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    グリーンインテリアを増やそう!パキラの挿し木の仕方を紹介します

    丈夫で育てやすく、手を広げたような葉の形と樹形が魅力的な観葉植物パキラ。初心者から上級者まで、幅広い人気を誇るこの観葉植物を増やしてみたいと思いませんか?今回は、パキラの基礎知識や挿し木の仕方など、パキラの挿し木を成功させるための情報をまとめてみました。

    観葉植物パキラとは?

    まずはパキラについて、簡単にご紹介します。

    観葉植物パキラとは

    パキラは熱帯アメリカを原産地とするパンヤ科パキラ属の熱帯性の樹木です。本来は樹高7m~15mにもなる高木ですが、観葉植物としてのパキラは10cm~2mほどの大きさの鉢植えで楽しみます。

    観葉植物の中でも生育旺盛、掌のような形の大きな葉、生命力が強くて挿し木が簡単である事などから、初心者から上級者まで幅広い人気があります。

    愛嬌のある個性的な姿に、生命力も強くて育てやすいとなれば、人気が高いのも納得ですね。

    パキラは花をつける?

    パキラは条件がそろえば、花をつける事があります。開花時期は6月~7月です。

    ただし、花をつけるのは「実生株」と呼ばれている種から育てられたパキラだけです。白い花びらが咲き進むごとに反り返り、中から雄しべが出てきて受粉すると果実が実ります。

    購入したパキラが運よく花が咲く実生株だったなら、開花時期には花が見られ、果実も見られるかもしれませんね。

    購入したパキラが挿し木株か実生株かは、見た目ですぐに見分けがつきます。

    パキラの挿し木株と実生株との違い

    実はパキラは挿し木で育てた挿し木株と、種から育てた実生株との違いがはっきりと分かる植物です。

    パキラの特徴の1つであるずんぐりとしたとっくり型の幹は、実生株だけに表れる特徴で、挿し木株の幹は棒状です。

    実生株だったとしても、花をつけ実をならすには、かなり株が大きく成長している事など、色々と条件がありますので、花をみるのは難しいです。

    また、果実がなったとしても、果実、正確には果実から採取できる種子の取り扱いには、ちょっと注意が必要なのです。

    種子の毒性

    カイエンナッツ

    パキラの花後には果実ができ、熟すと茶褐色の種子が出てきます。

    種子は直径1cm~2cmほどで、カイエンナッツとも呼ばれています。昔は食用にされていましたが、現在は微量ながらソラニンという毒素が含まれている事が判明したため、食用での利用はされていないそうです。

    ソラニンはジャガイモの発芽部分にも含まれていると言われている毒素です。

    発芽前のパキラ系種子を食用にしている地域は現在でも一部存在していますが、中南米や台湾など、多くの国々で食用とする事が禁止されているそうです。

    風水効果も抜群な観葉植物パキラ

    風水的にも縁起が良い植物パキラ

    パキラには「発財樹」という別名があり、「商売繁盛」の意味があるとも言われています。そのため新築祝いや開店祝いなどといったお祝いの品にも選ばれる事が多い観葉植物です。

    金運アップに良いとされているパキラですが、仕事運や勉強運にも良い効果を齎すとされています。

    また、風水から見た観葉植物は、葉の形や成長する向きによって持つ意味が違ってくるそうです。

    丸い葉・・・穏やかで、気持ちを落ち着かせる効果がある
    鋭い葉・・・鋭い気を発生させ、邪気を払う浄化作用がある
    上に向かって成長する葉・・・「陽」の性質を持ち、活発な気を発生する
    下に向かって成長する葉・・・「陰」の性質を持ち、気を優しく静める効果がある

    出典:http://www.apego.jp

    パキラの葉は丸く、上へ向かって伸びますので風水の定義によれば、活発な気を発してやる気を起こさせると同時に、リラックス効果も齎してくれる観葉植物だという事になります。

    風水的に向いたパキラの置き場所は?

    パキラは大きく枝を伸ばすため、スペースを広く取る必要がある事から言っても、一番良い置き場所は、スペースも確保できるリビングです。気を落ち着かせる効果が高いパキラは、いつも見える場所に置くのが吉とされています。

    特に気が停滞しやすい隅に置くと、パキラが気の流れを良くして、停滞するのを防いでくれると言われています。

    リビング以外でおすすめの場所は寝室や勉強部屋。寝室はリラックス効果を最大限に活かせますし、勉強部屋は勉強運にも効果があるパキラを置くと集中力が高まり、気を落ち着かせてくれるので、勉強がはかどります。

    パキラの育て方

    挿し木で増やすためにも、まずはパキラを元気に育てる方法を知る事が大切です。

    丈夫で育てやすいと言われているパキラですが、生きている植物である以上、育て方を間違うと枯れてしまう恐れがあります。

    観葉植物パキラを美しく健やかに保つために

    観葉植物パキラは生育旺盛で、非常に育てやすいと言われていますが、「枯らしてしまった」という声をよく聞きます。

    また、植え替えの適期や、伸び過ぎた枝をどこから切れば良いかなど、育てていく内に色々と疑問も湧いてくる事でしょう。

    そんな悩みを解消するために、ここではパキラの育て方のポイントを紹介します。

    ポイント① 置き場所

    室内でも日当たりの良い場所を確保する

    パキラは耐陰性はありますが、日当たりの良い場所を好みます。室内に置く場合は窓辺など日光が入る場所に置くのがおすすめです。

    日照不足だと葉が落ち、枝が細く間延びして樹形が悪くなってしまうパキラですが、夏の強い日射しに当たると葉焼けを起こしてしまうので、直射日光は避けて、レースのカーテン越しなどの明るい日陰に置くようにして下さい。

    気温が5度以下になると葉を落とすので、冬(11月~3月)は室内でも玄関先や窓際など気温が下がりやすい場所は避けて、暖かいお部屋に置きましょう。

    ただし、エアコンの風が直接当たる場所だと乾燥して枯れてしまう事があるのでご注意下さい。

    ポイント② 水やり

    水のやり過ぎに注意

    実はパキラが枯れてしまう原因の多くは「水のやり過ぎ」にあります。乾燥地帯の植物であるパキラは、乾燥気味に管理するのがポイントなのです。

    パキラの水やりは土の状態をよく見て、土が白っぽく乾いてからたっぷりと水を与えます。土の表面にまんべんなく水をやり、鉢底から水が流れてくるまで与えます。

    鉢の底に受け皿を敷いている場合、水がたまっていると根腐れの原因になりますので、たまった水はその都度捨てて下さい。

    生育が鈍る秋から冬にかけては水やりを控えて、真冬は土が乾いて2日~3日たってから与えるようにします。

    ただし、室内で真冬でも15度以上の気温が保てる場所の場合は、通常通りの水やりを行います。

    空気が乾燥しやすい季節には葉水を与える

    霧吹きなどで葉に水をかける事を「葉水」と言います。空気が乾燥しやすい時などに、パキラなどの観葉植物に葉水をしてやると葉の色艶が良くなりますし、防虫効果もあります。

    葉水をする時は、葉の表だけでなく裏にもして下さい。

    ポイント③ 肥料

    固形タイプの緩効性化成肥料がおすすめ

    パキラに適している肥料は固形タイプの緩効性化成肥料です。生育期の5月~9月に、1~2か月に1回の割合で鉢の大きさに応じた量を土の上に置くだけでOKです。休眠期の冬は必要ありません。

    肥料は色んな種類がありますが、観葉植物用の肥料が市販されているので、それを使用するのがおすすめです。

    水と同じく、肥料も与え過ぎると肥料焼けを起こしてしまいます。肥料のいらない冬に与えたり、規定以上の用量を与える事のないように注意して下さい。

    ポイント④ 剪定

    好きな場所で切り戻せる

    パキラの剪定の適期は5月~7月です。間延びした枝を切り戻して風通しを良くしてあげましょう。どこの部分で切り取っても2週間~1か月ほどで新芽を出してきますので、全体をよく見て、バランスが良いと思う高さで切り戻します。

    ただし、斑入りの品種の場合は接ぎ木されたものがありますので、接ぎ木した場所よりも下で切らないように注意が必要です。

    接ぎ木されたものは接ぎ木するためのテープや幹や枝の部分の盛り上がりが目印になります。剪定前によく確認しておきましょう。

    植え替えは?

    植え替えの適期は5月~7月

    パキラは根の生長が早く、順調に生育していれば、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりを起こしたパキラを放置していると、水の吸い上げが十分に行われなくなり葉が落ちてしまいます。

    購入から2年以上たっている、鉢の大きさに対して株が大きく生長し過ぎている、鉢底から根が出てきている、水はけが悪い・・・などといった状態になった時を目安に植え替えましょう。

    植え替える時期は5月~9月の生育期、その中でも最も適しているのは5月~7月です。

    植え替えのやり方は、まず鉢から株を取り出し、根の周りの土を3分の1ほど落とします。この時、黒ずんだ根があれば切り落とします。それから新しい用土を使って一回り大きな鉢に植え替えます。

    用土は市販されている観葉植物用の培養土がおすすめです。

    パキラの増やし方~挿し木と実生~

    パキラの主な増やし方

    パキラの主な増やし方は「挿し木」と「実生」の2つがあります。

    ただこの内の「実生」(種まき)は、家庭で行うのは難しいと言われています。何故ならパキラの種は市販されておらず、パキラを育てていても花が咲いて実が付くのは稀な事なので、一般家庭で種から育てる方法は一般的ではありません。

    前にも紹介しました通り、パキラは種から育てた実生株でないと花をつけません。また、パキラの実生株を購入できたとしても、実をつけ種がとれるようになるには10m近くまで育てる必要があるのです。

    そのため、一般家庭でパキラを増やす方法としては挿し木が一般的です。

    挿し木(さしき)は、植物の人為的繁殖方法の1つ。クローン技術の元祖とも言える。

    母株の茎の一部を切り取り(これを挿し穂という)、挿し床に挿し、芽と不定根の形成を期待することで個体数を増やす園芸ないし農業技術である。これは、種子を形成しないか種子繁殖が経済的、栽培技術的理由などにより適さない植物を繁殖させるための方法のひとつとして用いられる。

    出典:https://ja.wikipedia.org

    パキラの挿し木ができるようになると、数を増やすだけでなく、根腐れして枯れかかった株の更新も可能になります。

    しかしパキラの挿し木の方法が分からなかったり、根付かなかったりで悩む方もおられると思います。

    そこでここでは、パキラの挿し木の成功率を上げるポイントと、挿し木のやり方をご紹介します。

    挿し木成功のポイント①

    挿し木成功のポイント① とにかく清潔に保つ

    挿し木に使用する枝や葉を「挿し穂」と呼びますが、この挿し穂を切る際に使うハサミやナイフは、切れ味の良いものを使用します。切れ味が悪いと繊維を潰してしまい、そこから腐ってしまうからです。

    そして挿し穂を挿す土は清潔で肥料分のない挿し木用の土を用意します。必ず新品の土を使いましょう。挿し穂が傷んだり腐ったりしないために必要な事なので、絶対に守りましょう。

    挿し木成功のポイント②

    挿し木成功のポイント② 挿し木の適期は5月~7月

    パキラの挿し木の適期は5月~7月頃です。この時期以外でも環境や置き場所に気をつければ不可能ではありませんが、基本的に暖かい気候を好むパキラの性質と、挿し木を行った後の成長を考えると、温度と湿度が高まり、パキラの好む気候になるこの時期に行うのが一番良いのです。

    挿し木成功のポイント③

    挿し木成功のポイント③ 乾燥と水のやり過ぎに注意!

    挿し木を行って最初の水やりはたっぷりと与えた方が良いのですが、その後は土の表面が乾いてから与えるくらいにしましょう。土の水分がなくなっていくのと同時に根の伸長を促すためです。

    ただし乾き過ぎはNGです。乾き気味とたっぷりの水やりとを交互に行う事が成功の重要ポイントです。

    挿し木成功のポイント④

    挿し木成功のポイント④ 緑色の枝を使用する

    挿し木には緑色の葉がついた健全で充実した枝を使用しましょう。葉の枚数は2~3枚程度、枝の長さは10~20cm程度にします。

    葉が多過ぎたり、枝が長過ぎたりすると、蒸発が多くなったり、頭が重くなって倒れてしまったりするからです。

    挿し木成功のポイント⑤

    挿し木成功のポイント⑤ 発根促進剤を使用する

    挿し木を行う際、おすすめなのが発根促進剤を使用する事。成功率が大幅に上がります。特におすすめなのが発根促進剤「ルートン」と植物活力素「メネデール」の併用です。

    ルートンは挿し穂を土に挿す際、切り口に付けて使用します。メネデールは土に挿す前の挿し穂を水で薄めたメネデールに浸したり、挿した後も水やり代わりに与えたりすると、根の生長を助け、植物の水分や養分の吸収を助けます。

    パキラの挿し木のやり方

    それではパキラの挿し木の仕方をご紹介します。

    パキラの挿し木のやり方① 挿し穂を用意する

    まずは挿し木にするための挿し穂を用意します。青々として勢いのある充実した枝を選び、よく切れるハサミで10~20cmほどの長さに切ります。この際、切り口は斜めにカットするようにして下さい。切り口の面積を広くして、水を吸いやすくするためです。

    そして2~3枚の葉を残して後の葉を切り落とします。残した葉が大きい場合は半分くらいにカットします。水分が蒸発し過ぎるのを防ぐためです。

    パキラの挿し木のやり方② 土に挿す

    パキラの挿し穂ができたら、土に挿します。その前にメネデールを水で100倍に薄めた液に浸したり、切り口にルートンを付けておくと発根しやすくなります。

    挿し穂を土に挿す前に、割りばしや鋼管棒などで穴をあけておくとスムーズに挿す事ができます。

    パキラの挿し木のやり方③ 明るく風通しの良い場所で管理する

    挿し穂を土に挿した後は、水をたっぷりと与えて、明るく風通しの良い場所で管理します。早ければ10日~2週間で発根します。新芽が出れば根が出ている合図です。水のやり過ぎと乾燥し過ぎに注意して管理します。

    水やりも水で薄めたメネデールを使用すると、根の生育が良くなり、挿し木の成功率が高くなります。

    正しい方法で行っても必ず成功するとは限らないのが挿し木です。挿し穂は複数作っておきましょう。

    まとめ

    観葉植物パキラの増やし方について色々とご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
    魅力的な姿と縁起の良い風水アイテムとしても人気の高い観葉植物パキラを、ぜひ育てて増やして、ライフスタイルの向上にお役立て下さい。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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