2019/12/04
るおう・あららぎ
2016/10/24 更新
お風呂に入ると温かさでウトウト…お風呂で寝るといった経験はありませんか?確かに、お風呂で寝ると一瞬は心地良いですよね。でも実は、お風呂場での眠気には様々な危険が潜んでいます。眠気のメカニズムと危険性を知れば、今よりもっと安全にリフレッシュ効果が得られますよ。
疲れた心と身体に染み入る暖かいお湯、お風呂は日本人を癒してくれる素敵な場所です。心地良い眠気に誘われてウトウト…お風呂で寝る人も多いと思います。でも、実はお風呂で寝る行為は危険です。
お風呂で寝る原因の一つとして挙げられるのが、血圧の低下です。42℃以上のお湯に浸かった際、急激に上昇した血圧の反動に寄り、必要以上に血圧が下降してしまいます。この血圧の低下が入眠時と似ている事から、お風呂の中でだんだん眠くなってしまうのだそうです。
お風呂に入ると、その暖かさで筋肉の緊張がほぐれ、心拍数が減少します。脳が睡眠物質メラトニンを分泌し、人体に効果的な休息を与えようとするからです。その為、気づいたらお風呂で寝るという事が発生してしまいます。特に、日頃から睡眠不足という方は要注意ですよ。
お風呂で寝る行為は、血圧の変化に伴う一種の意識喪失です。立ちくらみと同じようなメカニズムで起こる為、あっという間に意識を失う恐れがあります。身体が冷えると意識を取り戻すと言われていますが、意識を失っている間に溺れるといった事も懸念されます。
お風呂で寝る事のリスクを裏付けるかのように、2011年の入浴時死亡者数は推計17,000人という結果が出ました。あらかじめリスクを回避できるよう、体調不良の際は足湯だけにしておいたりシャワーだけにしておく等、工夫が必要です。
お風呂で寝ると、最初のうちは暖かくても湯冷めしてしまいます。ぬるま湯に長時間浸かっていると、身体が冷えて風邪の原因になってしまいます。
お風呂で寝てしまうと、どんどん脳に血液が溜まり、ひどい「のぼせ」の状態を引き起こします。のぼせた状態になると、吐き気やめまい、頭痛を引き起こします。更に、脱水状態の危険性もあります。
長くお湯に浸かっている事で、手の皮がふやけすぎてしまいます。ふやけると、結果的には皮膚の皮が大きく剥けてしまう事になるので、乾燥した後は皮膚の下が露出し、かなり痛みを感じます。
寒い脱衣所から熱い湯船に入る事で血圧が上がり、しばらくすると体温を上げないようにする為に血管が拡張して血圧が下がります。その際、脳の虚血が起き眠たくなります。この症状は、熱中症の「熱失神」と同じで危険な状態です。
お風呂で寝る場合の失神は、溺死を引き起こす危険が高いです。失神してしまう事で呼吸が出来ず、そのまま溺れてしまいます。
極度の高血圧や低血圧の方は、失神後に意識障害を起こす可能性があります。短時間での血圧の乱高下は、身体に様々な悪影響をもたらしてしまうのです。
満腹状態でお風呂に入ると、つい眠たくなってしまう方は多いと思います。食後の眠気を防ぐ為にも、お風呂は食前に入るのが正解です。アルコールが好きな方や薬を常用している方は、特に食前がベストですよ。
お風呂でのぼせて失神、意識障害に陥らない為にも水分補給は大切です。お気に入りのミネラルウォーターを、バスルームに常備しておきましょう。
本を読んだりDVDを観たり…お風呂に趣味を取り入れる事で、眠気をシャットアウトします。夢中になりすぎて、長湯しないように気をつけてくださいね。
お風呂で寝る原因の一つである睡眠不足を解消するには、日頃から質の良い睡眠を取っておく事が重要です。時間が空いた日のちょっとした昼寝も効果的です。
毎日の疲れをリセットしてくれるお風呂は、ちゃんと工夫さえすれば安全に癒し効果が得られるリフレクソロジーです。大好きな趣味入浴剤を持ち込んで、ゆったりと安らぎを感じてくださいね。
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