2015/12/12
宮崎 綾佳
2015/12/22 更新
家を建てたらウッドデッキを作りたいと私でも思ってしまいます。でも、ウッドデッキは「木」という天然素材でできていますから、人工の素材に比べれば耐久性が劣るでしょう。少しでも長く素敵なウッドデッキを楽しむ為に耐久性を向上させる方法を調べました。
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樹脂木VS天然木!ウッドデッキはどちらがいいの?
一戸建ての場合、庭(外まわり)をどのようなプランとするかは、心地のよさを左右する重要なポイントのひとつです。最近では、ウッドデッキを設けたプランも人気となっており、新築でもリフォームでも取り入れられるケースが多くみられるようになりました。
ウッドデッキとは、グランドレベル(地面)から高さを設けた木材でつくられた甲板のこと。束(短い垂直材)、大引き(根太を支える横材)、根太(床板を受ける横架材)、デッキ床板で構成されたものです。一般的には、天然木を使用したものを指しますが、木粉と樹脂を混ぜるなどした人工的なエクステリア建材も含むことが多いようです。
選ぶ前に「樹脂木」と「天然木」の特徴を耐久性やメンテナンス方法も含めてまとめてみました。
ウッドデッキの素材は天然木だけだろうと思っていましたが、最近では樹脂木なども加わり、耐久性も良くなってきているようですね!せっかく設置するウッドデッキですから、長~いお付き合いにしたいですから、参考にしてくださいね♪
樹脂木ってなに?
まず皆さんあまり聞き慣れない樹脂木についてご説明いたします。
樹脂木は再生木・人工木とも呼ばれていますが、現在エクステリア商品を製造するアルミメーカーのウッドデッキの主流をなしている素材です。樹脂木の最大の特長は、その耐久性がよくあげられます。
そもそも「樹脂木」というのは普通の木材と違い、木粉とプラスチックを混ぜ合わせて、押し出し成型した材料です。
完全な木材というわけではないため、シロアリに強く、湿気を吸わないので木材特有の「腐る」ということもかなり抑えられます。さらには防腐処理やシロアリ対策などで薬剤を塗ったりする必要がないため、小さなお子様やペットなどが万が一この樹脂木を舐めたりしてしまっても危険性は低くなっています。また先ほどの湿気を吸わないということは当然吸水率が低いともいえ、天然木に比べて反りが起こりにくいものとなります。
樹脂木って木粉とプラスチックを混ぜたものだったんですね!天然木に比べて耐久性もかなりあるようだし、ペットなどがなめても安全でシロアリにも強いなんて、これで決まり!のように思えますが、次は天然木の説明です。
当然ながら天然木にもいいところはたくさんあります。
樹脂木に比べてより木の風合いを感じられるため、自然の中での調和という点では天然木に軍配が上がりますし、断熱性能に優れた種類の木で作ったウッドデッキは冬は暖かく、夏はそれほど熱くならないといったメリットがあります。
加工性がいいものもあり、自由な設計ができるというのもポイントが高いですね。
その上価格という点においても、ホームセンターなどで販売されている木材などは安く手に入るので価格では人工木より安くなることの方が多いように感じられます。
しかしながらこれはソフトウッドと呼ばれる天然木に限られたお話しです。
ソフトウッドは確かに安さ、加工のしやすさという点で樹脂木を上回ります。しかしやはりこれには耐久性という点に不安が残ります。
シロアリなどに弱く、腐食もしやすいため毎年の塗装が必要な状態となってしまうのが実情です。
最終的には4~5年でボロボロになってしまうことが多いのです。
ではハードウッドという天然木ではどうでしょうか?たしかにハードウッドはかなりの耐久性を誇ります。メンテナンスなども不要なものもあり、元々の木の風合いが生かせるため天然木でウッドデッキを購入するならソフトウッドよりハードウッドがオススメです。
耐久性の事を思えば「樹脂木」で決まり!と思っていましたが、「天然木」でもハードウッドなら樹脂木に劣らない耐久性がある事が分かりました(^^♪
「それなら天然木のハードウッドでウッドデッキを作った方がいいじゃないか!」
というのが結論になっていしまいそうですが、それだけハードウッドは価格も高いんです。人工木のデッキに比べるとだいたい1.2倍ほどでしょうか。
またやはり天然木という素材の関係上、腐食やシロアリについては被害にあうことは避けられません。
あくまでソフトウッドに比べて「丈夫」ということですので・・・
さらに加工が非常に難しいというのも難点ですね。ナナメやカーブを描くなど少しオシャレにしたいという点では人工木やソフトウッドに一日の長があります。
樹脂木製ウッドデッキ
エクステリアメーカーのウッドデッキ商品の多くは、樹脂と木粉などを混ぜ合わせ、成型した建材ですが、メーカーや商品によって素材の構成は異なります。
人工木材や合成木材、樹脂木などさまざまな名称で呼ばれ、木片などの廃材とプラスチック容器などの廃(再生)プラスチックを成型加工した、環境に配慮されたタイプなどもみられます。素材としての均一性も高く、専用のジョイント金具などを用いるなど、比較的簡単に施工できるような工夫も施されています。リアルな木目の模様や溝などを表現した、天然木の質感を持つ素材も増え、カラーバリエーションも豊富。サイズはもちろん、曲線の加工など、プランや好みに合わせて選ぶことも可能です。フェンスやステップ、床下点検口など、さまざまなパーツも揃っています。
商品によって性能は異なりますが、耐水性に優れ、腐りにくく、シロアリなどにも強いため、耐久性が期待できます。経年変化による色落ちがほとんど起きず、天然木で起こりがちな干割れ(日光の直射や温度の差のために、ひびが入ったり割れたりすること)やササクレなどの心配もありません。
メンテナンスの注意点
耐久性に優れている樹脂製ウッドデッキの土足による土汚れなど日常的な汚れは水で洗い流し、汚れ具合によってはデッキブラシや高圧洗浄機などを使用しても。頑固な汚れは中性洗剤で、漂白剤などを用いてもいいでしょう。表面についた傷は、市販のサンドペーパーでこすれば目立たなくなる、という商品もあります。日々のお手入れ が難しいご家庭に向いているといえるでしょう。
さすが、耐久性に優れた樹脂木製ウッドデッキ!お子さんが小さいとか、ペットがいるご家庭によいかもしれませんね(^^♪
天然木製ウッドデッキ
ウッドデッキは雨風にさらされるため、強度と耐久性があり腐りにくい木材が適しています。
ウッドデッキに用いられる主な樹種としては、ウェスタン・レッドシダー(米杉・カナダ杉)、イペ、ウリン、セランガンバツ、クマルなどが挙げられるでしょう。ウェスタン・レッドシダーは、耐久性、耐水性に優れ、軽量で加工しやすいのが特徴。イペは、耐久性、耐腐朽性に優れ、木目も美しく、公共施設などでも多く用いられている素材。ウリンは、耐水性に優れ、狂いの少ない木材です。
天然木の腐食を防止し耐久性を高めるために、防腐剤などの薬剤を注入し、耐久性を向上させた素材もみられます。
メンテナンスの注意点
天然木のウッドデッキの寿命は、木材の種類や塗装、設置される土地の気候や土壌、設置方法、日々のメンテナンスなどによって変わるので一概には言えません。
同じ敷地でも、日当たりのいい南側に設置した場合と湿気がちな北側に設置した場合では耐久性が異なることもあるでしょう。
耐久性に大きく関わるのはメンテナンス。素材にあわせたお手入れや塗り替えなどを行うことが重要です。日頃のお手入れとしては、土や砂ぼこりがたまらないように、デッキブラシでの掃除を。砂ぼこりを放置しておくと、ほこりの中の腐朽菌が木を腐らせるケースもあります。また、コケが生えてきた場合は、しっかり落しておくことも大切です。
その他、鉢植えやプランターなどを同じ場所に長期間置いておくと、湿気が溜まり、汚れや腐食の心配もあるので、定期的に移動させること。直接ではなく、台の上に置くなどして、通気を確保するのも耐久性におおきくかかわってきます。
ウッドデッキの素材で耐久性を重視した場合、樹脂木製だと思っていましたが、天然木製にもいろいろあって、薬剤を注入して耐久性を向上させた物もあると知りました。
ウッドデッキを作る
ウッドデッキは、外構工事会社に施工を依頼しなくても、自分で造ることも可能ある程度のDIY技術が必要なものだけでなく、比較的簡単でDIY初心者でもチャレンジできるキットもみられます。いずれも、DIYショップやネット通販などで扱っているので、サイズや価格だけでなく、作業方法や工程、サポート体制などを確認した上で購入するようにしましょう。商品によって耐久性や施工性などは異なるので、プランニングの際には、いくつかの商品を比較検討することも大切です。です。
ウッドデッキの素材は、「樹脂木」か?「天然木」か?
これからウッドデッキを作ろうと思っている方は、耐久性や施工性、家族構成やメンテナンスの方法を含め、あなたのライフスタイルに合った素材を選ぶようにしてくださいね!
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