挿し木で増やそう!ゴールドクレストの増やし方をまとめました!
2017/06/12
るおう・あららぎ
その甘い香りに女性に嬉しい効果がたくさんあるラベンダー。可憐な花も美しいラベンダーは「挿し木」で簡単に増やせます。地植えでも鉢植えでもラベンダーの挿し木の方法は同じ。初心者でも失敗なしで、お庭いっぱいにラベンダーを増やすとっておきの方法を紹介します!
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ラベンダーは挿し木で簡単に増やせます。鉢植えでも十分に楽しめるラベンダーの芳香パワー。美しい花を楽しんだ後は収穫したラベンダーを活用しましょう。ポプリ、入浴剤など家庭で気軽にアロマテラピーが実践できます。
ラベンダーは、誰からも好まれる香りもさることながら、効能・効果の高さも非常に有名で、アロマテラピーには欠かせないアロマの1つです。花だけでなく発根や茎まで香るので、挿し木で増やす間も心地よい香りを楽しめます。
ラベンダーの香り成分「酢酸リナリル」は精神を安定させるセロトニンの分泌を増やす作用がある。優れたリラックス作用をはじめとして150以上もの効能が認められています。
セロトニンは脳に作用して、記憶力アップ、精神の安定、筋肉をサポートするなどの働きがある物質。鼻から脳にダイレクトに届く香りでセロトニンを増やすラベンダーの効果は、コスメやエステさらに医学の分野でも注目されています。
ラベンダーにはさまざまな品種があり、それぞれに花の色や香りも違います。暑さに弱い傾向がありますが、日当たりと風通しに気をつけるくらいであとは手間がかからない、育てやすいハーブです。
イングリッシュ・ラベンダー
一般的にラベンダーと言うと、この種を指します。コモンラベンダー、真正ラベンダーとも呼ばれている最も代表的な品種です。香料用の精油を採るために品種改良された、香りと姿のよさがイングリッシュラベンダーの持ち味。暑さに強く株が大きく成長するので、これからラベンダーを育てる方、挿し木で増やしたい方におすすめの品種です。
スパイクラベンダー
地中海沿岸、ポルトガル、ユーゴスラビアなどに分布しているラベンダーの原種です。葉が灰緑色で幅が広い事からヒロハラベンダーとも呼ばれています。ラベンダーの中では暑さに強い品種なので、庭に地植えで育てたい方、関西以南にお住まいの方には、こちらをおすすめします。
スパイクラベンダー
地中海沿岸、ポルトガル、ユーゴスラビアなどに分布しているラベンダーの原種です。葉が灰緑色で幅が広い事からヒロハラベンダーとも呼ばれています。ラベンダーの中では暑さに強い品種なので、庭に地植えで育てたい方、関西以南にお住まいの方には、こちらをおすすめします。
ウーリーラベンダー
原産地はスペイン南部、山岳地帯の乾燥地に分布しているラベンダーです。白い綿毛に覆われた葉と濃い紫の花色が特徴。寒さに強い品種なので、関東以北で地植えしてラベンダーを育てたい方は、このウーリーラベンダーを選ぶとよいでしょう。
ラバンディン系交配種
代表的な品種にグロッソ、シール、スーパー、プロヴァンスなどがある交配種です。イングリッシュ・ラベンダーの「香り」とスパイクラベンダーの「耐暑性」を併せ持ち、日本の暖地でもよく育ちます。香りの有効成分をたっぷり含み、花姿もよいので観賞用に最適。種ができないので、室内で鉢植えで育てながら挿し木で増やしていくとよいでしょう。
イングリッシュ×ウーリー
イングリッシュ・ラベンダーとウーリーラベンダーとの交配種です。乾燥を好むラベンダーの中では、湿気に強い性質を持っています。代表的な品種はソーヤーズ、濃い紫色の花と銀色の葉の美しい花姿が特徴です。この品種に限らずラバンディン系のラベンダーは1mを超すくらい株が大きく育つので、鉢に寄せ植えをすると根が絡んで大変。地植えするにも、まわりの植物と間隔をとるなど場所を選んで育てましょう。
フレンチ・ラベンダー
花穂の頂点に、ウサギの耳のような紫色の苞葉を出すのが特徴です。フレンチ・ラベンダーには、紫のほか白い花を咲かせるものも。開花時期が他のラベンダーよりも早く、4月上旬~梅雨の6月まで鑑賞できます。暑さに強いので暖地でもよく育ち、個性的なルックスから観賞用としても人気があります。地植え、鉢植えどちらでも育てやすく、挿し木で簡単に増やせます。
デンタータ・ラベンダー
「フリンジドラベンダー」の別名を持つ品種で、灰緑色の切れ込みが入った細い葉と、花穂の先端にある薄紫色のフリンジのような苞葉が特徴です。ハーブとしても切り花としても人気があります。
レースラベンダー
代表的な品種はピナータ、ムルティフィダ、カナリエンシス、ブライダルレースなど。羽状の葉に深い切り込みが編み目のように見えることから「レースラベンダー」「ファーンラベンダー」とも呼ばれる人気品種です。長く花姿を楽しめる四季咲き性、寒さに弱いので一年を通して屋内での管理をおすすめします。
挿し木とは、植物の茎や葉など土に植えて発根させ、増やす方法です。使う部位や発根の方法によって挿し芽、葉挿し、茎挿し、根挿しと呼ぶこともあり、種まきで増やしにくい草花や樹木に用いられます。
ラベンダーの挿し木に向く時期は春と秋の2回。ただし、増やしたいラベンダーの品種によって時期を見極めることが大切です。開花前後や種子を付けようとしている時期に行ってもうまくいきません。春先に暖かくなってから挿し木をすると、発根前に花が咲いてしまうことが。開花前の少し肌寒い時期を逃したら、秋口の気温が落ち着いた頃に。挿し木で増やした株が成長して、翌年には花を楽しめます。
方法1 水挿し
切り取った枝を水に挿して発根させます。ローズマリーやレモンバームなどのハーブ類、ポトスなどの観葉植物を増やす際によく用いられる方法。お気に入りのカップやグラスに挿して飾っておけば、発根するまでの間はインテリアとしても楽しめます。
方法2 茎挿し・茎伏せ
茎を縦に挿すのが「茎挿し」、横に寝かせると「茎伏せ」、どちらも長く伸びた茎を使って増やす方法です。発根までの水やりに注意が必要なので、室内での管理には向きません。日当たりのよい場所に枝を挿した鉢を置いて、根が十分に伸びたら植え替えます。
方法3 葉挿し
切り落とした葉を土に並べて発根させる、多肉植物によく用いられる方法です。水やりせずに放置しておいてもすぐに発根する簡単な方法ですが、葉が細く小さいラベンダーは発根する前に枯れてしまうので向いていません。
挿し木で使う元枝には、成長したラベンダーの柔らかい枝先が向いています。費用と手間を考えると、ラベンダーを育てている人に手入れの際に切り落とした枝を分けてもらうのがベストです。また、タイミングよく移植できるように、小さな鉢とハーブ用の土を用意しておきましょう。
ラベンダーを挿し木で増やす手軽で最適な方法「水挿し」。挿し穂にするラベンダーの切り方から発根までの手順と、移植後の育て方をご紹介します。
枝先から15cm長さに切る
ラベンダーの株元は根が出にくいため発根前に枯れることがあるので、挿し木には向いていません。根が太く葉が濃い緑色の枝を選び、まず枝先から10〜15cmくらいのところで切り落とします。
切り口を斜めにカットする
切り落とした枝の先端から数枚の葉を残して、下葉を手でちぎって取り除きます。次に、よく切れるハサミかカッターで枝の下端を斜めにカット。水挿しに使う容器の深さに合わせ、残した葉が水面から出るくらいの長さで、できるだけ切り口の面積が広くなるようにカットしましょう。
挿し穂を一晩水に浸ける
切り口を斜めにカットした挿し穂をしばらく水に浸けておきます。そのままでも発根しますが、ここでたっぷり吸水させておくと成功率もアップ。できれば一晩、最低でも2〜3時間は水に浸けておいて。また、同じ株でも枝によって成長に差があるので、挿し穂はできるだけ多く用意しましょう。
発根促進剤を切り口に付ける
吸水させたラベンダーの挿し穂を容器に移し替える前に、根の活着率を高める発根促進剤「ルートン」を切り口に付けておくとよいでしょう。草花などの成長を促す植物活力剤「ネメデール」を併用するとさらに根の活着率がアップします。どちらも手頃で、ラベンダー以外のハーブや草花にも使えるので、用意しておくと便利です。
水の交換だけで水やりは不要
同じ挿し木でも、ラベンダーの枝を土に挿す方法では水やりが必要ですが、水挿しの場合は、2〜3日に1度くらい水を交換すればOK。葉が乾燥している時は、霧吹きで軽く水を吹きかけるだけで十分です。
発根するまで約1ヶ月
水挿しをしてから発根するまでには約1か月かかります。ラベンダーは水挿し中も生育を続け、すぐに茎が伸びるたり、ぼみをつけたりする枝もあります。しっかり根が伸びた枝から土に植え替えましょう。
移植用のセルトレイが便利
挿し穂を土に挿す器は、水やりをしても水分過多になりにくいセルトレイ(プラグトレイ)をおすすめします。種まきや挿し木用に仕切りが作られているため1本ずつ移植でき、あとで地植えするにも鉢に植え替えるにも便利です。
挿し穂の植え替える土
挿し穂の移植に使う土は、挿し木用の用土を選びます。普通の培養土に含まれる肥料は、挿し穂をしっかり根付かせるためには必要ありません。また、肥料分が含まれた土には微生物や雑菌がいます。ハーブや野菜の苗を育てるにはよいのですが、発根したばかりの挿し穂には不向き。根付きが遅くなったり、根を傷つけたりするので気をつけましょう。
移植直後は十分に水やりを
挿し穂の下から5cmほどのところまで土に挿します。事前に土で隠れる部分の葉は取り除いておくこと。また、挿し穂を植え替えた直後は、土になじませるためにたっぷり水を与えます。土の表面が湿るくらいに、ゆっくりと2~3回に分けて水を注ぎましょう。挿し穂は、水分を吸収してぐんぐんと根を張ります。
根付くまで水やりは控えめに
土に植え替えた挿し穂が生長して苗になるまで約2〜3週間かかります。この間は、土が乾燥しない程度に控えめに水やりをして、風通しがよく、午前中に日が当たる場所で管理します。常に水がじゃぶじゃぶしているような状態だと根腐れを起こして枯れてしまうので気をつけて。水やりは土の表面が乾燥しきってからで十分、その日の天候や気温によって場所を移すなどして乾燥気味に保つのがコツです。
水挿しで発根させた挿し穂を土に植えた後、早ければ2〜3週間、遅くとも1ヶ月くらいで「苗」になります。ここからは、園芸店に並ぶポット入りの苗の育て方と同じ。地植えと鉢植え、自分の好きな方法で育てましょう。
苗を地植えする際は、水はけをよくするために傾斜のある場所を選ぶか、10cmほど土を盛って畝(うね)を作ります。そこに苗よりも一回りくらい大きな穴を掘って植えましょう。ラベンダーは枝を広げて大きく生長するので、複数株を植える場合は、間隔を30cmほど開けます。
ラベンダーの苗を庭土に植える「地植え」のよいところは、水やりに手間がかからないところ。もともと乾燥を好むラベンダーは、土がカラカラに乾燥でもしない限り水やりは必要ありません。晴天が続いて花や葉の乾燥が気になる時は、霧吹きでシュッと水を吹きかけましょう。
枝が伸びてきたら切り取って、挿し木をすればどんどん増やせます。小さなお庭では、場所を移動しやすい鉢植えを組み合わせるのもよいアイデア。ほかのハーブと寄せ植えすると彩りもよく、地植えのラベンダーとのコントラストで庭に立体感が生まれます。
暑さに弱く、乾燥を好むラベンダーには、素焼きの鉢が向いています。生長することを考えて、苗を植え替える鉢は5号鉢以上に。底穴にネットを敷いてから鉢底石を入れ、鉢の中ほどまでハーブ用の用土を入れます。周りに土をつけたまま苗を置いて上から用土を入れ、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりをして完了です。
室内やバルコニーで育てるには「鉢植え」が向いています。鉢植えでも水やりはあまり気にする必要なし!土を触って乾燥していたら外に出して、鉢の下からあふれるくらいにたっぷり水やりをします。ラベンダーはよく育つので、室内で育てる際は伸びてきた枝をこまめにカットしてほどよい長さをキープすることが大切です。鉢の水受けを兼ねてジョーロやバケツなどをカバーに使えば、インテリアのアクセントになります。
美しく香り高く、効能・効果も優れている万能ハーブ・ラベンダー。挿し木で増やして育てる事ができれば、香りを楽しんだり、ポプリや入浴剤などに利用したり、楽しみ方も増えます。ぜひ、ラベンダーの挿し木を試して、お庭を美しく彩り、美と健康にも活用してライフスタイルの向上にお役立てください。
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