2016/10/04
tadashi0613
ポトスはみずみずしいグリーンの葉っぱが人気の観葉植物。見た目が可愛いだけでなく、育て方が簡単なので、初めての人にもおすすめです。そこで、とっても簡単な室内での育て方と飾り方をご紹介!あなたもぜひ、ポトスの魅力にハマってください♡
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ポトスって名前はよく聞くけれど、どんな植物か詳しくないという人も多いのでは?そこで、まずはポトスという植物について、少し解説しようと思います。
ポトスの原産地
ポトスの原産地はソロモン諸島から東南アジアの亜熱帯と熱帯雨林。
こちらが野生のポトスです。大きくなるとモンステラの葉っぱのようににた形になり、全長はなんと10mに達するものもあるそう。
ポトスが日本にやってきたのは明治時代のこと。それから長く「観葉植物といえばポトス」と言ってもいいほど、広く親しまれてきました。
ポトスの特徴
ポトス(Pothos)はサトイモ科・エピプレナム属、常緑つる性植物です。以前はポトス属に分類されていたことから、園芸上「ポトス」という名で呼ばれています。
蔓は登上させると葉が大きくなり、逆に下に垂らせば縮小する性質を持っています。
比較的光の少ない場所でも育つので、室内で栽培しやすく、ホテルや銀行など、様々な施設で飾られています。
ポトスの花言葉
ポトスの花言葉は「永遠の富」「華やかな明るさ」です。ポトスの葉っぱには黄色の斑(ふ)がありますが、そこから学名や英名でも”黄金色”を意味し、和名では「黄金蔓(おうごんかずら)」と呼ばれています。
風水的にもぐんぐん成長する”陽の気”がある植物と言われ、愛情や絆を深める力が期待できるとか。また、黄金蔓という名から、お金とも縁があると言われています。
ひとくちにポトスと言っても、多くの種類が流通しています。現在でも新しい品種が開発されていて、斑を抜いたりねじってみたり、いろいろ改良され続けているそうです。
ここでは、代表的な品種をいくつかご紹介!あなたのお気に入りは見つかるかな?
「ゴールデンポトス」
こちらはゴールデンポトスという定番の品種です。ポトスの和名「黄金蔓」はこの品種を指しています。
ポトスの中でも1番育て方が容易で、観葉植物初心者さんには特におすすめです☆
「ライムポトス」
こちらがゴールデンポトスに並んでメジャーなライムポトス。葉が鮮やかなライム色です。美しい葉色を保つには、適度に明るい場所に置くことが大事です。
ゴールデンポトスと同じように育て方が容易で、増やすのも簡単な品種です。
「ポトスマーブルクイーン」
こちらはポトスマーブルクイーンです。青緑の葉に大理石のような白いマーブル模様が入っていることから、この名前になったようです。
緑が少ない分、葉緑素も少なく、水分の吸い上げと体力がない品種。水を控えめにしないと枯れてしまうデリケートなところがあります。
「ポトス・エンジョイ」
こちらはポトス・エンジョイ。緑色に白い斑が入っています。マーブルクイーンにも似ていますが、ポトス・エンジョイの方が色のコントラストがハッキリとしています。
小型の品種なので、テーブルや小さな棚に飾ったり、寄せ植えにも向いています。
ここまでご紹介したお店で手に入るポトスは、実は幼株です。成株は葉が60㎝以上に蔓は10m以上にもなります。それほど、ポトスは強くて元気な植物なのです。
それではまずポトスの育て方・置き場所からご紹介しましょう。
ポトスの置き場所をよく知らないと枯れてしまうことがあるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
ポトスの置き場所① 明るい日陰に置く
ポトスは原産地が熱帯の東南アジアというのもあって日光が大好きな観葉植物です。
普段は明るい日陰に置いておくようにしてください。
ベストは日の当たる窓辺です。日光に当てた方が葉の模様も鮮明になり、丈夫な株に育ちます。
ポトスの置き場所② 直射日光はNG
日当たりのいい所が好きとはいっても、夏の間にポトスを直射日光の当たる場所に置いておくと葉っぱが日焼けを起こしてしまいます。
レースのカーテンなどを使って、直射日光は避けてください。
ポトスの置き場所③ 耐陰性はあるけれども…
ポトスは耐陰性に優れた観葉植物です。
ただ、あまりにも日が当たらない場所で育てていると、生育不良で葉の模様が薄くなり、弱々しい株にしか育ちません。
日陰で育てる時は、たまには日当たりの良い場所に移動してあげるといいでしょう。
ポトスの置き場所④ 冬の間の置き場所
ポトスは寒さに弱い観葉植物です。
冬の間はできるだけあたたかく、日光がよく当たる場所に置くとよいでしょう。
耐寒温度は8℃以上で、それ以下になると葉っぱが落ちてしまいます。
ポトスの置き場所⑤ エアコンには気をつけて
ポトスは高温多湿を好む植物です。夏や冬は、エアコンの風で乾燥しないように注意してください。できる限り風の当たらない場所に置くのが賢明です。
乾燥が気になる時は、霧吹きで葉に水をかけてあげて湿度を保ちましょう。
さて続いてご紹介するポトスの育て方は、水やりについてです。
水やりもやはり重要な部分なので、ぜひ覚えてくださいね。
ポトスの水やり① ポトスは多湿が大好き
ポトスは高温多湿が大好きです。
春から秋の間は土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげるようにしてください。
ポトスの水やり② 夏は水をたっぷり
特に夏のポトスは水をぐんぐん吸うようになります。
夏になったら水をたっぷりあげるようにしてください。毎日でも大丈夫でしょう。
ポトスの水やり③ 冬の水やり
冬のポトスは生育が鈍るので、水の吸い上げもゆっくりに。水やりのペースは、土の表面が乾いて数日経ってからを目安に与えてください。
冬に水を与え過ぎると根腐れを起こしてしまうので、十分注意してください。
ポトスの水やり④ 葉水
乾燥が苦手なポトスには、通常の水やりに加えて霧吹きで「葉水」をあげるのも大事なポイント。特に乾燥しやすい冬場は気を付けてあげましょう。
置き場所と水やり以外の、育てる上で知っておきたいポイントをご紹介します。
長く大切に育てるために、ぜひ確認してください。
ポトスの育て方 知っておきたい「用土」
ポトスに用いる土は、水はけの良いものがいいでしょう。メジャーなものだと<小粒の赤玉土6:腐葉土3:川砂1>ぐらいの用土です。
不安な人は、観葉植物用のブレンド土が販売されているので、そちらを利用するのがいいと思います。
ポトスの育て方 知っておきたい「害虫」
ポトスはハダニやカイガラムシがよく付きやすい害虫です。
ハダニは葉の裏に付きます。見つけたら殺ダニ剤やキンチョールで駆除して下さい。
またカイガラムシ(白い貝殻状の物質で覆われた姿をしている)は葉だけではく、枝や茎などにも発生します。歯ブラシなどを使ってこすり落としてください。
ポトスの育て方 知っておきたい「植替え」
ポトスの植替え頻度は2年に1回ほどがベストです。植え替えに適した時期は、4月~7月の間です。その際、ひと回り大きい鉢に植え替えます。
また2年経っていなくても、根が張って鉢から出ていたら、植替えを行うようにしましょう。
ポトスの育て方 知っておきたい「肥料」
春~秋にかけての生育期は、2~3ヶ月に1回程度、観葉植物用の肥料か液体肥料を与えましょう。
梅雨入りから真夏には、液肥なら10日に一度、置き肥なら2ヶ月に1度を目安に肥料を与えると効果的です。
冬は生育がゆっくりなので、肥料を控えるようにしてください。
ポトスの育て方 知っておきたい「増やし方」
ポトスは水挿しにすれば簡単に増やすことができます。
伸びすぎた蔓を好きなところでカット。水の入ったコップに挿して直射日光の当たらない場所で管理します。1ヵ月ほどで根が出てくるので、土やハイドロカルチャーに植え替えます。
ポトスは土だけでなく、一般的に「ハイドロ」と呼ばれる水耕栽培でも育てられます。
では、そのハイドロの特性と使い方を見てみましょう。
ハイドロとは…
土の代わりに発砲煉石(ハイドロボール)という粘土を高温で素焼きしたものを使った水耕栽培を「ハイドロカルチャー」と言います。
最近は、カラフルな細かい石を使ったカラーサンドの水耕栽培もあります。
ハイドロでの育て方
<置き場所>
カーテンで直射日光を遮った”明るい日陰”が最適。
<水やり>
水量はハイドロ土壌の1/5くらいの高さまで、頻度は週に1度程度で大丈夫です。透明の器を使用すると、水量が目で確認しやすくて便利。
<必要なもの>
☆根腐れ防止剤(雑菌の繁殖を抑える)
☆イオン交換樹脂栄養剤(苗に栄養を与えるというより水質浄化のために必要)
ハイドロで育てるメリット&デメリット
メリット…土を使わないため清潔で、室内で育てやすいこと。また、虫も発生しにくく、水やりも頻繁に行わなくてもいいこと。
デメリット…もともとは土で育つものなので、温度管理や肥料の加減を土栽培より注意してあげないと育ちにくい。土栽培に比べて大きくなりにくい。
温度と水量管理をしっかりしていないと枯らせやすいハイドロですが、用意するものも少なく始められるので、初めて観葉植物を扱う人の手始めとしていいのではないでしょうか?
ポトスにはつる性植物の特性を活かした飾り方がいくつもあります。
お部屋のインテリアやポトスの大きさに合せて、いろんな楽しみ方ができますよ♡
下に垂らす
テーブルに置くと、伸びる葉っぱが邪魔になる…。そんな時は棚の上から垂らしてみてはどうでしょう?素敵な緑のカーテンが出来上がります。
人の通り道を避けて飾れば、ぐんぐん伸びても邪魔になりません。
壁などに這わす
ハンギングした鉢から伸びた蔓を、ロープやフックに絡ませて壁に這わせるのも素敵です。
窓辺に飾れば清々しく、壁を利用した飾り方なら、自然が描くアートのように緑の曲線が美しいインテリアになります。
支柱を使ってタワー仕立てに
ポトスは自立できない植物なので、放っておくと下にダラダラと伸びていきます。場所をとらず、しかもボリュームたっぷりに育てたいなら、タワー状にするのがおすすめです。
市販の支柱を株の横に立てると、自然にポトスの蔓が誘引されていきます。また、ヘゴという木製の支柱なら、ザラザラとした表面にポトスが絡まりやすく、見た目も自然で美しく仕上がります。
花瓶に活ける
水挿しで育つ植物だから、伸びきった葉を少し取って、花瓶に活けてみませんか?
緑の少ない場所に飾れば、それだけで空間が明るく元気になりますよ。
ポトスの育て方と飾り方についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ポトスは様々な品種があるほか、吊るしたりハイドロカルチャーにしたり、飾り方のバリエーションにも富む観葉植物なので、楽しく生活に取り入れられますよね♡
そんなポトスをぜひあなたも育ててみてください。楽しいグリーンライフがやってきますよ!
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