2019/11/01
あしながアリ子
2016/06/20 更新
少しずつ愛用者が増えている布ナプキン。つけ心地が良く、毎月生理用ナプキンを買わずにすむので経済的と評判です。でも、まだ使い方やどこで売っているのか分からないですよね。そんな布ナプキンの使い方とお手入れ方法をご紹介します。
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布ナプキンをご存じですか?布ナプキンは繰り返し洗って使える生理用ナプキンです。
使い捨てのナプキンやタンポンしか使ったことがないという人は驚かれるかもしれません。でも、なんだか評判良さそうだし、興味はある・・・でも迷っている、という方のために、今回は布ナプキンの使い方をご紹介します。
布ナプキンのお試しセットも
使い捨てナプキンと違って素材もデザインも豊富なので、どれにしようか迷ってしまいます。いきなり100%布ナプキンに切り替えなくても、ちょっと使ってみることができるお試しセットも販売されています
布だから染みたりしないか心配、臭いが出るんじゃないか、と不安に思うかもしれませんが、意外と大丈夫なのが布ナプキン。正しい使い方をすれば、使い捨てナプキン以上の性能があります。
優しい肌ざわり
布ナプキンは、肌ざわりが良いのが一番の特徴です。
また、ビニールの使い捨てのナプキンとは違って通気性が良いのでムレません。そのため、かぶれたり、いやな臭いが発生しにくいのです。
コットンなどの天然素材
直接素肌に触れるものなので、コットンやリネンなどの天然素材で作られている布ナプキンもあります。自分で着け心地の良いお気に入りを探すのも楽しいですよ。
個人差はありますが、ほぼ1ヶ月に1回、1週間使用する生理用ナプキン。
これを使い捨てから布ナプキンに切り替えると、出費を抑えることができます。
生理用品にかかる費用は一年で5,000円以上
ナプキンの使い方で個人差はありますが、一ヶ月にかかる生理用品代を400~500円くらいとすると、一年で4,800~6,000円程の計算になります。
ごみの量を減らせる
ビニールや紙で作られている使い捨てナプキンは「燃やせるごみ」として捨てていると思います。これが布ナプキンならばゼロ。二酸化炭素やダイオキシンが発生しないエコなアイテムなのです。
肌感覚がアップする!?
布ナプキンには具体的な交換時間は決まっていません。着けていて気持ち悪く感じたら交換します。そのため、肌の感度がアップすると言われています。
生理をコントロールできる!?
月経血をトイレに行くまでとめておく、という「技」を使えるようになりやすくなります。膣周辺の筋肉の使い方をマスターすれば、尿漏れにも効果があるとか。
布ナプキンを使うと「生理痛が軽くなった」という人もいるようです。布は暖かいから、高分子ポリマーの影響がないから、などの説が言われています。
布ナプキンを使うにあたってのデメリットもご紹介します。
洗濯中のナプキンを家族に見られる
布ナプキンはつけ置き洗いが必要ですが、一晩で水が真っ赤に、なんてことも。血が苦手な男性は嫌がるかもしれません。また干す際も周囲への配慮が必要です。
貸し借りができない
うっかり忘れちゃった!急に生理になった!という時に貸し借りできないのが布ナプキン。いくら相手が「そんなの気にしないよ」と言っていても、ちょっと考えてしまいますよね。
さて、布ナプキンの使い方をご紹介しましょう。
使い方は羽あり紙ナプキンとほとんど同じ。下着に乗せてボタンを止めるだけ。
防水加工をしてありますが、初めてでモレが不安な方は、紙ナプキンの上に置いて使っても大丈夫ですよ。
今まで使っていた使い捨てナプキンと同じ使い方ですね。重ねて使えるのも柔らかい布ナプキンならでは。
特に難しい使い方という訳ではなさそうです。
一体型の使い方
使い捨てナプキンと同じような使い方ができる、一体型の布ナプキンです。ワンタッチで取り付けることができるので初心者でも簡単ですね。
ホルダー&プレーン型の使い方
直接、経血を吸収するプレーン部分と、ショーツに取り付けるホルダーが別になっているタイプの使い方です。プレーンはハンカチのような形なので折り返して取り付けます。使い捨てナプキンとはまた違った使い方なので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
プレーンの使い方
ハンカチのような形をしたプレーンの使い方です。
折りたたんでホルダーの大きさにして使います。量が多い日は大きめのプレーンを選びます。
パッドになっているタイプの使い方
ホルダーにセットするのがパッドになっているタイプもあります。畳まなくても使えるという点以外、使い方はプレーンと同じです。
量が多い・・・という日の使い方
1日目、2日目は特に量が多いですよね。そんな日は、プレーンを丸めて使う方法があります。寝るときのつたい漏れにも効果的な使い方です。
その他にもライナーを増やすなど、自由に応用できるのが布ナプキンの良いところです。
使ったナプキンは持ち帰ることになります。その際必要になるのが、ポーチ、密封できるビニール袋、水のスプレーです。
お気に入りのポーチで
布ナプキンを入れるポーチは好みのものでOK。外から中身が見えないデザインのものを選びましょう。普段、ポーチを使わないという人でも、ポーチ選びが楽しくなりますよ。
使い終わった布ナプキン入れる袋
使い終わった布ナプキンを入れるための袋も必要になります。防水で密閉できるビニール製だと臭いや、汚れの心配がありません。
汚れが乾かないようにするためのスプレー
汚れが乾いてしまうと、後で洗うのが大変です。なので、使い終わった布ナプキンを袋に入れるとき、スプレーでちょっと湿らせてやります。水や、専用の洗剤を入れて使いましょう。
使った布ナプキンはその日のうちに袋から出して洗うようにしましょう。特に夏場は雑菌が繁殖しやすく、臭いがとれにくくなります。
まず、予洗いで大雑把に汚れを落とす
使った布ナプキンを袋から出したら、経血の塊など大きな汚れを取り除くために軽く予洗いします。もし、乾いてしまって取れない場合は無理にこすらず、そのままつけおきしても大丈夫です。
30度以上のお湯で洗うと血液が凝固してしまうので、注意が必要です。
つけおき洗いする
布ナプキン用の洗剤を入れ、数時間から一晩つけおきします。このとき、ふた付きの琺瑯バケツがあると中身が見えないので、家族にばれません。インテリアにも良いデザインのものを選ぶと良いですね。
洗剤をぬるま湯に溶かすだけ
布ナプキン用の洗剤の使い方は、ぬるま湯に溶かすだけ、と簡単です。
洗剤を溶かしたら、汚れている面を下にしてつけおきするのがポイントです。血液は水より重いので、下にすることで落ちやすくなります。
最後によくすすいで洗濯完了です!洗う際に布同士をごしごしこすったり、ひねったりすると生地が傷み、吸水力が落ちるので、優しく扱います。
下着と同じようにに干す
洗った布ナプキンは、下着と同じように干します。「形を整え」、「外から見えないように干す」ということです。生乾きは臭いの元になるので、しっかり干すようにしましょう。
無印良品の布ナプキン
布ナプキンを販売しているメーカーで一番大手が無印良品です。オーガニックコットンを使用して、シンプルにつくられています。一番入手しやすいということもあり、まず無印から、と言う人も多いのではないでしょうか。
取り扱い店舗はまだまだ少ない
布ナプキンを売っているお店というのは、全国的にもまだ少なく探すのも一苦労だと思います。そのため、まずは通販を利用してみるのが良いでしょう。
手作りでオリジナルも作れます
現在、個人で販売されている方の多くが自分用を手作りして始めたという女性の方々です。
手芸が得意!と言う人はぜひオリジナル布ナプキンに挑戦してみてはいかがでしょう。好みの生地で自分に合った形が作れます。
ちょっと興味があるけれど、どうしようか迷っているという人が多い布ナプキンですが、使い始めると快適さに驚く人も多いです。いきなり全部切り替えなくても、お休みの日だけ、おうちにいる時間だけ、と少しだけ使ってみるのも良いですね。
使い方で違うのは「持ち帰って洗うこと」です。初めのうちは慣れないかもしれませんが、一度試してみてはいかがでしょうか。
意外と簡単な使い方
布だからといって、特別難しい使い方ではありません。一日数枚のハンカチを洗う程度の手間で布ナプキンを使うことができます。
対応ショーツも発売されています
布ナプキンに対応したショーツもあります。
羽を留める部分が2重になっているので、外から見えません。着替えの際に周囲にばれたくない、という人にはおすすめです。
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