蛍光灯の交換方法は簡単。ただし、感電しないためには知識が必要!
2019/12/04
yumi55
2016/06/07 更新
自宅のお部屋を明るく照らしてくれる蛍光灯。長寿命で電気代が安いと言われるLEDの普及が進んできていますが、まだまだ蛍光灯が現役だ!というお宅も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな蛍光灯の寿命についてご説明したいと思います。
まずは代表的な蛍光灯の種類と、それぞれの大まかな寿命についてです。
一口に蛍光灯と言ってもさまざまな種類があり、そしてその種類や、あるいはメーカーなどによって寿命は違ってきます。
こちらは、蛍光灯ではなく昔ながらの白熱電球。こちらの寿命は大体1000時間から2000時間くらいとなっています。
一方こちらは電球タイプの蛍光灯。形は白熱電球と似ていますが、寿命でいうと6000時間から長芋のだと8000時間まであったりします。
一方こちらは丸型の蛍光灯。メーカーによっては「環型」と呼んだりもします。この画像の蛍光灯の寿命は9000時間とあります。
こちらも同じメーカーの丸型蛍光灯ですが、寿命はなんと20000時間。同メーカーであっても、値段などで寿命が大きく変わってきます。
丸型蛍光灯のおおよその寿命としては、数百円程度の格安で購入できるものは3000~6000時間程度、15000~20000時間の長寿命のものになってくると2000円前後になるようです。
こちらは直管形の蛍光灯になります。スタータ形とも呼ばれるタイプの蛍光灯です。こちらの寿命はというと……
丸型蛍光灯の寿命より長めのものが多いです。12000~15000時間の寿命のものが、数百円程度で購入できます。
代表的な蛍光灯の寿命についてご紹介しましたが、蛍光灯の寿命についての説明も加えたいと思います。
蛍光灯に表記されている寿命についてですが、これはメーカーから発表されている「定格寿命」と呼ばれるものになります。
定格寿命というのは、メーカーが規定の条件下で蛍光灯の点灯や消灯などの試験を行ったうえで導き出された平均値なんです。
ちなみに、蛍光灯の寿命チェックの規定の条件下とは言っても、法律等で定められたものがあるわけではなく、メーカーによってバラバラだったりします。
複数の蛍光灯で、各メーカーごとの「規定の条件」のもとで試験を行ったうえで導き出されるのが「定格寿命」となります。
複数の蛍光灯を使った試験から導き出された平均的な数値が定格寿命となっていますので、当然ながら表記されている定格寿命より短い時間で点灯しなくなることも考えられますので、そこだけはご注意ください。
消費者目線でいうと「しっかり検査してるわけじゃないんじゃないか」とか「実際に出た数値より長めの定格寿命を表記してるんじゃないか」と、どうしても考えてしまいますね。
さて、蛍光灯の寿命についてご紹介してきましたが、実は「本当の意味での蛍光灯の寿命」が近づいてきているのはご存知でしょうか?
蛍光灯には、内部に水銀が使われているものが多くあります。この水銀が、蛍光灯の本当の寿命に関わっています。
水銀を一定量以上使用した製品の製造や輸出入を禁じるという国際条約、通称「水俣条約」というものがありまして、日本もこれに批准しています。このため、2020年以降は水銀を多く使う蛍光灯などは製造できなくなるんです。
あれ、それじゃあ蛍光灯の本当の寿命は2020年までってことで、蛍光灯は終了決定?と思われたかもしれませんが、ちょっと大げさな言い方をしてしまっていました。
というのも、水俣条約は「一定量以上の水銀を使用した製品」が引っかかるため、蛍光灯の製造をしているメーカーは、水銀の使用料を極力減らすための努力をして、現在製造されている大半の蛍光灯はこの条約にひっかからないようになっています。
じゃあ結局、蛍光灯の本当の寿命なんて来ないんだ、と思われたかもしれませんが、実は・・・
蛍光灯生産の大手であるパナソニックは2018~2019年で蛍光灯の新規生産から撤退することが決定しています。(交換用途としての販売は継続)同じく大手の東芝ライテックも生産中止を決めており、本当の意味での蛍光灯の寿命は刻々と近づいてきています。
これは単に水俣条約だけではなく、政府方針で省電力であるLEDを推進していくことが決定されているのも大きいでしょう。やはり「本当の意味での蛍光灯の寿命」は、そう遠くないと言わざるを得ません。
以上、蛍光灯の寿命と、本当の意味での寿命についてご紹介しました。蛍光灯の未来については暗いと言うしかないのですが、本当の寿命が来るまではおうちを明るく照らしてくれる存在であることに変わりはないですので、積極的に使って行って欲しいと思います。
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局