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2021/07/05
User0617
2021/04/29 更新
自然素材ならではの風合いが感じられる砂壁は、和室や床の間の内壁に取り入れられることが多く、日本の伝統的な壁のひとつです。今回は、砂壁ならではのメリットとデメリットをしっかりと理解し、砂壁の補修方法や、違う素材へのリフォーム方法をご紹介します。
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壁の表面を色砂で上塗りし仕上げた砂壁とは違い、土壁は壁自体が土で作られています。土の他にもつなぎの役割に藁などを用い、調湿作用と強度を高めているのが特徴です。一方で砂壁は、壁自体を砂で作ることはなく、石膏ボードやモルタル、土などが使われているのが特徴です。
自然ならではの風合いが魅力の砂壁ですが、一体どんな効果があるのでしょうか。こちらでは砂壁にすることによるメリットについてみていきましょう。
昔から和風建築に用いられてきた砂壁は、調湿性が高く日本の気候にとても合った優れものです。吸湿・放湿作用によって部屋の湿度を一定に保ち、夏も冬も過ごしやすい快適な状態に調整してくれます。
砂壁の主な原料は土や砂です。無機質の不燃性物質であるそれらは燃えにくい素材のため、防火性・耐火性にとても優れています。
土や砂の自然素材は趣を感じられるだけでなく、アレルギー対策にも効力があり、近年問題となっているシックハウス症候群の原因である有害物質(ホルムアルデヒドやアンモニアなど)を吸収してくれます。
メリットが多くある半面、砂壁にはデメリットもいくつかあります。ここからはそんなデメリットを詳しくご紹介していきます。メリットと併せてしっかりと理解していきましょう。
ぽろぽろと剥がれやすいのが特徴の砂壁。時間が経つにつれ、一度剥がれた箇所から砂がどんどんと落ちやすくなり、どうしても見た目が悪くなっていきます。落ちた砂を掃除したりと、お部屋をきれいに維持するのにも手間がかかります。
砂壁リフォームには技術力が必要になるため、プロの業者に頼んだ場合でも、どうしても施工期間が長くなってしまいます。最低でも3日前後の期間が必要になるケースが多いようです。
砂壁に精通した職人が必要になり、人件費も掛かる上、施工期間が長いのでリフォーム費用が高額になってしまいがち。業者によって異なるので、きちんと見積もりを出し比較してみるのもいいかもしれません。
一口に砂壁リフォームと言ってもその方法は様々。一体どのような方法があるのでしょうか。ここからは砂壁リフォームの方法についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
既存の砂壁を生かしてリフォームする場合には、壁を塗り直す方法があります。塗り直しには「一度剥がす」方法と「上塗り」という方法があり、壁の劣化具合により変わってきます。左官職人に依頼するため、費用はやや割高です。
ザラリとした質感が特徴の「珪藻土」や、石灰石が原料の「漆喰」に塗り替える方法もあります。珪藻土はカラーバリエーションが多く、仕上がりのデザインも豊富。また調湿機能に優れており、消臭効果も備わっています。
漆喰は化石化したサンゴ礁が堆積してできた自然素材です。滑らかなツヤのあるやさしい質感で、消臭・防カビ効果が高いのが特徴です。
砂壁を壁紙にする方法もあります。扱いやすく、デザインのバリエーションが豊富にあるので、好みのイメージに合わせて取り入れることができます。和室から洋室に変えたい時にもおすすめです。
既存の壁にペンキを塗る方法もありますが、砂壁の持つ調湿効果が損なわれる可能性があります。そのため調湿効果を妨げないペンキを選んだり、他の湿気対策を考える必要が出てきてしまいます。ただし、砂壁をそのまま生かすので、壁の塗りな直しなどと比べるとリフォーム費用を安く抑えられるケースが多いようです。
砂壁リフォームの施工日数の目安はどのくらいなのでしょうか。こちらでは6畳あたりの施工日数の目安をご紹介していきます。
・砂壁を塗りなおす・・・2~4日
・珪藻土に塗り替える・・・2~4日※季節により変動あり
・漆喰に塗り替える・・・2~4日※季節により変動あり
・壁紙を貼る・・・1~2日
・ペンキを塗る・・・2~4日
続いてはどのくらいのリフォーム費用がかかるかをみていきましょう。壁の種類により異なりますので注意が必要となります。こちらも6畳あたりの費用の相場をご紹介します。
・砂壁を塗りなおす・・・7~10万円(床の間あり)、6~8万円(床の間なし)
・珪藻土に塗り替える・・・12~19万円
・漆喰に塗り替える・・・12~19万円
・壁紙を貼る・・・8~16万円
・ペンキを塗る・・・6~10万円
ボロボロと剥がれやすく扱いにくそうな砂壁ですが、実はDIYでも簡単にリフォームに挑戦することが可能です。ここからは3つの方法を詳しくみていきましょう。
ボロボロと剥がれやすい砂壁ですが、実はDIYでも簡単にリフォームに挑戦することが可能です。ここからは3つの方法を詳しくみていきましょう。
以下の、1~4はそれぞれのリフォーム方法の前に必要な下地調整の工程です。触ると砂が落ちてきてしまうような強度の落ちた壁のリフォーム前には、こちらの工程を事前に済ませておきましょう。
1.養生
まずは塗装面の周りを、マスキングテープやマスカーテープを使い養生します。汚したくないところはしっかりと保護していきましょう。
2.砂を落とす
作業をしやすくするため、刷毛や紙やすりを使用し壁の砂をある程度落としておきます。この際砂ぼこりが舞うので、マスクや掃除機を上手に使っていきましょう。
3.下地調整剤を塗る
続いて砂壁を固めるスプレーやシーラーという下地調整剤を塗っていきます。こちらを塗ることで壁の砂が固まり、塗料の吸着が良くなる効果があります。
シーラーを塗るときはローラーや刷毛を使うと便利です。
4.乾燥させる
シーラーなどの種類によって異なりますが、3時間程度置き、壁の砂が手に付かなくなるまで乾かします。
まずは、ペンキリフォームの方法です。
・ペンキなどの塗料
・ローラー
・ローラー台
・刷毛
1.刷毛で隅などの細かい部分を塗る
ローラーでは塗りにくい隅の部分を、刷毛で塗っていきます。
2.全体をローラーで塗る
隅が塗り終わったら、ローラーを使い全体を塗っていきましょう。
3.二度塗りをする
二度塗りをすることで、1度塗りよりも仕上がりが各段にきれいになります。はじめと同じように、隅から全体の順で塗りましょう。
4.養生テープを剥がす
ペンキが乾ききる前に養生テープを剥がし、完成です。ペンキが完全に乾いてしまうと、テープが剥がれなくなってしまうので注意が必要です。
続いては珪藻土・漆喰によるリフォームの方法です。
・漆喰や珪藻土
・コテ
・コテ受け台
コテを使い、ケーキに生クリームを塗る感覚で塗っていきましょう。厚く塗りすぎると乾燥後に剥がれやすくなるので、1ミリから2ミリくらいの厚さがベストです。
最後に壁紙を貼るリフォームの方法です。
・撫で刷毛
・竹ベラ
・カッター
・ローラー
・地ベラ
1.壁紙を貼る
少し大きめに切った壁紙を壁に貼っていきます。端の部分は後で切ってしまうので、気を使わなくても大丈夫です。
2.空気を抜く
壁紙と壁の間に入った空気を撫で刷毛を使って抜いていきます。
3.壁紙の端を切る
壁紙の角を地ベラで押さえながら、カッターで切ります。地ベラを定規のように使って真っすぐと切るのがポイントです。端をすべて切り終わったら完成!
いかがでしたでしょうか?今回は砂壁のリフォームについてご紹介しました。一口に砂壁リフォームといってもその方法は様々。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解し、納得のいくリフォームに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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「砂壁」とは、糊液で練った色砂を壁の表面に上塗りし仕上げた壁のことを言います。和室の内壁などに取り入れられることが多く、独特な風合いが特徴的です。色砂には天然石や砕石などを着色、あるいは焼成したものや、貝殻・金属・色ガラスの粉が多く用いられています。糊材には海藻の煮沸液やでんぷん糊、最近では合成樹脂を使用することも増えてきています。