アナナスで南国気分♪エキゾチックなトロピカルプランツの育て方

「アナナス」はパイナップルを含むアナナス属のことですが、園芸界隈ではパイナップル科の植物の総称として使われます。中央アメリカや南アメリカから西インド諸島にかけて分布している熱帯植物です。

パイナップルの仲間なんて聞くと育て方が難しいように感じますが、実は手間のかからない初心者向けの観葉植物です。そんなアナナスの育て方をご紹介します。

アナナスの仲間は約50属1500種の大きなグループに分かれており、その外見も性質も育て方も多岐にわたります。

☆エクメア属

エクメアの育て方
かわいらしい小型種のアナナス。生育期に十分な光が得られないと徒長してしまうので注意してください。耐寒性は強いですが、やはり高温多湿を好みます。水も日光もたっぷり与えましょう。

☆グズマニア属

グズマニアの育て方
苞状葉が赤や黄色に色づく美しいアナナスです。直射日光が強いとこの色が損なわれるので、カーテン近くなど明るい日陰に置いてください。

☆フリーセア属

フリーセアの育て方
鳥の尾羽みたいな黄色と赤の花苞が特徴のインコアナナス。葉から水分を吸収するので、根元ではなくたっぷり葉水をしましょう。

☆ネオレゲリア属

ネオレゲリアの育て方
屋外で見かけることが多い種ですが、シンプルで美しい外見はインテリアにも向いています。日光は午前中の弱い日差しに当てる程度にしましょう。

育て方・生態を知ろう！

アナナスは元々、熱帯の木にくっついて育つ着生種です。そのためアナナスの根は木の枝や幹にしがみつく役割しか持っておらず、水を吸い上げる力はありません。

育て方・水をあげる場所

根っこから水を吸収できない代わりに、中心にある筒状の部分に水を溜めて少しずつ吸収します。これがアナナスの育て方のポイントになります。

育て方・水やりのコツ

筒に溜っている水を入れ替えるイメージで苗の真上から水を注いでください。水やりのタイミング自体は、他の植物の育て方と同じように土が乾いたらでOKです。

育て方・置き場所は？

アナナスは多少の寒さや日陰でも耐えられますが、日光に当らない時間が長くなりすぎると花や葉の色が悪くなります。薄いカーテン越しなど、やわらかな日差しが当る場所に置きましょう。

花が終わったら…

アナナスは一度花を咲かせる同じ株ではもう花が咲きません。しかし花後に出てくる子株から新しい花が咲きます。

根元に出てきた子株

3～4年後に花が咲きます。この自分の周りにたくさんの子株を作る様子から、アナナスには「理想の夫婦」という花言葉があります。

株分け

子株ができたら切り取って植え替えます。アナナスの繁殖に適しているのは5月～7月です。切り離した元の株もまだまだ葉を楽しめます。

注意！

育て方（鉢植えなど）によっては子株がなかなか出てこないことがあります。花を終えて子株が見当たらなくても、焦らず一年ほどは様子を見てください。

育て方・おさらい

☆直射日光は×
アナナスは熱帯性の植物なので暑さには強いですが、自生環境が明るい日陰なので強い日差しは苦手です。直射日光を避け、明るい日陰や室内で育てましょう。

育て方・おさらい

☆極意は水やり
育て方のポイントは「水やり」です。元が着生種であるアナナスは根が退化しているので、根元ではなく中心の筒に水をあげてください。ただし冬は水が溜まらないようにしましょう。

育て方・おさらい

☆株分けしよう！
アナナスは一度開花すると、同じ株からは花が咲きません。花後に出てくる子株の葉が6枚程度になったら、子株を取って育てます。

強すぎる直射日光と極端な寒さを苦手とするのが、室内向きの育て方だといえます。インテリアに取り入れれば一気にトロピカルな雰囲気になります！

あなたのお部屋でも、このエキゾチックな魅力を持つアナナスを育ててみてください。南国の風を感じるようなリゾート気分が味わえますよ♪