観葉植物の水やりの方法をご紹介☆どんどん成長させてみませんか?
2015/11/23
yukodola
2016/05/23 更新
観葉植物の根っこのところで地味に活躍している、あの水苔…。どんな育て方でも陰ながら他の植物をよく助けてくれています。それにしてもあいつ、よく見るとかわいくないですか?ただの脇役にはおさまらない、水苔の魅力と育て方をご紹介します。
名前から大体のことは分かりますが、その性質や育て方となるとよく知らなかったりしますよね。
「水苔」とは一体、何なのでしょう?
水苔とは、多くは北半球の熱帯から寒帯に幅広く分布するコケ類です。約150種が確認されており、日本で自生しているのは50種ほど。
水苔は葉の表面に穴のあいた袋状の細胞があり、スポンジのように水を吸い込みます。生えている水苔を摘まむと水が染み出すほどです。
乾燥させた水苔がホームセンターでも売られています。吸水性が高く、隙間が多くて通気性もいいため、園芸用の培養土として人気があります。育て方を知って是非、水苔を活用しましょう!
特にシダや食虫植物などの湿地性植物、着生植物(エアープランツ)の培養に水苔は欠かせません。土と違ってまわりを汚さないので、吊り鉢による室内での育て方にも向いていますね。
それでは実際に、水苔そのものの育て方と、水苔を使った植物の育て方を見ていきましょう。
まずは必要な分だけ水苔をビニール袋に投入します。続いて少量のぬるま湯を注ぎます。目安としては、水苔500gに対して水およそ2L程度です。
しっかりと口を閉じたら暖かいところに置きましょう。戻す量によっては数時間で済みますが、夜~翌日まで置くのが簡単です。袋から取り出した水苔を握って、水が滴り落ちるなら完了です。
水苔は様々な植物の植え込み材料として使えます。室内で観葉植物を育てる時、土で部屋が汚れるなどのトラブルを避けられて便利です。
水苔を使った植物の育て方はとっても簡単。育てたい植物の根の周りに水苔を巻きつけていく、ただこれだけです。
続いては、生きた水苔の育て方と増やす方法をご紹介します。
そもそも水苔は保護対象であるため日本では採取することができません。だからホームセンターなどで手に入るのは外国産で、これらはボイルしてあり死滅状態なので再生は難しいのです。
生水苔の育て方
プラスチック製や陶器製の容器を用意してください。素焼き鉢などは乾燥しやすくオススメできません。水で戻した市販の乾燥水苔を、三分の一くらいの高さまで敷き詰めます。
生水苔の育て方
生水苔の緑色の部分を3cm~5cm程度に切ってください。先ほど敷き詰めたものの上から、容器の三分の二くらいの高さまでの緑色の生水苔を敷き詰めていきます。残った三分の一は乾燥防止と水苔の生長用として空けておきます。
生水苔の育て方
夏は風がよく通る涼しい場所に置いて、強い直射日光は当てないでください。季節や環境で育て方を変え、冬場はカーテン越しに日の当たるような窓辺に置いてください。暖房を効かせすぎないように注意しましょう。
寒冷地ではミズゴケ類を中心として湿地に生育する植物遺体が積み重なっても分解せず、次第に厚い層を形成するようになる。このようにして盛り上がった湿地を高層湿原と言う。ミズゴケ類は高層湿原を形成する主力である。
自然界での水苔は、朽ちたコケ類が堆積した湿地に生えています。市販の乾燥水苔の上に植えるのはこのためで、自生している環境を再現するのが育て方のコツです。
育て方・余った水苔
まだ戻していない水苔は密閉できる袋に入れ替えて、日の当たらない乾燥した場所で管理しましょう。既に水で戻したものは日光に当てて完全に乾燥してから、同じく密封できる袋で保管してください。
育て方・カビの対処
慣れない内は水やりのタイミングが分からず水苔が湿ったままになり、カビが生えることもあります。焦って薬剤を散布せず、特に植物への影響がなければ洗い流したり手で取り除いてください。
育て方・カビの対処
素焼鉢を使った育て方の場合、水分を吸収して表面にカビが生えやすくなります。植え替えの時に鉢を丸洗いし、ブラシなどで擦り落としましょう。台所に塩素系漂白剤があれば、100倍程度に薄めてスプレーで吹きかけるのも効果的です。
水苔の育て方と活用法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
お手持ちの観葉植物のために利用するのはもちろん、次第に水苔を育てること自体が楽しくなってくると思います。
是非、この瑞々しい植物に触れてみてください。日々の暮らしに癒やしと潤いが感じられますよ♪
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