。
ガジュマルを購入すると始めからハイドロカルチャーでない場合はたいてい、鉢植えで土がついていますよね。そこから、ハイドロカルチャーに植え替えをする方法を簡単にご紹介します。
①根についている土を水で完全に洗い流す。ここできれいに洗い流すことが大切です。
②鉢やガラスなどお気に入りの容器を用意します。容器の底からハイドロボール、根腐れ防止剤、ハイドロボールの順に1/5~1/3程まで埋めてあげます。
③ 根を洗ったガジュマルを容器に入れ、ハイドロボールを入れます。隙間がないようハイドロボールをいれて、ガジュマルの株が動かないように指で押し固めましょう。
④最後に水を容器の1/5くらいまでまで入れて完成です。
ガジュマルには比較的害虫がつきにくいそうですが、発生する場合もあります。予防する方法と発生してしまった場合の駆除方法を知っておきましょう。
ハダニはクモのように白い糸をひく小さな虫です。ガジュマルの葉の裏に生息します。ハダニは生まれて10日で成虫になるらしく、放っておくとガジュマルが弱ってしまいますので、早めに対処をしてあげましょう。
ハダニは水に弱いので普段から葉水をしてあげることが予防にも駆除にも効果的です。もし大量に発生してしまった場合は、葉の裏に密集しているところをセロテープなどでペタペタとくっつけて取る方法が早いです。あまり触りたくないという場合は、市販の殺虫剤を使用するのも手です。
カイガラムシはまるで貝のような白い殻のようなものでおおわれた虫です。枝や茎、葉など様々な場所に生息します。放っておくと葉が黒くなってしまう”すす病”の原因になってしまいますので、見つけた際は早めに対処しましょう。
成虫になると薬剤が効きにくいそうなので、歯ブラシなどでこすって落とします。あまりに多く大変な場合は、発生している箇所を切り落とし、新芽がでるのを待ちましょう。
予防方法としては風通しの良い場所に置くなどが効果的です。
カイガラムシの仲間で、白い綿のような形状をしています。一瞬ホコリかなと思うかもしれませんが、見つけた場合はこちらも早めに対処しましょう。こちらもすす病の原因になりますし、コナカイガラムシのメスは死骸から幼虫が出てくる場合もあるのでしっかり駆除することが大事です。カイガラムシ同様に歯ブラシなどでこすり落とすのが効果的ですが、コナカイガラムシの排泄物で枝や葉がベタベタになってしまっている場合には他の虫が寄ってくる原因になりますので拭き取りましょう。
沖縄の言い伝えでは昔からガジュマルにはキジムナーが宿っているといわれているそうです。キジムナーとは赤い髪に子供のような容姿をした精霊だそう。キジムナーと仲良くなると家が繁栄し、幸せになるといわれています。なんだか、座敷わらしのような感じですね。
ここまで、ガジュマルの育て方を見てきましたがいかがでしたでしょうか。ガジュマルは育て方が比較的簡単なので初心者の方にもお勧めの観葉植物です。また、形がとても魅力的なので育てがいもあるのではないでしょうか。お部屋に1つガジュマルを置いて、癒されてみてもいいですね。最後まで、ガジュマルの育て方を読んでいただきありがとうございます。この育て方を参考に、ガジュマルを育ててみはいかがでしょうか。
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