庭にはやっぱりウッドデッキが欲しい!ウッドデッキを色々ご紹介
2016/05/22
ririto
かの有名な足立美術館の苔庭です。これを見て、我が家にも日本庭園が欲しい、とお思いの方は多いと思います。でも、日本庭園の造園は難しくお金もかかるからとても無理、と思っている方に耳寄りな情報と素敵な庭をご紹介します。あるスペースを使って素敵に造園しましょう。
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CMで一度は目にしたことがあると思います。
アメリカの日本庭園専門誌で13年連続で一位を獲得している足立美術館。
その美しさと迫力は、日本庭園に興味のない人でも思わずため息をもらすでしょう。
足立美術館(枯山水庭)
自然と庭園が一体となり、とてもスケールの大きな日本庭園です。
開館者の足立全康(あだち ぜんこう)氏は造園に当たり、電柱や鉄塔が立つのを恐れ、視界に入る全ての山を買い取りました。
足立美術館には他にも、横山大観の名作≪白沙青松(はくしゃせいしょう)≫をイメージした「白砂青松庭」、苔と玉砂利と赤松が美しい「苔庭」、煎茶室と大小の木々や石組みの格調高い風情を見せる「池庭」、横山大観の≪那智乃瀧(なちのたき)≫をイメージして造園された「亀鶴の滝」、館内で最も美しい紅葉が見られ、唯一庭に出ることができる「寿立庵の庭」のがあり、管内の全ての窓は庭園を切り取ったような景色を見ることができます。
・住所: 〒692-0064 島根県安来(やすぎ)市古川町320
・アクセス: JR安来駅より無料シャトルバスで約20分
車 山陰道安来ICより約10分
・開館時間:4月-9月:9:00-17:30 10月-3月:9:00-17:00
・定休日: 年中無休 (新館のみ、展示替えのため休館日あり)
・電話番号: 0854-28-7111
・料金: 大人 2300円 大学生 1800円 高校生 1000円 小・中学生 500円
個人の家で足立美術館のような庭を作ることは無理ですが、我が家なりの素敵な和風の造園はできます。
ここからは、素敵な庭のご紹介と工夫次第で安価に仕上げる情報をお届けします。
一般の家庭でここまでの庭の造園はかなりの費用がかかります。
でも、これをコンパクトにした庭なら手に入れるのはそんなに難しいことではありません。
本格的な池の造園に当たり、水利権があるととても重宝です。
水は循環しないと死んでしまいますので必ず池には水の出入りが必要になります。
家の傍に水を引き入れられる河川がある場合、可能であればこの機会に水利権を取得しておくと良いでしょう。
・許可水利権
河川法にもとづき、河川管理者の許可により生ずる水利権である。 通常10年単位で河川管理者と協議して更新することとなっている。なお河川法上、河川管理者の許可がなければ水利権の売買や譲渡はできないことになっている(34条1項)。
我が家の敷地には、川幅30cmほどの小さな小さな小川が2本流れており、1本は裏庭の高さ2mほどの所から苔の生えた石を伝って池に流れ込み、1本は家の脇の池に流れ込んでいます。
2本の川の水利権を持っているのでポンプもろ過装置も必要なく、手間も維持費もかからず鯉と亀を飼うことができています。
水利権がない、取得できない場合、ビオトープユニットを使った造園が簡単でお薦めです。
ビオトープユニットを設置し、周りに植栽を施すだけで湧き水を作ることができます。
工費は、こちらの写真で19,8万円(設置費・植栽費込み)になります。
我が家の小川くらいです。
せせらぎが聞こえてきそうな小川が家の周りを流れていると、不思議と心が穏やかになります。
ビオトープユニットを使えば、こんな小川も庭に作ることが可能です。
庭に滝があったら素敵ですよね。
これほどの高低差と水量を保つためには条件が揃わないと造園は難しいですが、ビオトープユニットを使えば滝だって手に入れることができます。
庭に高低差をつけると動きが生れ、庭はいっそう引き立ちます。
その代表が築山と滝です。
せっかく小川や池を造園したのでしたら滝の作ってはいかがでしょう。
池の水をポンプで汲み上げれば、アイデア次第であなたの庭にこんなに素敵な滝を造園することだってできます。
しかも、池や小川を造園するほどのスペースがない庭でも、滝なら水の流れる庭を作ることが可能です。
本格的な池やビオトープユニットで作る池は、費用が数十万円~数百万円もかかってしまいます。
そこでホームセンターなどで購入できる物で自分で造園するのはいかがでしょうか?
時間と労力はかかりますが低予算で作ることが可能です。
小さな滝と水の流れが風流な、成型池と滝パネル3枚で作った池です。
こちらはプラスティック製で、様々な形と大きさがあるので自分流の池の造園ができます。
後は縁にお好みの植物や木を植えたり、灯篭や蹲を置くのもいいですね。
池や滝、小川の造園に当たって、池と水中ポンプの仕組み、および作り方はおおよそ図の通りです。
先にも記した通り、水は循環させないとよどんで死んでしまいますので必ず水中ポンプを使って水を循環させるようにしましょう。
滝、小川を作る際は高低差があるので少し容量の大きなものをお薦めします。
池や小川の造園に際しては、生き物を飼ったり綺麗な水質を保つためにろ過装置を設置しましょう。
汚れた水の入れ替えは大変な作業になりますのでろ過装置は必需品です。
ろ過装置を設置すればそれで何もしなくてもいいと思っている方が多いようですが、それは違います。
大地でろ過された雨水や川の水が流れ込んでいるのならその必要はありませんが、循環装置やパイプには寿命があり、メンテナンスが必要になります。
定期的に必ずメンテナンスをしましょう。
枯山水とは、水を用いずに、一般的には白砂で水面を表現した庭のことを言います。
庭に敷き詰められた白砂は水を表し、そして石を使って山を表現しています。
素敵な枯山水庭ですね。
メンテナンスが面倒で水を使いたくない方には枯山水はいかがでしょう。
手間も労力も半分程度で日本庭園を造園できます。
こちらは滝と池を表現して造園した枯山水です。
一段下がった部分にも白砂敷き詰めれば川の流れも表現できます。
せっかく素敵な枯山水を造園しても、メンテナンスをしなければ美しさを保つことはできません。
ろ過装置やポンプを設置しない分、コストは抑えられますが、草木の手入れ、掃除、寒くなってきたら木々の冬支度が必要です。
茶庭とは、茶室に付属する、蹲(つくばい)・灯籠(とうろう)・飛び石等を配置した庭の事を言います。
額ほどのスペースから造れ、一般的にあまり花などは用いらないため比較的手入れが楽です。
全てを緑色で統一した茶庭も素敵ですが、四季を感じられる樹木を植えると季節ごとに目を楽しませてくれます。
坪庭とは、屋敷内で建物や垣根に囲まれた小さな庭、中庭のことを言います。
写真のような小さな箱庭でも造園ができ、部屋に居ながら心穏やかにしてくれます。
このサイズでこのデザインは一番手間のかからない庭です。
メンテナンスも草木のお手入れも楽で、面倒がりの方にはお薦めの庭です。
まだ造園途中の庭ですが、築山に苔を這わせると一気に素敵な庭になります。
奥行きのない庭は、奥側に向かって高くするとで奥行きを広く感じることができます。
この庭の場合、石を取り除けば更に奥行きを感じられます。
このように狭く細長い庭は、部屋からの視覚が斜めになるので意外と奥行きを感じられて圧迫感は少ないです。
このような細長く奥行きのない庭には、あまりゴチャゴチャと草木を置かず、空間を持たせることが大切です。
暑い夏には涼やかで、雨の日には趣を漂わせる苔。
和風の造園にはやはり芝生より苔が素敵です。
あなたの庭に合った苔を探しましょう。
黒竹(クロチク)
茶室庭園用・茶室材料・民芸品など多く用いられ、キリリとした黒い幹が美しい竹です。
樹高は2~4mほどで、寿命は5~8年ほどで、大きめのプランタなどに植えたまま庭に埋めれば、
入れ替えの時、楽に作業ができます。
役目が終わった竹は垣根に再利用して新しい庭を演出したり、食卓を演出する食器としてや花台、筒状に組んで花瓶にしてもおしゃれです。
写真のようなすのこを作ってもいいですね。
灯籠(とうろう)は、その名の通り灯り籠で、雨風から火を守るためにデザインされた日本の伝統的な照明器具の一つです。
形、サイズも様々あり、庭を演出してくれます。
庭石とは、庭に趣を添えるためにすえた石のことを言い、飛び石や砂利も含まれます。
和風庭園の造園には欠かせないものです。
許可を取れば川で自分好みの石を探すのもいいでしょう。
つくばい(ひ) 【蹲】
蹲とは、縁側近くの庭に備えてある手水鉢(ちょうずばち)のことを言います。
形、大きさ、価格帯も数千円から数十万円するものまで幅広くあり、ただ水を溜めて置くだけの物や電動で水を循環するもの、工事を必要とするものなど様々です。
垣根とは、敷地を限るために設ける囲いや仕切りのことを言い、竹や植木などで作るります。
個の垣根も庭の造園に当たって魅力を発揮します。
庭を造る際は、本当にあれこれ考え夢を膨らませるものです。
しかし、夢ばかり見ていられないのが現実です。
この庭も、最初は素敵だったはずです。
いくら素敵な庭を造っても、手入れもされていない庭では家までも同じように寂びれて映ってしまいます。
家も庭も意欲とお金と手間をかけて一生懸命造ったもの。
後々のことを考えた上で自分に適した造園をしてください。
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