加湿器には、フィルターがあります。一定期間が過ぎたら、掃除を!
2015/12/09
やまだーこうち
冬の間に活躍してくれた加湿器。お部屋はじゅうぶん潤いましたか?あまり湿度が上がらなかった…そんな加湿器はフィルターが汚れている可能性大です。フィルターをラクにキレイにできる方法、お手入れが簡単な加湿器をご紹介します。来シーズンはきっとお部屋が潤いますよ。
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加湿器には何種類かあり、それぞれ特徴があります。
デザインや性能が良くても、お手入れをしないことには100%の力が発揮できません。
まずどんなタイプか知ることが必要です。
加熱式(スチーム式)の加湿器はヒーターで水を沸騰させるのでパワーがあり衛生的です。
その反面、加湿し過ぎて結露が起きやすかったり、蒸気による火傷の危険も。小さい子がいる家庭では注意が必要です。
気化式(ヒーターレスファン式)の加湿器は、水を含んだフィルターを通して送風することで加湿します。
加湿に時間がかかり、フィルターのこまめな掃除や交換が必要です。
ハイブリッド式加湿器は、加熱式と気化式の両方のいいところを兼ね備えています。
一定の湿度まで上がると気化式に切り替わります。
高性能ですが、構造が複雑な上に少々高額です。
超音波式加湿器はペットボトルを利用したものなど、小型で軽く、水を超音波で細かい粒子にして飛ばすものです。
お手入れをしっかりしないと加湿器病と呼ばれるレジオネラ菌による肺炎を起こすことがあります。
その他、デメリットをなくすためにいろいろな組み合わせのハイブリッド式の加湿器が今後も出てくるかもしれませんね。
うちはどのタイプかわからないという人はこの図を参考にしてみてくださいね。
常に水が入っているタンクをはじめ、特に気化式の加湿器はフィルターのお手入れを怠ると、湿度が上がらないだけでなく、汚れた空気を部屋中にまき散らすことになってしまいます。
加湿器に不可欠な水道水に含まれているミネラル分がフィルターに付着します。
水を吸い上げる部分が少なくなってしまうので、早めに取り除きましょう。
また水アカやヌメリなどがあることも。
こまめにお手入れすることが大切です。
ただゴシゴシこすればいいというものでもありません。
フィルターが傷んでしまうし、疲れてしまいますよね。
フィルターが入る大きさのバケツやタライなどに水かぬるま湯を入れ、クエン酸も入れます。
水2リットルに対してクエン酸大さじ1杯の割合で大丈夫です。
クエン酸は100円ショップで売っているものでもホームセンターで売っているものでも、何でも大丈夫です。
簡単に手に入れられるものでフィルターを掃除できるのがうれしいですね。
軽く水洗いしたフィルターをクエン酸水に最低30分は浸けておきましょう。
2時間くらい浸けていても大丈夫です。
時間が経って汚れが浮き出たら、クエン酸の成分が残らないようによくすすぎましょう。
フィルターがきれいになれば、きれいな空気で加湿器本来の機能を発揮できますね。
フィルターを浸けている間に、トレーや水が溜まる部分もきれいにしましょう。
どうしても水アカがついてしまうので、水アカに効果のあるクエン酸水がぴったりです。
フィルターを浸けているクエン酸水と同様の濃度でクエン酸水を用意しましょう。
そこに浸けながらこすると汚れが落ちやすいです。
ピンク色のヌメリはロドトルラと呼ばれる酵母の一種です。
こちらは消毒用のエタノールを振りかけてこするとなくなります。
加湿器内に酵母が繁殖しているなんて…びっくりですよね。
ロドトルラはお風呂場でよく見かけることでしょう。
消毒用エタノールで掃除をしておくと繁殖もしにくくなるので、消毒用エタノールは常備しておくといいですよ。
フィルター同様、ずっと水に触れている給水タンクの口もきちんとこすり洗いをしましょう。
こちらもロドトルラが繁殖しやすい部分です。
タンク内は水を入れる度に水洗いはしていると思いますが、目に見える汚れやニオイがするようでしたら、やはりクエン酸水を入れて振り洗いしましょう。
フィルターを通す前に、きれいな水でありたいですよね。
すべてきれいにすすぎ、乾燥させればOKです。
きれいな水でお部屋を加湿するなら、フィルターも加湿器本体もこまめにお掃除することが大切ですね。
まとまった時間がある人ならこまめにお掃除できますが、フィルターを浸けておく時間なんてない!という人もいますよね。
そんな人にはフィルターがない加湿器がオススメです。
フィルターレスの気化式加湿器もあります。
空気清浄機能付きで30年以上も前からドイツで愛されています。
革新的な発想とデザインのダイソンの加湿器は、羽のない扇風機と同じ原理で、除菌した水を部屋中均一に加湿してくれます。加湿器としてのデザインも構造もびっくりですね。
水に雑菌が繁殖しやすい超音波式加湿器のデメリットをカバーしてくれる超音波×ヒーターのハイブリッド式加湿器というものもあります。
フィルターレス加湿器を使うとしても、やっぱりお手入れは大切です。
加熱せずに水を放出する加湿器は、タンク内や口をきれいにしておかなければ、雑菌をまき散らすことになります。
お手入れしやすいフィルターや内部の構造になっている加湿器も。
家電は見た目も良いものがいいと思いますが、長く使うことを考えたらお手入れのしやすさを第一に考えてみてもいいかもしれないですね。
パナソニック独自の立体編物素材「フュージョン」 採用の加湿フィルター(※1)は、押し洗いが可能。月に1度のお手入れで、しっかり汚れを落とせて10年交換不要(※2)です。
※1:「フュージョン素材」採用の加湿フィルターは、旭化成せんい株式会社との共同開発により完成した、当社独自のフィルターです。
※2:加湿フィルター交換の目安は定格加湿能力に対し、加湿能力が50%に落ちるまでの期間。1日8時間運転に基づき当社で算出。ご使用状況によっては寿命が短くなることがあります。定期的にフィルターのお掃除が必要です。
いかがでしたか?
時間があるときにフィルターや部品をまとめて浸け置きしておくと簡単にきれいになります。
来シーズンも気持ちよく使えるよう、片づけてしまう前に水が触れる部分のお手入れをしっかりしておきましょう。
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