2016/08/17
necopooo
2016/04/22 更新
肉厚な見た目がかわいいと人気の多肉植物ですが、観賞目的に栽培されている多肉植物の中に「朧月」という園芸名を持つものがあります。多肉植物からは想像がつかない珍しい名前だと思いませんか?しかもちゃんと花も咲きます。「朧月」について紹介します!
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多肉植物とは、葉や茎、根の内部に水を貯蔵している植物のことです。
乾燥地帯に生育するものが多く、「サボテン」とそれ以外の「多肉植物」とに区別されます。
朧月の基本データ
【科名】 ベンケイソウ科
【属名】 グラプトペタルム属
【学名】 Graptopetalum paraguayensis
【学名:読み】 グラプトペタルム
【原産地】 メキシコあたりとされる
「朧月」は園芸品種名です。
中国名は「石蓮花」といいます。
多肉植物の中でも育てやすい品種です。
葉の表面は白粉で覆われており、葉の色は白っぽい灰緑色になります。
その灰色を帯びた葉の様子がはっきりしないため、「朧月」の名前がついたと推測されています。
英名では「Ghost plant」と呼ばれています。
【グラパラリーフ】という名称で商標登録された「朧月」を改良した食用品種があります。
ビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素を含んでいるといわれています。
グラプトペタルム属の「朧月」で交配した多肉植物を紹介します。
朧月×玉葉の交配種で、朧月に比べると全体的に小振りです。
葉っぱの表面がツヤツヤして光沢があり、春と秋の乾燥する時期に赤く紅葉します。
都の霞
朧月とブロンズ姫の交配種である「都の霞」。
ブロンズ姫は朧月と玉葉の交配種なので、1/4だけ朧月の要素が入っていることになりますね。
多肉植物である「朧月」の花の開花期は4月~6月で、春になると花芽をつけた茎を伸ばして、小さな白い星の形をした花を咲かせます。
「朧月」の花を拡大した画像です。
朧月の花言葉は「秘められた恋」。
白い花びらにわずかに赤い斑点が入った星形の花で、多肉植物の花はかわいいですね。
多肉植物はホームセンターなどで手頃な価格で入手ができます。
ベンケイソウ科の多肉植物は基本的に丈夫で、栽培が容易なものが多く、育てやすいのが特徴です。
栽培の特徴は?
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
多肉植物栽培初心者~中級者向け
「朧月」は葉が凍らなければ戸外での栽培も可能です。
栽培環境は?
「朧月」は1年を通して日当たりと風通しのよい場所で管理してください。
水はけのよい場所なら地植えも可能な強い多肉植物です。
水やりは?
「朧月」は非常に乾燥に強く、湿気に弱い植物です。
春から秋の生育期には土が完全に乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。
夏や冬は少なめに与えます。
植え付け、植え替えは?
「朧月」の植え付けに適した時期は4月~9月です。
2年に1回は古い土を落として、新しい鉢などに植え替えを行うと元気に育ちます。
手入れは?
生長すると下葉が落ちて茎が長く伸びてうねり、全体のバランスが乱れてかわいいとはいえなくなります。
「朧月」は仕立て直しや株分けが必要です。
ふやし方は?
「朧月」はさし芽や葉ざしで増やすことができます。
【さし芽】
仕立て直しの際に切り落とした茎葉や間引いた子株の切り口を、日陰で2日程度乾かして土に挿します。
【葉ざし】
葉っぱを付け根から手でもいだり、植え替えの際、落ちた葉を土の上に置くだけでも芽や根が出てきます。
病気は?
「朧月」は過湿や高温時の蒸れが原因で、根腐れの原因となるカビなどに侵食されます。
枯れた下葉は早めに取り除いて予防しましょう。
黒法師を中心に「朧月」で周りを囲んだ立体感のある多肉植物の寄せ植えです。
朧月の淡い色が黒法師を引き立てていますね!
多肉植物の寄せ植えを木箱で行うのもおしゃれですね!
エケベリアと朧月のシンプルさが落ち着きがあってステキです。
リメイク缶に寄せ植えされた多肉植物はインテリアにもピッタリですね!
「朧月」の淡い色と火祭りなどの鮮やかな多肉植物を合わせるとバランスがきれいです。
「朧月」と花月、女雛の多肉植物の寄せ植えです。
緑の色の違いや高さ、1番目立つ女雛の赤が映えてとてもキレイです。
「朧月」とエケべリア、セダム などを合わせた多肉植物の寄せ植えリースです。
冬でも鮮やかな葉の色を持つ多肉植物だからこそできる緑のリースですね!
「朧月」という園芸品種名・和名がステキなグラプトペタルム属の多肉植物ですが、
初心者にも手軽に始められる多肉植物として、100均でも購入できます。
多肉植物の花が咲くとうれしいですが、葉の形や「朧月」の名前の由来でもあるぼんやりとした色合いも落ち着きがあって、見ていて飽きないですね。
多肉植物を育てたことがない人でも、「朧月」なら難しくありません。
インテリアにも大活躍の多肉植物をこの機会に栽培してみませんか?
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