簡単ハンドメイド!子供用エプロンの作り方【100cm~140cm向け】
2019/12/05
chihiro
海外でもブームとなっている盆栽。作ってみたいと思っても、作り方が難しそう、管理が大変そう、と諦めている方も多いと思われます。ですが、実は初心者でも楽しめる『ミニ盆栽』というものがあるのです!今回はミニ盆栽の作り方を中心にまとめてみました。
まずは盆栽について、簡単にご紹介します。
盆栽とは
盆栽とは、草木を鉢に植えて、その姿を鑑賞するものです。
ただし、普通の鉢植えと異なるのは、自然の風景を模して造形するところと、様々な手法を用いて育てていく事で、さらに優れた作品にしていくところです。
種類も意外と豊富
盆栽というと松が有名ですが、他にも真柏や杜松、杉などがあります。これらは「松柏類」と呼ばれています。
その他、柿や花梨、ヒメリンゴなど実を鑑賞する「実物」、サクラやウメ、サツキなど花を鑑賞する「花物」、カエデやケヤキなど葉の姿を鑑賞する「葉物」など。
このように意外と種類が多いのが盆栽の特徴です。
松柏類以外のものを総称して「雑木」と呼ぶ事もあります。
他にも草を中心としたものや、異なる植物や造形物を組み合わせた
『寄せ植え』や『彩花盆栽』などがあります。
盆栽の起源
盆栽の起源は、中国は唐の時代に行われ、平安時代に伝わってきた『盆景』だとされています。
『盆景』とは、お盆の上に草木、土、苔、石、砂などを用いて自然の景観を表現するものです。
現代風に表現すると「本物の草木を用いたジオラマ」でしょうか。
盆景が盆栽と違うのは、「育てる」という概念があまりなく、
長期保存は不可能だというところです。
その事から育てて変化を楽しむ盆栽へと
発展していったのではないかと思われます。
能 『鉢木(はちのき)』
鎌倉幕府の五代執権、北条時頼の廻国伝説を元にした能の一曲『鉢木(はちのき)』には、貧しい武士が一夜の宿を求めた旅の僧(時頼)に暖をとらせるために、大事にしていた盆栽を薪にする場面が出てきます。
このストーリーはもちろんフィクションですが、盆栽は鎌倉時代には
既に武士の間で趣味の1つとして普及していたと言われています。
園芸ブームだった江戸時代
江戸時代の日本は、世界的に見ても大変に園芸が発達した国でした。
既に園芸は、農業や造園ではなく、1つの芸道的存在として成り立っていたのです。
そんな中、盆栽の栽培も盛んに行われていました。
日本に現存する最古の盆栽に、江戸幕府三代将軍徳川家光の時代の
五葉松の盆栽があります。
現在は皇居(大道庭園)と都立園芸高等学校内で管理されており、今でも毎年
芽吹いているそうです。
明治以降の盆栽
明治時代に入ると、それまでは見た目の珍しさを競っていた盆栽の概念が、自然の景観を重視したものへと変化していきました。
また、盆栽の樹形作りに欠かせない技法である「針金整枝法」が開発されたのもこの頃の事です。
自然盆栽の概念と、針金整枝法の技術の発展は、現在の盆栽の基盤を語る上で
欠かせない重要要素でしょう。
政府の要人や政財界、皇族にも盆栽の愛好家が多く、彼らの所有する盆栽を管理する
専門家も出てくるようになりました。
一方で、管理や育成に手間と時間がかかる事と、生活環境の推移などによって、
盆栽の愛好者は、次第に時間的余裕のある熟年層が多くなっていきました。
そのため、一時期は盆栽を「年寄り臭い趣味」と評する風潮までありました。
現在の盆栽
熟年層の趣味と言われていた盆栽に変化が訪れたのは、1990年代以降の事。
優れた園芸芸術として、アートとして次第に海外で注目されるようになったのです。
『BONSAI』と英語で呼ばれる事もあります。
この流れを受けて国内でも盆栽が見直され、若い層にも人気が出てきました。
盆栽の作り方を教える教室や講座なども増えてきているそうですよ。
盆栽は作り方や育て方が難しい!?
盆栽を作ってみたい、育ててみたい、という方は少なくないと思います。
しかし、そんな方が躊躇するのが「盆栽は難しい」と言われている事です。
作り方も育て方も難しいというのが、盆栽のイメージとして
強くあるのですね。
ですが、ご安心下さい。作り方も簡単で手軽に始められる盆栽があるのです。
それが、これからご紹介する『ミニ盆栽』なのです!
ミニ盆栽とは?
盆栽の中で、樹高20cm以下の小さなものを『小品盆栽』といいます。
その小品盆栽よりもさらに小さい樹高10cm以下のものが『ミニ盆栽』といわれるものです。
サイズが小さいので、植え付けも比較的楽に済みます。
窓辺などの狭小スペースにも置けるので、栽培する場所にも困りません。
マンションなど、ガーデニングが難しいとされる住まいでも、楽しむ事ができますよ。
最近では指先に乗るような極小サイズのものもあるそうです。
それでは、ミニ盆栽の作り方をご紹介します。
まずは、必要なものを準備しましょう。
ミニ盆栽の作り方の準備 鉢
ミニ盆栽の作り方の前に準備するもの第一は、鉢です。
これは作りたいサイズのものであれば、何でもOKです。湯呑みやぐい呑みなどでもかまいません。
ただし、底に穴のあいているものを使う事。穴がない場合はあけておきます。
最近はインテリアショップやネット通販などで、ミニ盆栽用の鉢を扱っているところも
あるので、そちらを利用するのがおすすめです。
可愛らしいものが多いので、盆栽ではなく、鉢そのものをコレクションする目的で
購入する方もいるそうですよ。
ミニ盆栽の作り方の準備 土
ミニ盆栽の作り方の前に準備するもの第二は土です。
ミニ盆栽に使用する土は、ケト土と赤玉土(小粒)を混ぜたものが一般的です。
最近は鉢と同じくミニ盆栽用に配合された土も市販されていますので、初心者の方、または配合に自信のない方は、そちらの使用をおすすめします。
ミニ盆栽の作り方の準備 苗木
ミニ盆栽の作り方の前に準備するもの第三は苗木です。
植物の種類は、手のひらサイズのものであれば樹木でも草花でも何でもOK。
Amazonなどのネット通販などでもミニ盆栽向けの苗木を扱っていますので、そちらを利用するのもおすすめですよ。
ミニ盆栽の作り方の準備 鉢底ネット
ミニ盆栽の作り方の前に準備するもの第四は鉢底ネット。
ミニ盆栽の場合、鉢の底にネットを敷く理由は、形ができたものを持ちあげるだけでなく、器を変えたくなった時でも移し替えがやりやすくなるからです。
ミニ盆栽の作り方の準備 針金
ミニ盆栽の作り方の前に準備するもの第五は針金です。
主に鉢底ネットや苗木を固定するのに使用します。
針金には銅線やアルミ線などがありますが、柔らかくて扱いやすいアルミ線がおすすめです。
ミニ盆栽の作り方の準備 苔
ミニ盆栽の作り方の前に準備するもの第六は苔です。
なくてもミニ盆栽を作るのに差し支えはありませんが、使うと良いアクセントになり、盆栽らしさが増すので、ぜひ使いたいアイテムです。
ミニ盆栽の作り方の手順 鉢底ネットに針金を通す
ミニ盆栽の作り方第一は、針金で鉢と鉢底ネットを固定します。
まずは鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、鉢底ネットの穴から針金を鉢の両サイドへと通します。
これで鉢と鉢底ネットが固定され、苗木を固定する準備が整いました。
鉢が深い場合は、土を鉢の高さの半分以下の高さまで
入れておきます。
ミニ盆栽の作り方の手順 苗木の根を整える
ミニ盆栽の作り方の手順第二は、苗木です。
まず、苗木の根についた土を水洗いして落とします。
古い土を落としたら、次は鉢に入るくらいの長さに根を切りそろえます。
ミニ盆栽の作り方の手順 苗木を植え付ける
ミニ盆栽の作り方の手順第三は、植え付けです。
苗木の配置を決め、バランスを整えていきながら針金で固定し、土を入れていきます。
割り箸などの細い棒で、鉢底までさすようにして土をすき込み、土が根と根の間にまで隙間なく入り込むようにします。
土入れが不十分だと苗木が弱ってしまいますので、
しっかり行って下さい。
ミニ盆栽の作り方の手順 苔を敷いていく
ミニ盆栽の作り方の手順第四は、苔を土の表面に敷いていく作業です。
用意した苔を、土の表面を覆うように、隙間なく敷いていきます。
盆栽らしさが増すのと同時に、水分が蒸発するのを防ぐ働きもあります。
ミニ盆栽の作り方の手順 水やり
ミニ盆栽の作り方の手順第五は、水やりです。
植え付け作業が終わったミニ盆栽の株元に、たっぷりと水を与えます。
最初は濁った水が鉢底から出ていきますが、その内透明な水に変わります。そうなったら水やり終了です。
これでミニ盆栽は完成です。
苔玉もミニ盆栽の一種
丸くて可愛らしい姿と、どんなお部屋にも合うインテリアとして今人気の苔玉。
実は苔玉もミニ盆栽の仲間なのです。
いかがでしたでしょうか?
小さくて可愛らしい姿に、奥深さを秘めたミニ盆栽。
興味がありましたら、ぜひ挑戦してみて下さい♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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