挿し木で増やそう!ゴールドクレストの増やし方をまとめました!
2017/06/12
るおう・あららぎ
美しく豪華な花を咲かせることで人気のクジャクサボテン。でも種類や育て方をよく知らない方も多いのではないでしょうか?育て方が難しいと感じている方、今育てている株を「増やしたい」と考える方、クジャクサボテンは挿し木で増やせます。元気に育てて挿し木で増やしませんか?
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多肉植物のクジャクサボテンは、美しい花が咲く人気の品種です。株を増やしたい時は、葉を切り取って挿し木にします。お気に入りのジャックサボテン、挿し木に挑戦してみましょう!
クジャクサボテンのような多肉植物の株を増やす場合多くは、「葉」の部分を使います。葉を使う挿し木の方法を「葉挿し」と呼んでいます。
クジャクサボテンの挿し木の適期は5月~7月ですが、10度以上に保てる環境があれば、他の季節でも挿し木を行う事は可能です。
挿し木のやり方① 挿し穂となる葉を陰干しにする
挿し木にするため、まずは痛んでいない元気な葉を15cm~20cmの長さに切り取り、1週間~10日ほど陰干しします。
何故陰干しするのかと言うと、クジャクサボテンの葉は肉厚で水分を多く含んでいるため、そのまま挿すと切り口から腐ってしまうからです。
挿し木のやり方② 赤玉土に浅く挿す
クジャクサボテンの挿し木の陰干しが済んだら、素焼きの鉢に清潔な赤玉土(中粒)を2~3分目ほど入れたものを用意し、そこに浅めに挿します。
土に挿すというよりは、鉢にもたれかけるように、たてかけていくような感じで挿していくのが、クジャクサボテンの挿し木の面白いところです。
これで挿し木作業は完了です。水やりは10日に1回ほどで十分です。
挿し木に成功していれば、3週間ほどで発根します。発根後は根の乾燥を防ぐため、表土が常に軽く湿っている程度に管理します。
挿し木の根の長さが2cmほどになったら、それぞれを鉢に植えて育てます。4~5号くらいの鉢に浅く植え、支柱をたてて固定します。植え付け作業が終わったらすぐに水をやり、1か月後に追肥して下さい。
クジャクサボテンを増やす方法としては、ご紹介した挿し木が最も簡単で一般的です。挿し木にするにはまず、元気で健康に育っているクジャクサボテンの株が必要になります。
園芸のクローン技術・挿し木
挿し木は植物の人為的繁殖法の1つです。主に種子で増やすのが難しい植物、ハーブ、観葉植物、多肉植物、花木などを増やす時に用いられます。
増やしたい植物から枝や茎、葉などの一部を切り取り、それを挿し床に挿して管理して増やしていきます。簡単に言うと挿し木とは、園芸版クローン技術なのです。
挿し木には元気で健康な株が必要。だけど・・・
挿し木はクローンです。そのため挿し木を成功させるためには、まず挿し穂を取る親株が元気で健康に育っている事が絶対に必要なのです。
ところが、実はクジャクサボテンは「枯らしてしまった」「花が咲かない」など、上手く育てられなかったという声がよく聞かれる植物でもあるのです。
そこで、挿し木を成功させるため、そしてクジャクサボテンの花を楽しむために、クジャクサボテンの育て方のポイントをご紹介します。
葉を放置しない
クジャクサボテンの花が咲かない大きな原因の1つは「葉の放置」です。クジャクサボテンの葉は、放っておくとどんどん伸びて倒れやすくなってしまう上に、栄養を葉に取られる分、花がつきにくくなってしまうのです。
そこで中型の品種なら60cm、大型品種なら1mくらいに伸びたところで葉の先端部分をカットします。
クジャクサボテンはそうすると葉は伸びなくなり、脇芽の数を増やす事ができます。
それから地際から伸びる葉で、弱々しい細い葉、枯れてしまった葉は、根元から切り取ります。
さらに葉の上の方から伸びてくる新芽も、大きくなったものは2~3芽を残して摘み取ります。
これらの作業を5月~9月の生育期に、長く伸びた葉を対象にして、適宜行います。
日当たりと置き場所
クジャクサボテンは、午前中の日光が当たる半日陰を好む性質があります。特に春と秋は日光に当たる事で花つきが良くなります。
ただし、直射日光は葉焼けを起こす恐れがありますので、特に日射しが強くなる夏は直射日光が避けられる場所に置きましょう。
また、クジャクサボテンは高温多湿も嫌いますので、梅雨時などは長雨に当てないように軒下などに避難させておきましょう。
耐寒性の低い植物ですので、冬は霜が降りる前に室内の日当たりの良い場所に取り込みます。気温は最低でも5度を保てるようにしましょう。
水やり
クジャクサボテンは過湿を嫌います。水をやり過ぎると根腐れを起こす原因になりますので、水やりには注意が必要です。
春から夏にかけては、土の表面が乾いたら水を与えます。この時期は花が咲きますが、花に水がかかると痛んでしまうので気をつけましょう。
夏は暑さのため生育が鈍るので、土の表面が乾いて1~2日経ってから水やりをします。
さらに生育が鈍る冬は、土が乾いて数日したら土が湿る程度の水を与えます。
気温が5度をきるような場合は、休眠するので水を断ち、暖かくなってきたら再開します。
肥料
クジャクサボテンは、それほど多くの肥料を必要としない植物です。
5月~7月上旬まで、緩効性の化成肥料を置き肥するか、10日に1回の割合で薄めに希釈した液体肥料を与えるかで十分です。
用土
¥1,300(税別)
クジャクサボテンは水はけの良い土を好みます。自分で作る場合は、赤玉土(中粒)5:腐葉土3:堆肥2の割合で作ります。
市販の培養土を利用するのでしたら、同様に過湿を嫌う多肉植物のシャコバサボテン用の土がおすすめです。
植え替え・植え付け
クジャクサボテンの植え替えで注意する点は、若い苗と花をつけるまでに成長した株とでは植え替えの適期とやり方が異なるところです。
苗の植え付け・植え替えの適期は4月~6月頃。土を崩さないように鉢から抜き取り、一回り大きな鉢に植え付けます。
花が咲く成株の植え替えの適期は9月~10月頃です。成長した根が鉢を回って根詰まりを起こす前に行います。
まずは土を崩して古い土を落し、根を全体の長さの3分の1にまで切り詰めます。切り詰める事で余分な水の吸収を抑え、丈夫な株になります。翌年の花つきも良くなります。
あんどん支柱をたてる
鉢には水はけを良くするため、軽石など大粒の用土を3分の1の深さのところまで入れておき、土を入れます。
土を6分目くらい入れたところで、支柱を立てます。あんどん支柱が一番クジャクサボテンのおさまりが良いのでおすすめです。
支柱をたてたら、根を切り詰めた株を植え付けます。水は植え付けから10日ほど経過してから与えます。
病害虫
クジャクサボテンで注意しなくてはならない病気はあまりありません。問題はナメクジによる食害と、カイガラムシによる被害です。
ナメクジは6月~10月にかけて発生し、新芽や花芽を食い荒らします。
夜行性で、昼は鉢や石の下などに隠れていますので、鉢や石をどかして探すか、夜間に見回るかして捕殺しましょう。
茎節に白い塊が付着していたら、カイガラムシとみてほぼ間違いありません。カイガラムシは周年発生し、吸汁して株を弱らせますので、歯ブラシなどでこすり落として駆除しましょう。
¥950(税別)
NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月月下美人、クジャクサボテン
著者三橋博 (ミツハシヒロシ )著
クジャクサボテンとは
クジャクサボテンは、サボテン科・クジャクサボテン属の常緑多肉植物。
大きく美しい花をつけるのが最大の魅力の花サボテンです。開花期は4~6月頃。
原産地は中南米で、山岳地帯や高原地帯、熱帯雨林の木や岩に着生して育つ「森林性サボテン」と呼ばれているサボテンの仲間です。
原種は中南米に十数種ほど分布していますが、現在よく目にするクジャクサボテンのほとんどは、近縁のサボテン科の植物の数属とかけあわせて改良された交配種です。
クジャクサボテンは世界的に人気が高いため、交配種の品種は、世界中に数百種類存在していると言われています。
大きくなったら支柱が必要
多肉質の長い葉に美しい花をつけるのが特徴のクジャクサボテン。その名前も、花がクジャクの羽のように美しい事に由来しています。
平たい葉がどんどん伸びていくため、成長すると立っていられなくなります。
大きくなってきたら、支柱を用意してくくってやりましょう。
逆に言えば横にスペースを取らないので、成長してもあまり場所を取らないで済む植物でもあります。
過湿や寒さを嫌うので、日本では鉢植えで栽培するのが一般的です。
月下美人もクジャクサボテンの仲間
夜に白い大輪の花を咲かせ、強い香りを漂わせる事で有名な「月下美人」。
その神秘的な花姿と芳香で人気が高い植物ですが、クジャクサボテンの仲間でもあります。
ですがクジャクサボテンとは性質がやや異なっており、育て方にも違いがあります。
そのため園芸では、クジャクサボテンと月下美人は別物として扱う事が多いです。
クジャクサボテンの魅力は何と言っても、艶やかで豪華な大輪の花!
ここでは、クジャクサボテンの豊富な種類と美麗な花達の一部をご紹介します。
クジャクサボテンの種類①
濃いピンクと薄いピンクのグラデーションが美しいクジャクサボテン。”京花火”という花名だそうです。
色も形もとても華やかで、花火の名にふさわしい花ですね。
クジャクサボテンの種類②
淡いピンクが清楚で可愛らしい雰囲気のクジャクサボテン。花名は”天女の舞”。
花名を聞くと、柔らかなピンクの花びらが、天女が舞うたび揺れる羽衣のように見えてきますね。
クジャクサボテンの種類③
このクジャクサボテンの花名は”シンデレラ”と言います。
先ほどご紹介した”天女の舞”に少し似ていますが、こちらの方が白に近い色彩で、花びらの形も少し異なっています。
クジャクサボテンの種類④
”金麗の舞”という名前を持つクジャクサボテンです。明るい黄色が目を引きます。大輪ですし、どんなお庭に置いても目立ちそうですね。
こうして見ていますと、クジャクサボテンの花の色幅の豊富さは想像以上ですね。
クジャクサボテンの種類⑤
¥3,600(税別)
ハッとするような鮮やかな朱赤色のクジャクサボテン。花名は”乙女の祈り”と言うそうです。
”乙女の祈り”と言うと、繊細で儚いイメージがありますが、若い娘のまっすぐでひたむきな思いを、強く鮮やかなイメージで表現したのかもしれません。
クジャクサボテンの種類⑥
¥3,900(税別)
”白鳳”という名の白いクジャクサボテンです。
月下美人と間違えそうですが、月下美人は夜にしか咲かず、強い香りがあるのに対して、クジャクサボテンの多くは昼に咲き、香りもあるものとないものとがあります。
香りがあるものも月下美人ほどは香りません。
白クジャクサボテンと月下美人の一番大きな違いは「葉」です。クジャクサボテンの葉は肉厚で水分も多く、葉茎のへこんだ部分に小さなトゲがあります。
一方、月下美人にトゲはありません。葉の形も薄く、濃い緑色をしています。
クジャクサボテンの挿し木のやり方、挿し木を成功させるために必要な親株の育て方など、色々と見てきましたが、いかがでしたでしょうか?美しいクジャクサボテンの花、中でも自分で育てて咲かせた花の美しさはまた格別でしょう。
ぜひ、その花を挿し木で増やして、お庭をさらに美しく彩って下さい。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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